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第15話

 ようこそ、私の世界へ。

 ようやく手に入れた私だけのもの。


「京香?」

「はい!」

 夜も深まって後は寝るだけの時間帯。

 名前を呼んだだけなのにやけに改まった返事をするのは、緊張しているのか期待しているのか。

 もう、我慢しなくていいんでしょ?


「ランジェリー、見せてくれるんでしょ?」

 そう言うと、恥じらう顔が可愛いすぎる。だからもっといじめてみたくなる。

「この前のあれ、もう一度聞きたいな」

「あれって?」

 わかってるくせに、とぼけるなんて。

「先週の夜、私必死で我慢したんだからね」

 あんな言葉、他の誰にも言っちゃダメだからね。

「わかりました、言います」


 一呼吸おいて、観念したように口を開く。

「真紘さん、抱いて欲しーー」

 全て聞く前に体が動いてしまい、京香を抱きしめる。んん、堪らない。

「もう手加減しないからね、無茶苦茶に気持ち良くなって」

 私の腕の中でビクッと動き瞳を潤ませる、可愛い人。


「あの真紘さん、脱いだ方がいいですか?」

「ううん、脱がせたいから」


 私は感動している。


 最初はどうにかして奪ってしまおうと思っていた、でも奪うのではなく自分から来てくれなきゃ意味がないのだと気づいた。

 ようやく来てくれたんだね。



 ゆっくりと京香の服に手をかける。

 あのランジェリーが見える。

 試着の時と同じように息をのみ、そして大きく息を吐く。


 ねぇ、本当に今日が初めてなの?

 私にしか、この可愛い姿を見せてないんだね、嬉しい。

「綺麗よ」

 なんだか視姦している気分、いや、してるのか。

 真っ赤になっている京香が色っぽい。

「せっかくだから今日はこのままするね」



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