宇宙デカトシヒコ!! ゲルマクー編 1 ゲルマクー登場
そろそろ活躍したい、宇宙デカトシヒコ-----------------------
スーパーエースパイロットのチエちゃん。
どんどんマシンを強化していくスーパーメカニックシゲさん。
ご近所との関係を良好に維持するエリ。
たまに、戦闘機で、戦ったり、対人戦をちょっとしたりする宇宙デカトシヒコ。
あれ、俺、活躍あんまりしてないような.....?
「もっと活躍できる事件おきないかなぁ....」
宇宙デカとして最低な話である。
しかしこれは言霊、フリ、すべて自分に帰ってきて後悔することになろうとは、この時のトシヒコは考えていなかった。
「ピコンピコン」
あれ、また壊れたかな、そろそろ買い替えどきかな。
「バシィィィィン!!事件よ!!」
エリにハリセンではたかれた。
「今回はまずいわ、宇宙デカ本部と、地球の同時攻撃、救援は何年後になるか....下手したら来ないかもしれない...」
エリの表情は暗い。
それだけの出来事なのだ。
そして、文明レベル6だけに通じる、通信を全方位に向け、こう宣言した。
「我々は、ゲルマクー、今日から地球の侵略を始める。貴様たち人間は奴隷として売りはらう、もちろん資源もいただく、これは宣戦布告だ止められるものなら止めてみろ。」
全方位通信ということは宇宙デカ事務所の場所はまだ割れてない。
それだけは幸運だ。
次の瞬間エリーが叫んだ。
「各国の軍事施設は壊滅、現在、ゲルマクーに対処できるのは、警察組織と宇宙デカだけになりした!!」
マジか、これは、大事件だ!!
「すぐに駐在所をシェルターモードへ!!」
エリが宣言すると、駐在所は地下に潜り、完全に潜ると分厚い壁が、駐在所のがあった場所を塞ぎ、上に芝生のカバーが擬態のために敷かれた。
「これで、この場所がすぐにバレることは、ないでしょう」
「そうだな、あんなこと言うんじゃなかった......」
「どうしたのトシヒコ?」
「ん?なんでもない。しかし、今後の方針が全く分からない、そもそもなんであいつら宣言なんてしたんだ?そのまま暗躍すりゃ警戒されないのに」
「たぶん文明レベル6というか、宇宙デカに恨みでもあるんじゃない?」
「そういうことか....ぶっちゃけこの後どうしていいか、まったくわかんないんだけど」
「うーんどうやら、世界中の軍事施設を破壊した分、それなりに戦力は投入したみたいね。そこまで、大きな活動はもうできないだろうから、どこかに拠点を作って戦闘員が少しずつ人を攫っていくんじゃないかしら」
「なんか急に、脅威規模が減ったような...」
「でもV2を、気軽に飛ばせなくなった分、情報が得にくくなったわ、これは、どっかのヒーローみたいに、警察無線を拾うか、パトロールするしかないわね」
「それ、この町ぐらいしか守れないような....。しかし、情報を封鎖された個人ができることなんてそんなもんか、もしくは、拠点の破壊か....。ひとりで組織を壊滅させるなんて、宇宙デカの伝説の3人ぐらいだぞ....。人の域を出ていない量産型低コスト宇宙デカにそんなことができるわけが...」
「まぁ、現実は厳しいわね。でもマシンの方の強化ができていたのは不幸中の幸いだったわ。
ついでにあんたの、装備も買って来ればよかったじゃない。」
「すでにリボ払い地獄なんだ、毎月利子が増えていく.....」
「ご愁傷さまで....」
低予算で、この危機を乗り越えられるのだろうか....
トシヒコは顔を項垂れてこう言った。
「あんなこと言わなきゃよかった....」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます