第26話 不思議の国
<アインスドット>中央広場
東の森で遊んで戻ってきたら10時前だった。中央広場に行く前に預けてたお金をギルドで戻して貰ってきた。
そして今はアリスさんと出会った中央広場にいるけど、なんか周りの視線が刺さってます。
耳にも何か刺されてるけどそれは気にしない!犯人は1人しか居ないからな!
周りの視線は多分俺の頭の上での行動が気になるんだろうな、きっと…
なんか首を気にしてる人も居るけど気にしたら負けだよな!
さてと…アリスさんは…いたいた。
「来ましたよー待たせちゃいました?」
「私は朝からここに居たから別に待ってはないわ。それより出来上がってるわよ、なかなか良いのが出来たわ!さすがレア素材ね!この始まりの街では最高級よ!」
なんかテンション上がってますな。確かに始まりの街付近で取れる素材で作れるのは大していい物は出来ないみたいだしね。良くても+5のステが上がるようなアクセや店売りより少し性能がいい防具とか武器らしいからね。
「出来たのはこれよ!じっくりと見てちょうだい!」
アリスさんが取り出したのはトップが木で作られたフェザーネックレスだった。
フェザーは本当に賢老樹で出来ているのか目を疑う程の物だ。賢老樹だけではなく小さいがなにか宝石が付けられていた。ネックレスのチェーンを通す部分は見た感じシルバーだろう。木と銀と宝石の3つが使われているとシウは判断した。
それにチェーンもシルバーだと思われる。
そして気になる性能は…
碧羽の首飾り レア度4 耐久値380/380
製作者:アリス
AGI+15 DEX+15 MP+50
【瞬足】
わぁお…3つもステが上がりますやん!これは素敵アクセですやん!しかもなんかスキルが付いてね?
「あのぉ…これって本当に賢老樹だけで作ってます?それに何故にスキルがついてるんです?!こんなの初めて見たんだけど!まだ始めて間もないんですけどね!」
「主に使ってるのはもちろん買い取った賢老樹よ。まぁそのほかの素材も使ってるけど気にしなくていいわよ、どうせ余ってた素材に君から貰った黒蝶も使ってるしね。スキルが付いたのはよくある事よ?いい素材を使えば勝手に付いちゃうからね。まぁ使えるスキルかどうかは使用者次第かしらね」
「瞬足って確か…走った時に速度が上がるのと避ける時の行動が早くなるんだったよな…いいじゃんよ!てかこれって…なかなかの値段するんじゃないです?気になるお値段は…」
「お金の事は気にしなくて結構よ。これからも使える素材を私に優先的に売ってくれたら良いだけだし。今回はプレゼントって事でいいわ、次回からはお金を貰うけどね」
「いいんでしゅか?!それならまた素材手に入れたら連絡しますね!必ず!」
「楽しみにしてるわね。首狩り狐さん♪」
「それは今言わないでぇぇぇ!勝手に言われてるだけなのに…」
「ふふっ、有名人は大変ね」
アリスさんと約束をしてから俺は直ぐに装備をした。なかなかかっこええやん…素敵すぎる…
次はアゲハさん達だな…時間を言わなかったし場所も秘密結社とか訳の分からん事を言ってたし…とりあえずコールしてみるか…
『もしもーし?シウくんいまどこいるの?』
「…君の後ろで首を狙ってるよ…」
ガタッ!ガシャン!
シウがそう言うとコール先でアゲハが驚いたのか、何か物を倒す様な音がした。
『ねぇ?!辞めてくれる?!本当に居るかと思ったじゃん!テーブル倒しちゃったじゃん!コーヒーが台無しだよ?!』
「うふふ…君の首は美味しそうだね…いい声で鳴きそうだ…」
『本当に辞めて?!シウくんの声で言われると鳥肌立つから辞めて?!中性的なイケボで言わないでくれる?!興奮するから!!』
おぅ......なんか興奮をさせてしまったようだ…
まぁとりあえず今からキャットファイトに行くと伝えてコールを切りましたよ。なんかはぁはぁ言ってたし…これ以上はやばいだろう。
それよりギンガムさんとユーキエモンはいるのだろうか…聞いてなかった…
喫茶<キャットファイト>
マスターに挨拶していつもの個室に入るアゲハ、ユーキングがおり椅子に座って待っていた。
しかしギンガムの姿が見当たらない。
「主役がやっと来たな。待ちくたびれぜ」
「そんなに待ってないだろよ。てかギンガムさんは?」
「ギンガムは少し遅れて来るみたいよ。でもそろそろ来ると思うんだけど…」
すると個室のドアが勢いよく開かれ
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!!!みんなのアイドルのギンガムだぞ!」
「アゲハさんは俺の服を作ってくれてユーキエモンはキュリアの武器だったよな。すごく気になって大変なんだよね」
「そこまで気にしてくれてたのね、それなら早くお披露目しないとね」
「こっちもキュリアちゃん専用装備はなかなかだぞ?凄い苦労してたけどな」
「ほんと2人には感謝だよ。キュリアの装備は一式なのか?てかサイズは大丈夫なのか?」
「俺を無視するなよ!なんで完全スルーなんだよ!少しは反応してくれてもいいだろ!!」
「ん?あぁ、ギンガムさんお疲れ様でーす」
「ギンガム遅刻はダメよ」
「何してたんだよ」
3人はあたかもいまギンガムが来たかの様に話しかけていた。
「揃ったからそろそろお披露目会をしましょうか。まずは誰から見せる?」
「ならシウのがメインだからキュリアちゃんの装備をまずは見せようか」
ユーキングがそう言うとテーブルの上にキュリア専用の装備を出した。
俺はそれをみて驚いていた。
「まって?それって普通の大きさのサイズじゃね?キュリアに装備出来ないじゃんよ」
ユーキングが出してきたのは白を基調としており、布と金属の合成鎧でドレス風のドレスアーマーだった。
武器も細工をあしらっているパルチザンであったがこれも普通のサイズでキュリアにはとても装備出来るものではなかった。
しかしユーキングはこう言った。
「鑑定をしてみな。驚くからよ」
「ならお前を信じて鑑定するからな!」
テーブルの上にある武具達を鑑定してみるとそこに書いてあったのは…
武器:槍
製作者:半生パン 命名者:半生パン
ATK+25 INT+10
【重量軽減】【自動調整】
防具:鎧一式(セット装備)
戦乙女シリーズ(ドレスアーマー)
製作者:半生パン 命名者:半生パン
体上下
マーチ・ヘア レア度5 耐久値350/350
VIT+45
篭手
ドーマウス レア度5 耐久値:300/300
VIT+5 MND+10
脛当
チェシャキャット レア度5 耐久値300/300
VIT+5 MND+10
靴
マッドハッター レア度5 耐久値300/300
AGI+10
セット効果
【重量軽減】【自動調整】【闘神】HP100up
「……なにこれ?」
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