宇宙デカトシヒコ!! ゲルマクー編 15 できるだけ日常回でいこう! 3 キャンプ(ナデ〇コオタクの星編)

ナデ〇コオタクの星に着いた一同は、ドライブを楽しみながら装備を買うために目的地の「春葉原」に向かっていた。


一日目の夜は、キャンプ場で、キャンプをすることにした。



宇宙空港をパスするために、ナノスキンスーツ以外の武器はV2の中に置いてきた。

その余った荷台に、大量のキャンプ道具を積んできていた。



とりあえず、手早く簡単に組み立てられるとうたっているテントを、あっという間に組み立て、そのギミックに感動していると、シゲさんは、静かに隙が無くペグを打ち出した。



この人出来る「ごくっ」と、トシヒコは戦慄するのだった。



その後の分担は、チエちゃんが釣り(食糧確保)、チエちゃんの護衛がトシヒコ、シゲさんが一番慣れているので、火おこしと、火の守りということになりそうになったが、そこは、どうしても譲れないものがあった。



俺は、火おこしをしたいのだ。

渋くカッコよく、火おこしをしたいのだ。

そして、ずっと火を眺めていたいのだ。



だから役割を、シゲさんに代わってもらった。

まぁ、最悪チャッカマンがあるから大丈夫だろうと、シゲさんがそっと口にしたようだったが気のせいだろう。



おれは、ファイヤースターターを取り出し、繊維質の火口、と細い木を準備し、ファイヤースターターの棒部分を、ナイフで削って火花をだす。

ファイヤースターターには、付属の鉄プレートが付いていたが、ハードボイルドにナイフでやってみたかった。



「ふっ、今の俺って最高にかっこいいな。人生のピークかもしれないな」



そして何度も、火花を飛ばした。



「あれ、なかなかつかないな、ネットで調べた通りにやっているのに」



ぼきっ!!!



ファイヤースターター棒が折れた。



「へくしっ!!!」



火口が飛んで行った。



「............。」



俺はそっと、ポケットからチャッカマンを取り出した。





「焚火はいいなぁ、心が無になる。普段考えすぎている分、心が穏やかになる」(トシヒコ)



まるで、普段から何か考えてるような口ぶりで、トシヒコはトリップしていた。



チエちゃんは、びしょびしょで帰って来た。

全然釣れずに、いらいらした彼女は、近くに来ている魚を捕まえるために特攻したらしい。

相変わらず突貫娘である。



俺とパルは、その光景を、見つからないように、ビデオの撮影と、カメラで連射をしていた。



そして、汚れを流すために、ジムニーに積んである水の玉(水を高圧縮して収納する技術byリギルドセンチュリー)に、シャワーを繋いで浴びていた。



俺とパルは、お互いをけん制をしていた、男とAIの約束だ。



少しでもエロイ写真を撮ったら、お互いを殺すという約束を鉄の意志で、なんとか守る二人だった(一人と一機?)


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る