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第11話

「久しぶり」

 急いでやって来たことが丸わかりの彼女に対して、私は小さな声で語りかけた。落ち着いて欲しいと思って。


 それはきっと私のせい。この一ヶ月、彼女のメッセージに返信をしなかった。電話にも出なかった。心配しているのをわかっていて拒絶していたのだから。


 元気であることと、心配させたことを謝るが、私に嫌われたんじゃないかと泣き出してしまう。

 全て私が悪い、きちんと私の気持ちを話さなかったから。


 私が女の人を好きになるレズビアンであることを告白し、そして。

「うさちゃんのこと好きになっちゃったから、もう会わない方がいいと思ったの」

 

 これで全て終わると思っていた。

 なのに、なんで?


「私だって早乙女さんのこと好きですよ」なんて言うの?

 それは、私と同じ好きなの?


 そんなこと言われたら、手を伸ばしたくなっちゃうじゃない。

 私、そんなに強くないのよ、貴女の幸せを願ってるのに、私も幸せになりたいって思っちゃうんだからね。


 だから、言ってしまった。

「だったら、試してみる?」


 顔を近づけて唇が触れる寸前で動きを止めると目を閉じた。本当にいいの?

 そっと口づけ、すぐに離す。

 まだ間に合うよ、ここで止めれば友達のままでいられる。

「真紘さん」

 初めて名前を呼ばれて舞い上がってしまう。

 もう止められない、深いキスを味わうように舌を絡め合う。

「京香、来て」

 私も初めて名前を呼ぶ。

 ベッドで見下ろす京香の顔が、私を求めていて心から嬉しくなる。

 京香が嫌なら、すぐに止めるから。

 壊れてしまわないように優しく触れる。ゆっくりとじっくりと。結果的に焦らしているふうになって、京香の欲しそうな表情が私の欲を昂らせる。

「ま……ひろ……さ」

 切なそうに呼ばれれば、なんでもしてあげたくなる。

 気持ちよくなって欲しい。

 可愛い京香を見せて欲しい。

 全て味わいたい。

 全身から秘裂まで舐めあげ、京香の昂まりもそろそろ限界をむかえそう。

 京香の顔を見たくて刺激を止める。

「大丈夫?」

 じゃない表情が私を煽る。

「挿れてもいい?」

 欲しいとねだる、可愛い。

 痛くないようにゆっくりと指を進め、中を探る。

 声が一段と高くなる場所、ここだね。

 京香が驚いていた。そうなの? 膣内なかでイったことないの?

 私でいいの? キスを求めてくれる可愛い人。

 京香、好きよ。

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