宇宙デカトシヒコ!!  地球赴任編 2

研修編終了-----------------------------------------


いろいろとあったが、最後の15年の勉強がつらかった。正直ほぼ覚えていない。これで、現場に出られなければいけないという、怖さがあった。とりあえず、4人は研修を終え正式採用となり、赴任先も決まった。


みどり

「それでは、ド・イナーカ宙域の宇宙デカの標準装備支給します、まずは、ナノスキンスーツです。宇宙デカのメイン装備です」


ただの薄い全身タイツにしか見えない


「耐弾、耐刃、耐衝撃、全局地戦対応、全身のバイタル保護、ナノマシン二次元スラスターによる空間戦闘、短時間なら地球上でも飛行できる。顔もおおわれているが、息苦しくないし、視界も、各種データを確認できる上に、しっかり見える。破れても

自己修復する。エネルギー源は光粒子発電で、ありながらお値段は、宇宙デカ純正のパワードスーツの50億分の一!!すでに、大量生産が始まっています。」


「「安すぎじゃない!!?」」


不安でしかない


「しかし身体能力強化機能は搭載されていません。高コスパなので!」


「「ないのかよ!?知ってたけど!!」」(このコストの高さを50年の研修で補っている)


「そして武装は、棒と短棒と棍、そしてハンドガンです!!」


「「棒多くない!!?」」


これでどうやって、宇宙犯罪者、モンスターと戦うのだろうか


「最後は、小型艇です、戦闘機と母艦の役割を果たします。一応格納庫にジ〇ニーが積んであります!!むふぅー!!」


みどりちゃんのどや顔の意味は分からなかったが、可愛いから目の保養になった。

そして最後は、プレート選び、さすがに全身タイツでは、威厳がないということで

適当な中古と新品が混ざった純正プレートを選んで自分のセンスで選んでいく。

ナノスキンスーツのおかげでどこにでも簡単にくっつけることができるのでお人形遊び感覚で楽しかった。しかしプレートは結局形だけの紙装甲なので、ナノスキンスーツの100万分の一の強度もない。


「よしこれでいい感じかな」


とりあえず近接格闘がしやすそうな軽装でまとめてみた。とつぜんみどり先生が、言い忘れてたことがあったと少し焦り気味に話しだした。


「股間部分は下心発見器の機能として最初の10年間プレート装着禁止です」


なぜか、腕を拘束され、直立させられている、黄土色は股間のプレートを、でこぴんで弾き飛ばされ、隠していた股間を、公の下にさらされ咥えていたギャングボールからよだれを垂れ流し、恥ずかしそうに泣いていた。俺たちはいつものように目をそらした。


とりあえず50年間ともに生き残った仲間たちとミドリ先生と宴会をしながら、全員が自分の星は、自分が守るとか、お前の星は俺の星に近いから、やばいことがあって、応援送ったら早くこいなど、わいわいしたあと、メインイベントである紺色による、みどり先生への告白だ。


気を使って、おれたちはその場から離れたもう精神年齢は75歳であるが、青春は青春だ。しばらくして戻ってくると泣き崩れた紺色とミドリ先生が立っていた。


ブルーは真剣に思いを伝えたらしい。この紳士な姿勢にみどり先生も真剣に答えを出さなければだめだと思い真剣に答えた。


「正直、自分より100万分の1の強さしかない人を男性とは思えません。まずは、そんなことも考えられないほどのおつむを鍛え直しましょう。私も手伝いますから、次に研修の期間があったら、優先的に足りないおつむ用のカリキュラムを準備しておきますね。」


ミドリ先生は悪気なく紺色に真剣な気持ちを伝えた。しかし、紺色には赴任先に行った後、治療が必要になると思う、主に精神科の。しばらくは、医療カプセルに入りっぱなしだろう、それほど脳への負担は深刻なものであるのだ。


