第13話 私が町長?
事情聴衆の様な宰相との話が終わるのを待って居たのか、引き続き国王様の謁見が始まった。
謁見の作法は宰相が教えてくれたが、この世界も謁見の作法は同じだった。
代表でとか謁見は私とジェフの二人だけだ。
赤い
簡単な事なのでジェフも危なげ無くこなして居る。
「面を上げよ」
の声が掛かり、国王様を見上げた。
戦う輸送隊の隊長時代、国王に謁見は数回有った、幸い国王は同じ顔だった。
「インノケンティ・スモクトウノフ!この度サンタナ町防衛に携わり、目を見張る多大な功績を残した事天晴れである!!功績にみ合った褒賞としてスモクトウノフを男爵に叙す!」
何だと!貴族、それもいきなり男爵!正真正銘正式な貴族じゃねぇか!!
「同じくウノフパーティーのジェフ・ヒロセを士爵に叙す!」
ジェフも焦ってる、予想もしなかった士爵様だ、サンタナ町に帰ったらどうなるんだ?
「インノケンティ・スモクトウノフ男爵は、巡回隊長とギルドマスターの強い推薦も有り、サンタナ町、ニタナ町、イッタナ町の領主に任命する」
チョッと待ってくれ!!思わず声が出そうになった。
私とジェフだけでなく、セレンやエレナにも褒賞して欲しいぞ!
「スモクトウノフ男爵には特別に騎士爵の任命権を与える、共に戦った女性セレンとエレナに騎士爵を叙してやれ、これで目出度く全員が貴族の冒険者パーティーが出来上がった!今後のより一層の活躍を期待して居るぞ!」
「はっ!数々の身に余る褒賞、国王様のご期待にそえるよう、一層の努力を致します!また、王国貴族に恥じない統治を行う事を誓います!国王様の前で3町の改名をさせて頂きます!サンタナ町をウノフ町に、ニタナ町をジェフ・ヒロセのヒロセ町に、イッタナ町を王都門前町に変更をお許し下さい!」
「ウノフ町、ヒロセ町、王都門前町、良い改名である、許す!!」
「はっ!有り難き幸せに存じます!」
謁見が終わり、別室で国王様と宰相様との会談での国王様の第一声。
「ウノフ男爵!流石ゴールドランク冒険者じゃ、余が何を褒賞にするか予想出来て居ったようじゃな?焦った顔が見たかったぞ!」
「いえ、予想外の褒賞に充分焦りましたが、冒険者は常に冷静で無くば命を簡単に落とす職業で有ります」
「そうで有ったか?ウノフが率いるパーティーならば、頂点のミスリルランクも夢では無いな昇級が楽しみじゃ!」
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