第12話 天使降臨
光の玉にバ〇スをやられたシウです。まだ目がしょぼしょぼしてます。今メガネ外した時のの○太君みたいな目をしてるはず。
とりあえずこいつ、鑑定しても何もわかんないんだよな。しかも何かを伝えたいのか人の顔の周りをぐるぐる回って目が回るとです…シウです…
何がしたいんだ?眩しいんだよ、さっきから…訳分からんて!
ひとまずログでも確認してみっか?そしたら何かわかるかもだしな。
ログを確認してみるとそこにはこう書いてあった。
『???がテイム可能です。テイムしますか?』と
ほぇ……なぜテイムが出来るんだい?君の体力は満タンだろ?
テイムの条件って…攻撃してスキルを使ってテイムor気に入られてテイムする。
まさかのこの光の玉に気に入られたパティーン?助けたから?骨の首折ったから?バルスを受けたから?
ふむ、よくわからん!でもテイムかぁ…前衛が欲しかったんだけどな…どうすっぺさ。
この光の玉の正体がわかんないしな、でも気に入られてるならテイムしてもいっか。なんかここで断ったら可哀想だしな。
YESをポチッとな。
すると俺の目の前に居た光の玉は眩い光を放つ。
「また目の前で?!目がぁぁぁぁぁぁ!!!!」
光が止むとそこに居たのは20cm程の女の子が浮いていた。
背中には白く光る羽を生やし白いワンピースを着ておりそして、その女の子の頭には光の輪が浮いてあった。
そして髪の色が俺の色である白磁色と同じであり、髪の長さは腰辺りまであり綺麗なストレートヘアをしていた。
なんかまた凄いな…とりあえずテイム出来たからステータスが確認出来るはずだよな。そうしたらこの子の種族がわかるのかな?んじゃ確認してみますか。
『名前を決めてください』Lv1
種族:リトルエンジェル
HP:60
MP:200
STR:5
VIT:5
INT:20
MND:20
AGI:10
DEX:5
スキル
【光魔法】【浮遊】【結界】【空き】【空き】【空き】【空き】
ふぁっ?!めっちゃ後衛職ですやん!前衛要素皆無ぅぅぅ…
それに結界ってなんですか?見たことないスキルなんですけど?それにスキルの空きが4つもある…俺が決めてええのか?これはかなり悩むけど…
種族…リトルエンジェル…天使?確かに頭の上に輪っかがありますけど?
よし、これはユーキングかサクヤに相談だな。俺一人では解決できる予感がしない…
ひとまず名前を決めてあげないと呼び方に困るしな。
んー…天使…天さん…天さん?これはあかんやつや。天さーーーーん!って叫ばないと行けなくなる。
それなら…天使…天使さん…お隣の…よし、忘れよう。
うーん…リトルエンジェルからの進化先ってなんなんだろ…やっぱり天使だよなぁ。俺的にはヴァルキリーとかになってくれたら凄く嬉しいんだがな…
ヴァルキリー…ヴァルキュリア…ワルキューレ…
「キュリア…でもこれにするとリアちゃんと被るよな…ん?これがいいのか?」
彼女はシウが口ずさんだ名前に反応を示した。それがいいと言っているかのようにシウの顔の周りを飛んでいた。
「それならお前の名前はキュリアにしような。リアちゃん…なんかゴメンな…」
俺とキュリアはひとまず森を出た。街に戻るために平原を走って駆け抜け街の中に入っていった。
しかし街の中に入った俺だけど、周りのプレイヤーの視線が突き刺さっている。その原因は勿論俺の頭の上にキュリアが乗っていて、しかもシウの耳を触っていたからだよな…
(キュリアさんや?頭に乗るのはいいんだけど耳を触るのは辞めませんか?すごくこしょばいんですけど?)
