2011年03月11日金曜 14時46分、地震発生。いつもの1日が激変。 ――編集現場報告。
とある取引相手と役員を交えてシリアスな会議中、地震が起こった。
会議は結論もあやふやなまま散会、編集部に戻って地震対応に追われた。
編集長として、まず編集部員の安否確認。続いてWebで発信している情報の地震対応。
私の編集部が発信するWebのビューを見ていたが、地震があったときを境に普段の半分に激減。そりゃそうだ、のんきにWeb見てる場合じゃないだろ、報道サイトは別として。
為替は「日本売り」で急激に円安。すでに東証は閉まっていたが、シンガポールの日経225先物はまさかの1万円割れ。昨日の終値比較で500円も落ちてることになる。週明けは?
全社的にマネジャー以外は(可能な人は)帰宅命令が出る。
その時点では20時には交通網も復帰してるだろうと判断していたが、状況を見ていると全然ダメ。タクシーだって拾えっこないだろうし。編集部員はバスで帰宅する派と歩く派、「もうだめ好きにして」と釣られた魚同様にあきらめて「会社に泊まる派」に分かれた。
いずれにしろみんな外に出て食料の確保。
私はマネジャーなので部内に陣取り、安否確認から社内連絡、社外の仕事関係者との今後の段取り組み直しなど、多くの差配をこなす。為替は「リスク回避」で今度は急激な円高に。1円動いてる。
たまたま編集部員がとある行政府で缶詰になっていたのだが、情報が集まる場所なので、そこから「今晩は電車は全部止まる」と最新の一報。だめだこりゃ。
私もあきらめてバス停の様子を見に行く。幹線駅に向かって歩道を歩く人混み。寒い。とても私は家まで歩けそうもない。
バス停に10人ほどの列。先頭のカップルに状況を聞くと、もう15分くらいバスが来ないらしい。携帯の運行情報サイトでは「動いてる」ことになってるというが、更新が止まってるとも。
これではバスも無理だろう。おそらく大渋滞でのろのろ進行中。しかも各バス停に10人待っててほとんどは終点のターミナル駅に行くとすれば、バス停3つでもう満員だろう。
無理。
近くの小学校が帰宅困難者の受け入れを始めたという情報を得て編集部に戻って伝える。
当方もここに来て帰宅を断念。近くのコンビニへ。籠を持った客がレジ待ちの列。棚に食いもんはほとんどない。
近くの飯屋を覗くと大行列。あきらめて編集部に戻る途中、奇跡的にふたりしか待ってない中華屋を発見。すぐに入れたので野菜炒めと餃子とビールにて晩飯。腹一杯になるまで詰め込んでおく。この店ではビンなども倒れず問題はなかったという。
編集部に戻ると、ここぞとばかり仕事。
メール待ちの状況になって暇になったので、家族に連絡。連絡着かず。
今晩は編集部で否応なく徹夜仕事。地震に関連する情報をなるだけWebで発信する。疲れきったら小学校に行くつもりだが、もういっぱいだろうなどうせ。まあ編集部で寝るのはぺーぺー時代に慣れてる。椅子3つ眠りか、机下眠りだな。
被災地の可能な限りの無事を祈る。
(20:26記述)
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