10話 桜杯 第1回戦
『桜がまだ満開のこの時期、新たなる風と共に桜杯が始まります。今年の注目は何といっても去年グランドスラムを達成した間宮湊選手でしょう…』
4月16日、天候晴れ、空気中魔素濃度0.02%。最高のコンディションの中、1年度最初の試合である桜杯が始まる。
◆
【観戦板】桜杯をみんなで見ようぜ
1:名無し
スレ立てたで
2:名無し
>1 サンガツ
3:名無し
今年もやっぱ間宮かなぁ
4:名無し
今年こそ戦乙女には頑張ってほしい
5:名無し
それよりもポスター見た?
めっちゃかっこいいんだけど
6:名無し
それな。あのポスター売ってくれないかな
7:名無し
>6 ワイ現地勢、売店にポスター売ってて大歓喜
8:名無し
いいなぁ。ネット販売もしてほしい
9:名無し
>8 それな。普通に1万でも買うわ
10:名無し
ポスターに書かれているキャッチコピーもかっこいいんよ
11:名無し
ポスターのキャッチコピー
『ヒール』間宮湊
『最強を継ぐ者』浅野和真
『ワルキューレの騎行』最上麗
『勇者として』白石勇人
『魔女の再来』五月雨灯
『秀才』月島綾人
『極限値の先へ』海原 碧生
12:名無し
>11 間宮湊だけなんか違うな
13:名無し
これもう公式が間宮湊は敵ですって言ってるようなものだろ
14:名無し
>11 まあわからなくもない。というか海原碧生かっこよすぎだろ
15:名無し
極限値=最大値と最小値
つまり魔法出力が今大会最大であることと操る魔法が海に関するものという2つをかけていると思う
16:名無し
>15 天才か?
17:名無し
普通にかっこいいんだけどこれ次回からどうするの?
18:名無し
これ桜杯用のポスターだから次回のポスターに書かれているキャッチコピーも変わると思られる
19:名無し
運営「キャッチコピーかっこよすぎや。これからもかっこいいキャッチコピー考えちゃうぞ」
一年後
運営「あかん。もう案が残っていない…」
こうなるってこと?
20:名無し
>19 草
21:名無し
>19 運営可愛すぎだろ
22:名無し
全員のポスターが桜の色と各選手を模した色が背景なのに対して、間宮湊だけポスターが黒一色なのが異質さを際立だせてるわ
23:名無し
普通にかっこいいんだよな。それはそうと許さん
24:名無し
去年グランドスラムしたんだから今年はゆっくりしていてほしかった
25:名無し
大会10日前
マスコミ「【速報】間宮湊氏、冒険者免許を見取得。今大会には参加しない模様」
俺ら 「やったーーーー」
大会7日前
マスコミ「【速報】間宮湊氏、冒険者免許を取得。今大会へ出場する意を示しました」
俺ら 「やだーーーーー」
26:名無し
>25 草。でも実際ネットはそんな感じだった
27:名無し
あの後、間宮に冒険者免許を不正取得したって報道されてたのマジでうける
28:名無し
なお、マスゴミの勘違いだった模様
29:名無し
実際はスタンピードを平定した代わりに冒険者免許を取ったらしい
30:名無し
そりゃあスタンピードを一人で解決できる人間をダンジョン管理局が放っておくわけないでしょ
31:名無し
オープニングセレモニー始まった
32:名無し
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
33:名無し
オープニングムービーかっこよ
34:名無し
【速報】一回戦、最上vs月島
35:名無し
月島か。厳しいなぁ
36:名無し
ぜひとも最上ちゃんには頑張ってほしい
37:名無し
さすがに月島のほうが分があると思う。あいつ間宮の友達だぞ
38:名無し
インファイトに持ち込めれば最上ちゃんが勝てる
39:名無し
>38 残念、月島も近接得意です
40:名無し
最上ちゃん完全に月島の下位互換やんけ
41:名無し
>40 最上ちゃんは光属性持ちだからぁ…
42:名無し
最上麗 魔法剣士 属性【水、風、光】
月島彩人 魔法使い 属性【火、土】
43:名無し
>42 月島は水も使えるぞ。得意じゃないだけで
44:名無し
水も使える(飲料水を出せるだけ)
45:名無し
>44 草。でも結構正しいんだよな
46:名無し
月島綾人「水属性を持っています。飲み水を作るためだけに使います」
47:名無し
>48 もったいなさすぎだろ
48:名無し
全国の水魔法が使いたいけど使えない奴らが嫉妬するレベル
49:名無し
そろそろ始まるか?
50:名無し
始まりそう
51:名無し
実況「魔素濃度0.02%」
最高のコンディションやな。
52:名無し
始まりそうだ
53:名無し
そろそろ?
54:名無し
来た?
55:名無し
始まった
56:名無し
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
第一回桜杯、1回戦は俺の友人こと月島綾人が戦うことになった。
「じゃあ頑張ってこい」
「おう。待ってろ」
お互い拳を合わせた後、綾人はステージに上がっていった。おそらく勝つ、個人的にはそう思っている。というか勝ってほしい。
『さあ選手が入場していきます。間宮家随一の秀才、月島綾人!』
そう実況が叫ぶと客席から黄色い歓声が上がる。何を隠そう彼はイケメンだし戦い方が派手だからファン、特に女性のファンが多い。いいなぁ、うらやましいなぁ。俺なんて歓声どころか罵倒しかかけてもらえない。悲しいなぁ。
『そしてもう1人、その姿見はワルキューレの如し。戦乙女、最上麗!』
そして今度野太い歓声が聞こえてくる。いやー、完全にファン層が違うね。ちなみに最上のファンは月島のアンチってことわざがあるぐらいにはファン同士仲が悪い。ネットで月島と最上の話題を出すと地獄になるって言われているくらいだ。
まあとはいっても選手にとってはどうでもいい話だ。ただ勝つか負けるか。それだけの話。
『さあ桜杯、第1回戦。スタートです』
直後に綾人が放った火の魔法を最上が盾でいなす。綾人は一般的な魔法使いスタイルなのに対して最上は剣と盾を使った戦士スタイル。綾人は距離をとろうと立ち回り、最上は距離を詰めようとタイミングを見極めている。
しかし、最上は戦士スタイルで近接が得意であると同時に中距離の戦いも心得ている。彼女が剣を空に振ると斬撃が飛んできた。
だが綾人もシールド展開して防御する。試合はミドルレンジの戦いからスタートした。
「危なっかしいなぁ」
俺の率直な感想はこの一言。最上は盾で魔法をガードをしているがミスったら一瞬で黒焦げになるし。綾人は綾人でもしシールドが割れたら一瞬で真っ二つになる。
お互いが激しい攻撃をし、それをお互いが防御する。試合は現代でも一般的な戦い方になっていった
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