しかしキュリアは我関せずと言う感じでずっと耳を触り続けている。
俺はこしょばいのを我慢しつつ駆け足で宿屋に向かった。そして宿屋に入り部屋を借りて直ぐに入った。
そして2人がログインしていないか確認をする。サクヤはログインしておらずユーキングはログインしていた。
すぐさまユーキングにコールした。
『こちら警察署です。君は完全に包囲されている。大人しく投降するんだ!』
「…間違えました〜それじ『まてまて!冗談じゃんか!』」
「ごめんなさいは?」『申し訳ありませんでした』
「素直でよろしい、それよりユーキエモンに相談があるんだが」
『お?なにかあったのか?シウ太くんの相談ならなんでも聞いてあげるぜ』
「なら聞きたいんだが…リトルエンジェルって知ってるか?」
『…なんでお前がその名前を知ってるんだ?掲示板で見たのか?』
「いや、テイムした」
『……え?チョットナニイッテルカワカンナイ』
「だからリトルエンジェルをテイムしたの」
『ニホンゴムズカシイネ!!』
俺の発言にユーキングは壊れた。ユーキングの思考が回復するまで数分掛かったのはここだけの話。
『なぁ…本気で言ってんのか?それが本当ならお前…かなり凄すぎだぞ?』
「そんなにリトルエンジェルって凄いのか?レアなモンスターなのか?」
『レアなんてもんじゃねーよ!まだ2陣が来る前にイベントで天使が現れたけど誰もテイム出来なかったんだぞ!それを始めたばかりのお前がテイムとか…ないわぁ…なんでテイム出来たんだよ』
かくかくしかじかうまうましかしかって感じで説明をしたんだぜ。
『なんだよそれ…そんな事あるのかよ…しかも西の森でとか…』
「誰もテイムできて無いならリトルエンジェルの進化先がわかんねーか。そしてテイムできた俺…これ狙われる?」
『多分な。狙われるってより注目の的になるだろうな。この事を掲示板に上げた方がいいと思うぞ、確実にどうやってテイムしたか聞いてくるヤツらいるぞ』
「めんどくせ…なぁトッププレイヤーのユーキエモンさんや…俺の代わりに掲示板に載せてくれよ…」
『まぁ別に良いけど。掲示板にお前が言ったことをそのまま載せておくわ、そして迷惑かけないように言っておくわ』
「助かる…とりあえず俺は一旦落ちるわ。リアル満腹値がやばい」
『おけ』
後はユーキエモンに任せて俺は飯落ちだ。
▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△
725.名無しの魔法使い
なぁ!今アインスドットっですごい人見かけたんだけど!
726.名無しの剣士
俺も見た!狐のプレイヤーだよな?
727.名無しの双剣士
頭になんか乗ってなかったか?
728.名無しの盗賊
あれって妖精?羽生えてた?
729.名無しの僧侶
妖精と思ったけど輪っかが見えたんだけど…
730.名無しの魔道士
あれって1陣のイベントに出てきた天使じゃねぇか?
731.名無しの聖騎士
だろうな、羽に輪っか…誰もテイムできなかった天使…
732.名無しの調教師
あのイベント以外でも天使出たのかよ!その狐に聞きに行こうぜ!
733.名無しの召喚士
俺も今からアインスドットに行くわ!これは聞かなければ!
734.ユーキング
横から失礼するよ。
そのエンジェルをテイムしたのは俺のリアフレだ。
そいつの代わりに俺が報告する。いいよな?
735.名無しの魔剣士
Σ(゜Д゜)ヒッ
735.名無しの双剣士
狂戦士のリアフレかよ…
下手な真似出来ないな…
736.名無しの調教師
大人しくするんで報告お願いしますカタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ
737.ユーキング
そのフレ曰く、夜の7時に西の森に居たらしくスケルトンに攻撃されていると思われし光の玉を助けたら懐かれた。
その光の玉をテイムしたらリトルエンジェルだった。
簡単に説明した。これでわかっただろ?俺のリアフレだから付きまとったりしたら…わかってるよな?
738.名無しの大盾使い
御意
739.名無しの銃士
御意
740.名無しの魚人
魚意
741.名無しの剣士
漢字が違うわ!!
▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△
俺はログアウトしてから飯を食っていた。すっかり冷めてたよ…そして親に怒られますた。
食べ終わったから部屋に戻り携帯を見ると優希からメールが来てた。内容は…
『掲示板でしっかりと俺が報告しといたから安心しろよ!もし変なやつに絡まれたら直ぐに俺か咲良ちゃんに連絡する事!いいな!』
優しいやっちゃな…嬉しくて涙が出そうだよ!出ないけどな。
了解っと返事を返すと同時に俺の部屋に咲良がノックもせずに入ってきた。
「おにぃ!!!掲示板のやつなに?!エンジェルテイムってなに!!詳しく!!」
かくかくしかじかうまうましかしか…
「ほぇ〜優希さんが載せてたのと同じだ…羨ましい!!わたしも天使ちゃん欲しい!!」
「んなこと俺に言われても知らんがな。俺だってリトルエンジェルとか知らなかったし」
「それなら今度会わせてよ?どんな子なのか気になるし!」
咲良にキュリアを会わせる約束をして聞きたいことを聞いてみた。
「うちの子のスキル枠に空きがあるんだけどな?どれを入れたらいいのかよくわからんのだが。自分のスキルならまだしも…テイムしたモンスターのスキルなんてなにを入れたらいいのか…」
「んー。その子がどんな成長するかにもよるよね。リトルエンジェルなら魔法が得意なはずだけど、前のイベントの時は剣や槍の武器を持って攻撃もしてたしなぁ〜進化先もわかってないからおにぃの好きにしたらいいと思うよ?」
やっぱり天使さんの進化はわかってないのね…てか、聞く限りでは俺が初めてらしいし…なんか責任重大な感じ?
とりあえず今日はまたスキル専用掲示板を見てから悩まないとダメなパターンだな。
明日インしたらキュリアにも聞いてみるか…そう言えばテイムしたら調教スキルで念話が使えるようになるんだっけ?でも話せるのかな…まぁ明日は試してみるか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます