宇宙デカトシヒコ!! 絶体絶命 孤軍奮闘の宇宙デカトシヒコ 2
あきらめ-------------------------------
東京の異常を調査するために、ジヌニーで東京迷路へ向かったトシヒコ。
しかし、ナビなしでの侵入は不可能と判断したまたまついた、大宮駅から、ジムニーを降りて走って向かうことにした。
コインパーキングが作動しているかどうかわからないけどとりあえずバー式ではないコインパーキングに駐車してジヌニーから降りて、東京があるであろう方向を見つめた。
とりあえず今回は、調査が目的であるため、夜間行動である。
目立ちたくないので、メタルプレートを外して、ナノスキンスーツのみで向かおうと思ったが、プレートなしでは、武器がマウントしづらいのでプレートを黒色スプレーで塗りつぶし、夜間仕様にした。ちゃんと光を吸収してくれるようになったので、ほんとに夜闇にまぎれる。
とりあえず、大宮駅の東京駅行きの新幹線の線路を走れば東京駅に着くだろうという
完璧な計画で、線路の上を走り出した。
ナノスキンスーツの2次元スラスターも使用しつつのダッシュだったので、結構な速度が出ているはず、でもぶっちゃけ、50年修行した程度で、人間の瞬発力と持久力は、本物のパワードスーツにはかなわない、東京駅に着いた時には酸欠になりつつあったし、ギリギリ新幹線のダイヤに負けるか、勝つかのだった。
次は、圧勝してやると思いつつ、断裂した筋組織を回復するためモニターから10分の休憩が必要と警告された。ナノマシンを投与して回復に専念した。
調査----------------------------------
とりあえず、東京駅から出て、周りを見渡したところ北の方向に灯と、大きな戦艦の陰が見えた。だいたい2駅分の距離だろうか?
とりあえず、また線路作戦で2駅分北上し、秋葉原という駅に着いたどうやら戦艦は、この駅の近くにある大通りの上に鎮座しているようである
しばらく暗闇に、まぎれながら、様子を探る。
「チュイーーーーン」
なんか、ATがローラーダッシュで移動しているような音がした。どうやら、小型の人型ロボットのコンテナを持って走りまわっているようである。
戦艦の搭乗員だろうか?明らかに動きが素人の人たちが、壊されたお店のシャッターや入口から、何かを運んでいる。
モニターを拡大させると、それは、フィギュア、ガン〇ラ、アニメグッズ、ブルーレイディスクやゲーム、漫画や、ラノベを中心に運んでいるようだ、すぐにコンテナが、いっぱいになりロボットが、戦艦の格納庫へ運んでいる。
「やめろっはなせーーー!!」
そこへ、急に、男性の声が響き渡った。
「あ、あれは佐藤竜雄監督じゃないか!?」
思わず声が出てしまった。しかし、どうやらバレなかったようである。
他にも、有名な監督やアニメーターが次々に戦艦の中へ連れていかれた。
こ、こいつら、まさかあの人たちに、アニメ作らせるつもりじゃ....
そういえば聞いたことがある、日本のサブカルチャー「ア・ニ・メ」が、どこかの星に密輸され、それを売りさばいたり、有料配信したりしている異星人がいることを。
しかもそれは、なんと文明レベル6の宇宙デカ本部のある惑星ですら流行っている。
なかには、アニメのキャラクターの推し論争で、戦争に発展した惑星もあると聞いたことがある。
そういえば50年研修時代に黄土色が、
「地球は狙われている」
と、レイズナーみたいなこと言ってた気がする。正直勃起率が一番高い男だったから聞き流していたが、ほんとに狙われていた、ごめん黄土色。
「とりあえず、どこから手を付けようかぁぁなにぃぃぃ!?」
さっきから動き回っていたロボットは機動戦艦ナデ〇コの陸戦型エステバ〇スだった。かっこいい。かっこよすぎる。
よく見ると作業している人たちの服は、全部ナデシコの制服だった。
「こいつらただのナデシコオタクじゃねーか!!?」
しかし、俺の同志である、まさか佐藤監督を誘拐したのも、続編を作らせるためじゃ...
「今回は見なかったことにして、見逃そっかな」
本気で考えた。
しかし、誘拐と、泥棒と、電波遮断、停電、これだけの大事を起こしておいて見逃すのはありえない。
エステバ〇スは、1対1でやれば、勝てるかもしれない。
しかし、正直1体も壊したくない、壊さず鹵獲したい、そしてどさくさに紛れて地球駐在署に1体もらいたい。
今回はその作戦で行こう、そして上を見る。
「ナデシコCか、そりゃ宇宙デカの設備なんて簡単にハックされるわなー」
とりあえず、2次元スラスターでジャンプし、戦艦の上部に着地する。
もう、これで敵に補足されてしまったと思うが、エステバリスのエネルギー源の重量波ビームの発信機らしきものを、ハンドガンを連射し破壊、そして開いていたカタパルトから、ダッシュで内部に侵入。
いたるところにアニメグッズが入ったコンテナが積みあがっていた、人質たちも確認できたが、今は内部を掌握するために、戦闘ブリッジに向かう。。
一応、戦闘員もいたようだが、ほぼ素人だったので、ギリギリスタンガンで眠らせて、先に進む。
しかし、どいつもこいつも男ばかりである、せっかくコスプレしてるのにこれは、ルリちゃんも期待できない。
戦闘ブリッジは割と簡単に見つかり、内部に侵入した。
しかし
「誰も、いない....?」
対決-------------------------------------------------
誰も、いなかった。
あっけにとられたその一瞬、全部のドアがロックされ
「罠か!!?」
そして無人かと思っていた、ブリッジ内に人影があった。
「まさか、ゲキガンガー...?」
そこに、人サイズのゲキガンガーがいた。
そしてモニターに警告がでた。
「敵、パワードスーツ確認」
ま、まさか、ワンオフのパワードスーツ?
俺が着ている量産型ナノスキンスーツどころの性能ではない。
身体強化スペックもすさまじく、50年ブートキャンプなど無意味に近いだろうだろう。
「ジャリ」
思考で固まっていたところで、ゲキガンガーが動き出した。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
俺は、恐怖で走り出し、棍を頭に叩き込んだ
ばきぃぃ! (お、折れた)
呆然としていると、カウンターで腹に一撃をもらった。
壁まで、吹き飛ばされモニターがブランクになり、ナノスキンスーツがはじけ飛んで、股間の部分がうまく光で隠れつつ裸になり、床に倒れ込んで、そこで意識が途切れた。
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