第31話 水も滴るいい天使
現在午後4時半です。リアルに戻って軽く休憩を挟んで戻ってきたのです!
今何処にいるかって?街にあるレンタル工房にいるのです!!
なんでか聞いちゃう?装備の耐久値の回復をしてもらってるのです!アゲハさんに!
俺の装備はアゲハさんとギンガムさんにお願いして、キュリアの装備はアゲハさんがどっかに持っていったのです…多分製作者の半生パンさんの所だね。
姫との戦闘で半分近く耐久値減ってたの気づかなかったよね…だからしこたま怒られました!
今は正座&お説教から解放されて素材の買取をしてもらってるのです。リザードマンの皮とかロックビーストの破片とかをね。
北エリアの<鉱山へと続く道>の道端に落ちてた石を鑑定したら原石とか出てたからとりあえず回収したけどまだ詳しくは見てないんだよね…時間が無かったからさ…
とりあえず今から南に行く予定にしてるからその後に時間があれば師匠の所に寄ろう!
そう言えばこのレンタル工房でホノリアコンビに会ったら素材を売って欲しいと言われたから少しだけあげたのはここだけの話。
装備品達も戻ってきたからそろそろ南に行ってみますか!
っと…その前に毒消しを買っていかないとな。ユーキングに言われてるしな…
待てよ?姫を倒したから初回討伐報酬でスキル枠増えたんだよな。ここで回復系を取っておくか?キュリアに取らせるか?
(わたしはまえにでてたたかうのです!)
……ならキュリアは戦闘系のスキル取ろうね。必然的に俺になるのね…完全に俺って補助役じゃんよ!なら何を取る?純粋に回復って言ったら回復魔法なんだけど…聖魔法も回復あるんだよな…一応は俺の水魔法も回復が使えるらしいけど…ん?今確認したら水魔法がレベル10になってた。そしたら回復できるやーつ覚えてたわ。ならどーするかね?
回復魔法は回復オンリー、聖魔法は回復もあるし攻撃も一応はある。でも聖魔法って神官とか僧侶系の職業以外が使うと効果落ちるんだったよな…
とりあえず今はアイテムに頼るか。スキルを決めるのは後にしよう!
それでは先に師匠の所に軽く寄ってから南に行きまっしょい!
▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△
南門から平原に出て歩いていると周りが平原ではなく畑がある風景に変わってきた。
ログを確認すると南エリアにいつの間にか入っていた。
<海へと続く道>となっていた。隠密を使いながら辺りを警戒しながら進んでいくとモンスターを発見した。
そのモンスターは、
八面鳥 Lv11
……クリスマスに食べられるのかな?
(まるやきにしてたべるのですぅぅぅぅ!!)
いやいや、丸焼き言っても火魔法覚えてないから!それにどうせ光になるやん?!食べれないやん?!てか最近のキュリアさんどうした?!テンションおかしくね?!
(たべれないのなら…そのけをむしりとるのですぅぅ!!とつげきーーー!!)
「あーーもう!この戦闘狂が!こんな子に育てたの誰だよ!パワーアップディフェンスアップ!」
キュリアは槍を掲げながら八面鳥に奇襲をかけ串刺しにした。
八面鳥は残りの力を振り絞り泣き叫んだ。
『キュエエエエ!!!』
八面鳥は光となって消えたが周りの畑から数匹の八面鳥が飛んでこちらに向かってきたのだ。
「姫の仲間を呼ぶのと同じかよ!魔弓で矢は5本!さらに俺が考えた技をくらいな!」
弓を縦に構えるのではなく横に構え魔力の矢を5本出して射る。
「ワイドショットだぜ!」
扇状に矢は飛んでいき3羽の八面鳥に矢が刺さる。しかし矢が当たらなかった残りの八面鳥をキュリアがフォローをして俺に攻撃が行かないようにしていた。素早く石の矢を放ちキュリアに負けじと迎撃していた。
その後も八面鳥が何度か現れたが難なく倒していた。暫く歩いているとユーキングが言っていた通り分かれ道になっていた。丁寧に看板まで設置されていたのだ。
→フィノス海岸
←フィノス湖
「ユーキングは左って言ってたけど…湖に行けってことなのか?」
(どんなみずうみなのかきになるのです!)
「とりあえず行ってみるか」
ユーキングに言われた通りにフィノス湖に向かう。畑道から徐々に森に入っていく道になっていた。
その道中、赤黒いカエルが現れたのだ。
普段とおりにキュリアが特攻をかけ俺が後ろからフォローをしていたのだが、カエルが舌でキュリアを殴ると状態異常【毒】になったのだ。
「おぉう!ベロで殴って毒くらうのかよ。毒を吐いたりとかじゃ無いのか」
(きたないのですーー!!べろでぺちぺちはいやなのですーー!)
「それなら遠距離から攻撃に変えようなーとりあえず毒消し使っとけー」
(らいとぼーるのあらしなのですーー!!!どりゃーー!!)
キュリアは槍から魔法主体の攻撃に変えるとカエルは避けることなく全弾くらい消えていった。
その後もカエルが出てくるが舌で攻撃をしてくる事を把握したキュリアは動き回りながら槍で攻撃を仕掛けていた。
カエルの毒攻撃は舌だけではなく直接吐いて来ることもあり度々キュリアは毒まみれになっていた。
カエルと戯れながら進んでいくと目の前に湖が現れたのだ。
その湖はまっ平らで、空の色を映しているように真っ青であった。辺りは静かで鳥の鳴き声ぐらいしか聞こえなかった。
「ほぇ〜こんな所があるんだな。すげぇ綺麗じゃんよ。それに水も…冷たい!泳いだら気持ち良さそうだな」
(きらきらおひさまのひかりをはんしゃしてきれいなのですー!)
「あまり遠くにいくなよーキュリア。なにがあるかわからないからなー」
(はーいなのです!すこしみずうみのうえをさんぽしてくるのです〜)
キュリアが湖を浮遊していると突然湖から何かが飛び出してきた。
「キュリア!逃げろ!!」
(きゃーーーなのですぅぅぅぅ!)
「せっかく会えたのにそこまで驚かなくてもいいじゃないですか!」
そこに現れたのは俺がこのFLOの世界降り立つ前に出会ったディーネだった。
「はぁぁぁ?!ディーネ?!なんでこんな所に?!」
「私は水の精霊ですから水がある所に現れるんですよ?知らなかったんですか?おバカさんですね♪それよりちゃんと尻尾の手入れはしてますか?してなかったらお仕置ですよ?」
「一応はしてるけど…なんでそれだけでお仕置されなきゃならないの?!どれだけ尻尾が好きなのよ!」
「はふぅ…このもふもふ感…たまらないですぅぅぅ!!」
ディーネは俺の尻尾に顔を埋めぐりぐり顔を動かしていたのだ。
そしてキュリアは水浸しになって俺の横に倒れていたのだ…
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