宇宙デカトシヒコ!! 緊急会議!! 議題 新バディ選考!!

緊急会議!! 議題 新バディ選考!!---------------------


、爆いびき娘のチエちゃんの寝顔をこっそりカメラで連射していたことがチエちゃんにバレた。

チエは感情が無になり、その状態で、トシヒコにビンタを100万回食らわした。

その後、なんとかチエちゃんの感情が通常の元気な状態に戻って、本当に良かったと思う。

しかし、トシヒコは知らなかった。

チエちゃんのトシヒコに対する好感度がハート1個分下がったことを。

1個分も減ったのか、1個分で済んで良かったのか、明らかに後者である。

チエちゃんはなんだかんだトシヒコ甘いようだ。


「緊急会議をしましょう!!」


サポーターのエリが言い出した。

エリは危機感を感じていた。宇宙デカのモットーは


「ナイスロリ ノータッチ」


である。


しかし、最近のトシヒコの行動は、チエちゃんへの遠慮が無くなってきたことでタガが外れてきた。

エリは自分の在任中に、事案が起これば、自分にも被害が及ぶかもしれないと恐れていた。


会議には、エリ、おねえさん、松沢レナ(よく事情を知らない)、ガイさん、シゲさんが参加していた。

トシヒコには、バディを少しの間、変えるから、話し合いをする。

しかし選考は我々がするので、冷静な判断力を欠いている今のトシヒコには参加して欲しくないと言って誤魔化した。


「普通にエリちゃんがやればいいんじゃないか?そもそもサポーターってそういう仕事だろう?」


と、シゲさんが言う。しかしエリは正直戦闘には赴きたくなかった。

宇宙デカはそこそこ給料はいい、しかし、そんなに働きたくない。だから田舎の地球を選んだのだ。

ただスローライフをしたいだけだった。


「わ、わたしには、古傷があって現場には出れないの、。だから駐在所での情報収集と宇宙デカからの指令をトシヒコに伝える任務を仕方なくしてるの!」


すべて嘘である。


「じゃぁ、シゲさんはどう?」

「お、おれか?まぁ別にいいが」


と、言いつつ、シゲさんは頬を赤くしていた。

こ、こいつまさか、やたら専属メカニックでもないのにトシヒコに優しいと思ったら、そういうことだったのか?だれがだれを愛するのは自由であるが.....。


「やっぱり却下で!」

「なんでだよ!!?」

「ガイさんはどうですか?」

「俺には、もうバディがいるんだ。今はどこで何してるかもわからねえがな。」


か、かっこいい、抱いて

ちがうちがう、もうバディがいて、その人を裏切れないと、やっぱりカッコいいな。

だめだ、このままではかっこいいスパイラル陥ってしまう。


「お、おねえさんは.....?」


ずっとニコニコしている。

ものすごいプレッシャーを感じる。


どうしても、おねえさんは、トシヒコとチエちゃんを一緒に居させたいようだ。

なにか理由があるのだろうか?

お仕事の都合?

もっと深い理由もありそうだが、藪蛇は嫌だったので、それ以上突っ込まないようにした。


「あとは、残ったのはレナさんだけか....」

「あのう、さっきからバディとか、なんの話ですか?」


ほぼ状況を理解していないレナさんがいた。

実は本来であれば、宇宙デカの事件に巻き込まれた際は、記憶を消さなければいけないのだが、実は事前に宇宙デカの現地協力者として申請していた。


宇宙デカは、人手不足なので、現地協力者の申請はアホほど簡単に通る。気密とか実は気にしてないんじゃない?宇宙デカ。


というわけで、レナさんに白羽の矢が立った。


「とりあえず、今日からトシヒコくんのバディのレナです...?」

「そ、そうですか...?」


双方混乱していた。他の人たちは、「後は若いお二人だけで」と言って何も説明せずに、いなくなった。

そして、レナさんを前にした、トシヒコの女性耐性ゲージは0になった。顔色が、赤から、青になった。


「と、トシヒコくん大丈夫?」

「大丈夫です、とりあえず、ジヌニーに乗って、パトロールに行ってみましょう」

「パトロール?」


トシヒコくんは、無職だと聞いている。その彼がドライブをすることをパトロールと言っている。


レナは純粋にトシヒコが心配になった。


私にできることがあれば、彼を正気に戻せるのではないかと本気で心配したのでドライブに付き合うことにした。


「れ、レナさんは、趣味とかあるんですか!!??」


とても震えている、普通の状態じゃない。私が安心させないと


「趣味はそうだな、お散歩かな、いろんなところに行って新しい喫茶店とか見つけたり、特に、太陽の光を浴びることが、元気になる秘訣かな」


趣味の話から、急に健康情報の話になった。


「さ、散歩?それはいいですね、太陽のようなレナさんにはぴったりだ。僕の趣味は一日中家の中でゲームしたり、アニメ観たり、ネットサーフィンしたりすることです。1週間太陽の光を浴びないことも余裕であります!」


た、太陽のような?何を言っているのだこの子は?それに、1週間太陽の光を浴びない?

これは、素人の私じゃ、彼を助けてあげられない。


レナは、泣き出してしまった。自分の無力さを感じて。


「ど、どうしたんですかレナさん?」

「トシヒコくん、今すぐ帰りましょう!あなたには私なんかと一緒にいるより先に行くところがあります。一刻も早く行ってください。予約制が多いと思うので予約だけでも早く入れてください!!」


その後もレナさんは泣き続けた。

俺は、急いで帰りエリに、レナさんを預けた。

エリに何かを話しているようだが、エリは「大丈夫、あれが通常運転よ」

と言ってレナを落ち着かせていた。


釈然としないまま、部屋に戻ると急に後ろから、お尻をけられた。



「やっぱりろにーさんには、私しかいないようね!!」


久しぶりのツンデレいただきました。

俺は高速でカメラを取り出し、ツンデレ顔連射した。


「だから、撮るなっての!!バカろにーーーーさん!!」


そして、元の鞘に戻ったのだった。


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