第2話 迷子になった青い目の女の子

 ある時、三人は街で今まで見たことの無い外見の、金髪で青い目の幼い女の子が、一人ですすり泣いているのに出会いました。優しい三人は何とか助けようと思いました。


 過去太郎は女の子の外見を見て、自分の記憶から、何国人にあたるのかを必死で思い出し始めました。そして、いろいろな言語の表現を何千通りも思い出し始めました。


 未来二郎は女の子の外見を見て、人類学と生物学の人間の骨格の理論から、何国人にあたるのか、そして、何語を話している可能性が高い人かと考えました。


 そして今日三郎は、何も考えずに、いや考えられないので、女の子にいきなり日本語で声をかけました。

「おじょうちゃん。どうしたの?」

「迷子になったの。おにいちゃんどうしよう。アネキ山はどっちですか?」

 外見からは想像できない、綺麗な流暢な日本語が返ってきました。今日三郎のおかげで、その女の子は無事家族に会えました。

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