こうして俺たち4人(紺色はおれに抱きかかえられて)とミドリ先生、手を組んで、ふり返り、それぞれの赴任先に向かった。



赴任編--------------------------


地球までの距離は100光年だった。とてもたどり着ける距離ではないが宇宙デカの艦艇には、空間縮小拡大航行という特殊なワープ装置がついていた。本機の目の前の空間を1光年x1光年x1光年を10m三乗まで縮小する、しかし自分の機体の大きさと速度を外部から変わらずにみえる。それを光速に近い速さで繰り返して移動する航行システム。通り過ぎた後の空間は元の1光年の3乗にもどる。宇宙の大きさを考えると微々たる影響らしい。


どうやって縮小しているのか、なぜ機体には影響せず、速度は変わらないのか?博士に聞いてください。地球に到着し、浮力をリパルサーリフト切り替えて、ステルス機能を使いスマホ型端末に示されたポイントまで移動して、富士の樹海が一部のハッチが開き基地側の誘導で、自動で着陸した。


「なんか思ったより狭い・・・」


そこはもう気にしないと決めた。ちなみにナノスキンスーツは常に着続けるのが義務となっている。


透明化できるし、顔の部分の透明化はすごく、何もつけていないようにしかみえい。ちなみに宇宙デカ案件以外には力を行使できないように、スーツには30Gの負荷がかかり続けて力を制限されている、しかし体重は重くなっていない、あくまでスーツ内の環境である。


「今日はもう夜だし拠点である駐在署には明日向かうか」


そして眠りにつき、朝をまった。次の日、シルバーのジ〇ニータイプの車に乗り富士の樹海から直通の地下道を進み郊外で道に合流した。そろそろジ〇ニータイプというギリギリの言葉はやめて、名前をつけるか。


「ジヌニー」


センスがないしなんか、ちょっといやらしい響きがあるような気がする名前だが、やはり名前を付けると愛着がわく。


「それじゃ行こうか、相棒」


静かなエンジン音と、窓から入ってくる地球の風がここちよかった。駐在署が近づいてきた。ちょっとした田舎町のなかに明らかにおかしい。真四角な、つるんとした材質の建物が見えてきた。一応宇宙デカのマークが書かれているので、ここであろう。一応1階はシャッターがついていてガレージになっているようだ。クルマを止め、降りるとそこには、美少女女子高生がたっていた。


「えーと僕は、この駐在署に本日配属された、宇宙デカトシヒコです。トシヒコと呼んでください」

「私はサポーターのエリです。とりあえずお車を中に、話はその後にしましょう」


エリ、は私はサポーターリストから私が選んだ。地方宇宙デカの特権として、寂しくて死なないようにサポーターをつけられる制度があった。


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女子高生


まで絞り込み、そして最後は顔で選んだ。


設定は怪しまれないように存在しない兄の子供、姪ということに設定してもらった。

決して下心のある選択ではない。不敵な笑顔を浮かべながらトシヒコは前かがみになっていた。


とりあえず室内を案内される、1階はガレージ、事務室、面談室で構成され2階は2LDK構成されていた。ちなみに2階への入り口は別口で階段もついている。もちろん、シャッターとはべつに、事務室、面談室などのほうには正式な玄関がある。


「それでは今日から仕事を開始してください」

「え、もう、あともうちょっと仕事内容とか」

「宇宙デカ法を守り、自分で判断して行動してください。ぶっちゃけ、地球に駐在署ができたのは初めてです。まずは、すでに、地球にとけこんでくらしている在日宇宙人のけんかの仲裁や、駆け込み寺、地球に接近する他文明の意思確認、交渉、応援を呼んで排除などが仕事です。まぁ始まって間もない駐在署です。のんびりやっていきましょう。。」


次の日、ジヌニーでとりあえず、近所をドライブしていた。ここは、ある程度都市から、離れながらも観光地がちょこっとあり、その辺に家は多いが、ちょっと離れると、駄菓子屋がありそうなちょっとした集落があった。そのなかに我々の駐在署はあった。なんかノスタルジーになる、おばあちゃんちの周りはこんな感じだったなと思いにふける。そうして、駐在署に帰る


