2011年03月12日土曜 地震発生後、一夜。明け方自宅に戻り地震に絡み手配と情報発信をこなしていく。 ――編集現場報告。
明け方まで仕事をこなした後、電車が動いたのを確認して自宅に帰着。普段の1.5倍くらい時間かかった。
疲れきっていたが、テレビをつけて最新情報を押さえる。いよいよもうダメとなったので、ベッドに横になって情報を入れながら就寝。
数時間後に目覚めると、役員の指示に応じて、編集部員各人の最終安否確認をメールにて送信。編集部が発信しているWebを確認してコンテンツの無事を確認。
原発は緊急停止しているが、冷却に問題が生じている。大気中への蒸気放出は放射能微量なので問題ない。そもそも自然界自体から放射能は放出されているので微量の放出くらい気にしなくていい。ただセシウムが検出されているので、燃料棒が高熱になって一部熔けている可能性がある。今後の最悪を想定すると、炉心溶融の可能性は否定しきれない。ただそれでも制御棒などの状況、原子炉設計面からチェルノブイリのような爆発はまずないと考えられるので、むやみに心配する必要はないだろう。
18時15分追記:爆発と白い煙が上がっている。白い煙ということなので水蒸気爆発っぽい。蒸気放出の速度が間に合わず圧力が高まった可能性がある。原子炉本体に損傷が出ている可能性を考える必要がある。チェルノブイリまでは行かなくともスリーマイル島レベルの災害になる可能性はある。政府の指示をしっかり入手し、指示通り近くの人間は避難すべき。屋外を歩くときは肌をなるだけ露出せず、濡れタオルで口と鼻を覆う。屋外から室内に戻ったら服を全部脱いでシャワーをあびること。脱いだ服は他の服と隔離してゴミ袋に入れ捨てること。窓を開けない。屋外から空気を入れないこと。外にいたペットは室内に入れないこと。
20時55分追記:原子炉格納容器・原子炉自体には大きな損傷がないとのこと。建物自体が漏れた水素で爆発しただけのようだ。現状は最悪の事態ではない。今後冷却がうまくいくかに課題がある。近くの人は、メディアを通じて流される会見などの一次情報を見ておいたほうがいい。
編集部に一斉メールを送り、著者の方々のご事情や今後の記事作成に対する影響を調べるように指示。私も昨日の段階で状況がつかめなかった著者の方々に連絡。企業が絡む案件について、週明けにすべきことをまとめ、現状でできることはすぐやる。
集落が丸ごと津波に飲まれた地域もある。心が痛む。これだけ大規模な災害だと、救援側も優先順位づけが困難だろう。
せめても今日は晴れてるのが救い。報道側は、救助問題報道も大事だが、被災者・そして国民が今なにをすべきか伝えてほしい。見ていると各報道機関は、Webを利用して伝えている。見る側の時間の都合でチェックできるWebはこういうときに貴重だ。
当ブログの履歴を見ていると、防災袋について書かれたエントリーへのアクセスが増えている。急遽編集し直して、内容を充実させておく。
千葉のコンビナートとか大船渡・気仙沼が特に心配。気仙沼の火災はまるで東京大空襲のようだった。10万人が一夜にして死んだ東京大空襲を、幼い弟の手を引いて逃げまわったという私の係累の話を思い出す。
編集部員から続々連絡が入る。自宅に陣取って差配していく。千人単位で人が亡くなりそうだ。自分にできることを、パブリック・プライベートとも今日もこなしていく。
(15:06記述)
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