第3話 社会に出ると
学生時代の事なんて関係ないと思っていた。でも、自分が如何に何もしてこなかったのか、どれだけ無駄な時間を過ごして来たのか思い知らされる。
昨日と今日が入れ替わってもそんな大差はない。毎日、毎日、同じ事の繰り返し。
その場をしのげば、なんとか明日が来る。
学生時代、存在を消して目立たず過ごせばいいと思っていた。しかし、物理的に消える事は、できないのだから、ちょっと周りと違う事をすると、逆に目立ってしまい、いじめのターゲットになる。私は、それほど能力があるわけでも学歴があるわけでもなかったので、手当たり次第といっても限られた職種、誰でもできる簡単な仕事です~と募集してるような仕事には、全て応募して働いた。しかし、すぐにクビになったりもした。誰でもできる~という募集をするような仕事は、単純作業で速さと正確さが求められる事が多い。だから、向き不向きがある。
だったら、初めから、誰でもできる~と募集しないでほしいものである。
クビになったら、誰でもできるような仕事も出来なかったのか...と誰もが落ち込むではないか。
ある人が言った。「誰でもできる仕事が出来ない人は、誰もが出来ない仕事ができる人なんじゃない?」ポジティブに考えればそうかもしれない。しかし、その時の私にはそんな心の余裕はなかった。
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