第25話 天使と悪魔
<アインスドット>宿屋
FLOよ!私は帰ってきた!
(ますたーおかえりなさいなのです〜)
あ、うん。おはようにただいま。このネタはキュリアに通用しないのね…
まぁいいけどな。あれからスキルについて色々調べたんだけど特に良いのが思いつかない!抜き足とか言うスキルを進化させて行けば瞬歩になるみたいだけど…俺には必要ないよな。弓で使えそうなスキルを探して見たけどよくわからんのだよね。
キュリア居るから暗いところはもう大丈夫だし、身体強化は特に必要無さそうだし…どれがいいんだよぉぉぉぉ!!!
変なスキルでも取ってみるか?ネタスキル的な…でもそれで後悔したくないのぉぉぉ!
結界みたいなやつないかな…自動防御とかさ…後は緊急回避とかさ…
そう言えば魔法でもそそるやつがあったな…影魔法!名前的には上位スキルな気がするけど…最初からあるスキルなんだよな、これ。
レベルが上がれば影に隠れる事もできるみたいだし…キュリアを前衛として育てて行くとして、俺は後衛でと考えたらやっぱり支援か魔法だよな。
よし!影魔法取ろう。ぽちっとな。
【影魔法】
シャドウボール 消費MP10
【影魔法】
影縫い 消費MP10
相手の影を縫い動きを止める。効果時間3秒(影魔法のレベルにより時間上昇)
※影が無いと効果を発揮しない。
やっぱり最初はボールなんだな。影縫いは…相手の動きを一時的に止めることができるのね!でも影が無いとダメなのか。夜や洞窟など光がない所では意味をなくすな。
(いまからためしにいくのです?)
そうねぇ〜まだアゲハさんやアリスさんから連絡ないから少し試しに行ってみますか!
昨日は西に行ったから今日は東に行ってみよう!
あっ、武具の耐久値回復しておかないと。
おやっさんの所に行ってみるとおやっさんは何故か謝ってきた。
「すまん!お前さんの要望には応えられなかった!その嬢ちゃんの武器が作れねぇ!どうしても失敗してしまう!唯一上手くできたのがこれなんだが…」
おやっさんが10cm程の槍のような形をした物だった。鑑定をしてみる。
小人専用槍 耐久値150/150
ATK+7
「一応は武器になったんだが…これが限界だった!普通の槍ならまだ攻撃力はあるんだ!どうしても小さくしようとすると割れたりしてダメだったんだ!だからこれはおまえさんにやる!要らなければ処分してくれて構わん!」
「いやいや!処分とかするわけないっすよ。ありがたくキュリアに使わせるし。てかここまでやってくれたことに感謝だわ!」
(わたしのぶきですのぉぉぉ!ありがとなのです!!)
「キュリアもありがとうだってさ。それと俺の装備品の手入れをお願いしていいかな?」
「嬢ちゃんの…こちらこそありがとな。よし!今回の修復はサービスだ!少し待ってろ!」
おやっさんにキュリアの槍と修復をタダでしてもらい店を後にした。キュリアは貰った槍を大事に抱えていた。しかしその槍が俺の狐耳をチクチク刺していた。
「キュリアさんや頭のうえで振り回すのやめようか。時々耳に刺さってるんですけど。それに髪の毛が切れそうで怖いんですけど」
(せい!やぁー!とりゃー!)
夢中になってるから諦めるか。やっとキュリアの武器が手に入ったし嬉しいんだろうな…可愛いのぉ…
キュリアの初前衛戦闘だから西のほうがいいかな?
(どこでもだいじょうぶですよ!ますたーがまもってくれるのですー)
今回はキュリアが俺を守るんじゃ無くて俺がキュリアを守る番だな。
なら東の森に行く前に平原で軽く動いてから森に行こう。
<平原>
キュリアがトビウサギに槍でチクチク攻撃している姿は…もう!可愛いのぉ!!
浮遊スキルはある程度なら動けるのだが飛行とは違うから素早い動きは出来ない。歩く速度ぐらいしかないけどキュリアはうまい事避けてるわ。槍さばきも上手いんじゃね?
(うさぎさんじゃものたりないのです〜!)
なんだろ…戦闘狂になりそうな予感がひしひしとするんだが…一応は付加でバフを掛けて上げてるけどあの小さい槍でよく出来るわ…
俺は新しく手に入れた影魔法を使ってみたけど影縫いは役に立つわ。俺が動きをとめてる間にキュリアが攻撃、単体相手ならこれだけで楽勝で行ける。姫相手に使えるかどうかだな…
とりあえずは東に行ってみて実験できればいいかな。
<東の森>
到着してから昆虫採集…ちがうな。虫狩りをしてるけど結界を俺じゃなくキュリア自身に掛けて前で攻撃させてたら俺の弓が当たる事当たる事。
止まってるカブトムシとかなら俺でも楽に行けるけどやっぱり動いてる相手は上手くいかないよね。だけどキュリアが前に居てくれるお陰でこっちも余裕もって攻撃できる。でもさすがに無理はさせられないけどな。
2体の蟷螂が出てきた時なんかも影縫い使ってからの結界キュリアの突撃攻撃をすれば苦戦もしなかった。足止めできるってすばらすぃ!
そんな実験をしていたらここには奴が現れることをすっかり忘れていたんだ…
また奴は近くの草むらから現れたんだよ!黒き悪魔が!!
「影縫い!インパクトショット!!!」
(けっかいからのぶっさしですのーー!!)
俺とキュリアは悪魔が出てきた瞬間に全力だよね。
倒したと思ったらやっぱりテイムするか画面が出てくるよね〜
「うーん、ここまでテイム可能って言われても…こいつをテイムして連れ回してたら確実に俺は嫌われるよね…お前がGじゃ無ければいいのにな…小さくなったとしても連れ回したくねぇけど…黒き悪魔がホントの悪魔にでもなったらテイムしたいけどな!」
(あくまをなかまになんかするのははんたいですのーー!わたしはてんしなのですよーー!!!)
「天使と悪魔…なんかいいじゃんよ。面白そうだし!そんなわけだからテイムはNOだ!」
ジャイアントコックローチは悲しげな表情をしながら光になっていった。
ってナレーションなら言うだろうけど実際にGの表情とかわからん!でもそんな雰囲気はあったな。
そういやアゲハさんからメール来てたな。セーフティーゾーンで確認するか。
セーフティーゾーンに入りアゲハからのメールを確認する。
その内容は
『完成したわよ!自信作だから期待してよし!我が右手に不可能はない!! 11時に秘密結社で落ち合おう! アゲハ』
…秘密結社どこだよ…どーせキャットファイトだろよ。
ん?もう一通メールが…アリスさんからも来てるや。
『出来上がったから連絡してあげたわ。この前の露店に居るから顔出してちょうだい、今日は夕方までしか居ないから早めにね』
それなら先にアリスさんの方に行ってから秘密結社…という名のキャットファイトに向かうか。
アリスさんに10時には行きますっと送って…
よし!森から街に帰りますか!
新装備にわくわくだぜぇい!
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