第3話 後輩巫女からの嫌がらせ

一時間に一度、本殿の裏口の扉が開き、別館でお勤め中の巫女が玲子に飲料を飲ませにやってくる。

その巫女は音が鳴らない様に玲子の横にゆっくりと歩み寄る。

本殿内は玲子の涎の匂いや乾いた口の匂い、ぬいぐるみから染み出た汗の匂いで充満している。

巫女はそんな玲子の匂いに顔をしかめながら腰を下ろし、玲子の耳元で小さく囁く。


「玲子さん、お水です。飲みますか?」

「はぁ…はぁ…はぁ…んぅ…」


先ほどから喉がカラカラだった玲子はゆっくりと頷く。

巫女はペットボトルの蓋を開けて降り曲がりストローを差し込み、玲子の開いた涎まみれの口元に持ってくる。


「じゅる…じゅる…うぐ…じゅるる…あぁ…」


玲子は器用にも舌を筒状にしてストローの先端を包み込み、汚い音を立てながら静かにペットボトルの水を飲み干していく。

しかし水は口から溢れてしまい、またぬいぐるみや敷かれた毛布を汚す。

時間をかけて350mlのペットボトルを空にしたあと、汚らしく光っている口周りなどを濡れタオルで巫女に拭かれていく。


巫女はあらかた掃除が終わるとその場に立ち上がりぬいぐるみに包まれた玲子を見下ろし、不敵な笑みを浮かべた。

そしておもむろに片足を上げ、勢いよく下した。


ダン!


ヴィィィィィィィン!!


「ぐぅ!?むぐぅぅぅぅ!!!」


本殿の床が歪み、大きな音が鳴る。

敷かれている毛布では吸収しきれない。


その音に反応して玲子の中に仕込まれている淫具が振動する。

玲子は予期せぬ淫具の刺激に動揺し、また後ろにコロンと倒れ仰向けになってもがいている。


(んぁっ!くぅぅ!なによ今の音!?止まって…止まって!あぁん!)


玲子がのたうち回っている様子を見て、巫女は手で口を押えながら笑いをこらえている。

そしてまた片足を上げると今度は二回床を踏み鳴らした。


ダンダン!


ヴィィィィィィィン!!!


「んぐぅぅぅ!!むぐぅぅぅ!!!」


淫具の振動がさらに強くなり、玲子を無理やり快楽のへと引きずり込む。


(あっ!だめ…さっきイったばっかりなのに!イ…イく…イっちゃう!だめぇ!!)


「んぎぃぃぃぃぃぃ!!!」


玲子は体をビクンビクン!と震わせ、淫具の刺激で無理やり絶頂されてしまった。

ぬいぐるみの中のオムツに玲子の淫らな液がドバ!っと垂れ、吸収されていく。


玲子が仰向けになって無様に痙攣している様子をあの巫女は光悦とした顔をしながら眺めていた。

そしてゆっくりと腰を下ろし、顔を赤くしながら玲子に囁きかける。


「ごめんなさい玲子さん。少し転んでしまって…音を立ててしまいました。大丈夫ですか?」

「はぁ!はぁ!はぁ!んぎぃ!」


口では謝っていても顔はニタニタと意地悪く笑っている。

玲子の目が今は見えないことをいいことに。

そしてとうの玲子は体を情けなく震わせながらぬいぐるみの中で怒りに打ち震えていた。


(はぁ!はぁ!はぁ!気を付けなさいよ!この…後で覚えてなさいよ!)


激しく呼吸をする玲子を見ながらまた巫女は耳元で囁く。


「本当にすみません。また来ますね。ぬいぐるみ係頑張ってくださいね、玲子さん」


巫女は笑いをこらえながらゆっくりと玲子から離れ、本殿の裏口の扉を閉める。


(はぁ…はぁ…くっ…なんであの子じゃないの!ぬいぐるみ係!私より後輩なのに!なんで私が!)


玲子はまたぬいぐるみの中で怒りを爆発させていた。

下っ端の巫女がぬいぐるみ係をやるべきと考えている玲子がいままさに、後輩の巫女にこんな恥ずかしい姿を見られ、世話までされている。

しかもぬいぐるみ係と馬鹿にされ…玲子にとってこれ以上の屈辱はない。

そもそもぬいぐるみ係に選ばれる基準が『巫女の力』という現代となっては理解不能な点も玲子に不満を募らせていた。

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