「それがうちのおじさん、全然働かないんですよ。私に働かせて、家の事も全部私にやらせてるんですよ。」


軒先から買い物かごからネギが飛び出したエリが、近所のオクサンコミュニティ

に話していた。


「許せないは、そんな男、早く家からただき出した方がいいんじゃない?」

「まさかDV、DVなの、大丈夫?警察呼んであげようか?」


ここは一応宇宙のおまわりさんである。


「いいんですみなさん、わたしが我慢すれびいいんだから、あれでも叔父さんにも

いいところがあるんですよ」


奥様方は、同情と、叔父への怒りと、エリの可憐さに顔を赤くさせていた。

そして俺は急いで室内に逃げた後、自室にこもった。メンタルやられて、引きこもりになってから3日、やっと部屋の外へ出れた。


「ところで、エリさんどうしてあのような話を?」

「地域住民と溶け込むためですね、あと待機時間の多いトシヒコの口実として怪しまれないように、無職にしときました。」

「お前の紐になっているという話は?」

「私の可憐さを引き立たせるためにやっちゃいました、えへ」


ふ、悪気があるんじゃしょうがない、俺の引きこもり能力をなめんじゃねえぞ。その後2,3か月がたった、特に出動要請もなし、地球接近の忠告勧告ラインの3光年にもなにも引っかからない。


しかし、外に出ると


「あー無職だ、無職が出てきたぞー石投げろー」

「健ちゃん見ちゃいけません、あんな汚れたもの」

「あれは、エリ姉さんとこの叔父じゃねーですか、チース」


なんか違うのも混ざってたけど、地方とは怖いものだ。噂は一瞬で広がり村八分になる。あとなんか最後に変なのわいてなかった?それから1年間、引きこもった。


幸いにその間に仕事はなかった。その間もエリは、自分の生存確認を話題に出してくれて少し、可愛そうという雰囲気も街に出始めていた。


そして後日、近所のお姉さんがチラシを持ってきてくれた。


「いつも中にいると滅入っちゃうわよ、たまに外に出てお日様に当たりましょう。これ、ボランティアの案内だけど、おじいちゃんと、おばあちゃんしか来ないし若い人もこないから、トシヒコ君が来ると助かるかな、なんてね。無理強いはしないから気になったら来てみて。」


そういってお姉さんは去っていった。社会貢献か、生ごみでしかない僕が、まだ人に役に立つことができるのだろうか?そして、日曜日がきてしまった。僕は黙々とゴミを拾っていた。


こんなすがすがしい気持ちは久しぶりだ。その他の人たちもぽつぽつと喋りながら、早朝のボランティアを楽しんでいた。ふと、お姉さんと目が合った、後光がさしてまぶしかったのですぐ目を逸らしてしまったがお姉さんはニコニコしていた。


僕は恋をしてしまったのかもしれない。


その後ボランティアが解散になると、お姉さんが近づいてきた


「トシヒコ君この後予定ある?」


(これはもしかして!?)

バラ色の思考がお姉さんからの話で打ち切られた。


「予定ないならこの子、妹なんだけど、年が離れていてね、今10歳なの、名前はチエ、今日は家に誰もいなくてお留守番なんだけどちょっと心配で、それで、しっかりものの街のアイドルエリちゃんにしっかりもので面倒見がいいしかも頼りになりいつもヒマな人がいると紹介されてね、トシヒコ君にお願いできないかなーって」

「ちーす、ちえでぇーす、とりあえずwifiありますか?」

「え、と、お姉さんとちえさんが良ければいいですよ。」

「よかったー。」

「wifiは~?」


すげえな街のアイドルエリ様m無職男に、幼児さえも預けることが当然のように信頼を受けている。


「それじゃ、わたしはこれでー」


おねえさんは行ってしまった。


「とりあえず、朝マック」

「え、?」

「とりあえず、朝マック!!」


そのころ、えりとお姉さんが喫茶店で会話していた。


「本当によかったんですか、お姉さん、チエちゃんを預からせていただいて」

「いえ、いいんですよ、あのこもお兄さんが欲しいと言ってましたし、あと、トシヒコさんと関わることでもう少し、大人しくというか、わんぱくなというか、女の子らしい部分がないところが少しでもマシになればいいかと思いまして」

「こちらも助かります。わたしもこういった場所に赴任するのは初めてで叔父さんのことをよかれと街中に言いふらしたら、おじさんが引きこもりになって重度の対人恐怖症になってしまいました、チエちゃんと接することで少しでもいい方に向かえばいいんですが」


朝マックを食べた後、大量にお菓子を買い込んで家に帰り、さっさとwifiを繋いでス〇ッチで遊びだした。僕は、目を泳がせながら、スナック菓子を橋でつまんだ。その様子にチエちゃんは、悪魔のような顔になり八重歯をのぞかせとんでもないことを言い出した。


「はは~んおにーさんさては童貞ね、初めて家に女の子が来てドキドキしてるのね。しかも私の様な子を女の子と意識しているこれは、ロリ確ね!!」


ロリ確されてしまった。


「はー、部屋からロリ確の匂いがするわー」


だからロリ確ってなんだよ


「ろにーさんさんは、これでもとってこーーい」


ちえちゃんは自分の靴下を脱いで丸めて部屋の端っこまで投げた。ここまで馬鹿にされて、大人が黙っているわけにはいかない。


しかし気づいたら、靴下を口にくわえ、情けない顔をしながらチエちゃんの元へ戻る情けないおとなの姿がそこにはあった。僕であった。チエちゃんは八重歯を剥き出し

にニタニタと笑いながら


「きもーーーい」


と楽しんでいた。


その日は一日靴下プレイで遊びチエちゃんは寝てしまった。夕方お姉さんが迎えに来て、おぶって帰っていった。僕は、赴任されてから2年間で初めて、楽しいと思った。誰かと会うのはつらいことばかりではないと一歩目を踏み出せる気がした。しかしエリは、心配していた。だ液まみれの脱がされた少女の靴下、汗だくの少女、汗だくのトシヒコ、どんな遊びをしていたのか、これだけは、言いふらせない、


サポーターとしての立場も悪くなるし、街で噂になっては逆戻りである。それに宇宙デカは、ナイスロリ・ノータッチが基本である、自分が在任中での不祥事はなるべく避けたい


エリは、この事実を闇に葬ることにした(実際何も起きてないけど)


はじめての仕事編--------------------------------------------


「ろにーさん、あーそーぼー」


チエちゃんが来るようになってから半年。どうやら姉妹だけで暮らしているらしく、お姉さんが家にいない時間が多いのでよく遊びに来るようになった。お姉さん、がいないときよく遊びに来る小悪魔。普通にゲームして遊ぶこともあれば彼女の考えた特殊な遊びをすることもある。今日は特殊な方だった。


「はーい、ろにーさんこっちこっち」

「おう、おう、」


僕はブリーフ姿にされ、乳首に勝手に工具室から持ち出された電磁ワイヤーをまかれていた。そして口にはギャングボールをかまされている散歩と称しチエちゃんは楽しそうにワイヤーを引っ張っている。しかし、その電磁ワイヤーのギミックが展開されたときに大変なことになる。主に僕の乳首が、それを伝えようと何度も叫ぶ


「ぶもぉー、ぶもぉー」

「きゃはははっきもかわいーーー」


心境の変化があったのか、最近、きもいから、きもかわいいに進化した


「「ぴーこーぴーこー」」と


警告音がスマホから流れた。


「どうしたの、ろにーさん」

「?ふごぉぉ(なんだろね、こわれたのかなぁ.....あ、これ、仕事だ!!?)」


モニターが切り替わり、エリと繋がり初任務であることを確認する。しかしエリは固まっていた、どうにか平静を装い、チエちゃんにトシヒコからギャングボールと電磁ワイヤーを外してもらい、「今日は、エリお姉ちゃんと遊ぼうと下でまってるから」、と通信が切れた。


チエちゃんにいろんな特殊装備を外してもらい、指令書を端末で読む。地球から3光年の位置に文明レベル2相当の大艦隊を確認。目的は、地球の資源全部(人間も含めて)、移住は求めていないことまでわかってるっと


「.....こちとら2年引きこもってたんやぞ、匙加減考えろ!」


いきなりくそ重い任務である。


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