宇宙デカトシヒコ!!

あかメガネ

宇宙デカトシヒコ!! 地球赴任編 1

プロローグ----------------


中学、高校は、楽しくなった。なんか歩くだけで、くすくす笑われていた気がする。少し歩くだけで笑うなんて失礼な奴らだ。剥げろ!大学進学後は楽しかった。友達もある程度できてバイトで買ったバイクで、日本国内いろんなところに行ったことがある。

しかし楽しみ過ぎて、就職活動について忘れていた。大学は、遊ぶところではなく、将来を考えるところでもあった。


就職活動失敗


それでもあきらめ悪く就職サイトを見ていた宇宙デカ募集、オンライン就職サイトに、なんかいたずらっぽいものがのっている。


定員1名、いい条件のように見えるが誰も応募しない。

初任給35万円、研修1日、特にアットファームじゃない職場

主な業務は、地球付近の警備、ただし地球の法律は守ること

資格なし歓迎、


なんだこの怪しいページは、誰が、こんな企業に申しこむだろうか?しかし、宇宙デカという響きと、初任給35万円、アットファームじゃない職場が気になってクリックした。まぁ申し込んでも、後でネタになるだろうと、軽い気持ちで申し込んで、寝た。


研修編--------------------------------------------------------


次の日の朝起きると、まぶしい空間の中にいた。着ている服が、なんか、ぴちぴちの全身スーツになっていた。一応これトレーニングウェアなのだろうか。一応他にも3人同じ姿をした人たちがいた。


皆パニックになっているように、思い思いに叫んでいる。しかし叫んでいる内容が、まったくわからない。そこへ、健全な運動服を来た、あなたたちの研修係だと名乗る


「ミドリです。よろしくお願いします。」


タイツ黄土色が、少し前かがみになっていた。


その後ろから、レザージャケットと、彼の下半身の強さがわかるパンパンに膨らんだ

乗馬ズボンに、ブーツを履いた、歴戦いくつも潜り抜けてきた、素人目にもわかる何

かオーラを感じる人が近づいてきた。


「俺は、ここら辺の管轄を任された代表者でね、まだミドリに詳細を聞いてないなら、うちの宇宙デカの概要と仕事の話をしよう。先に行ってしまうが君らが警備を担当する星は自分が住んでる星だ。すまんな、お前ら、うちの組織はどこもかしこも人手不足でもうまくいってないんだ。そこで、文系レベル3以下の星に駐在員を置くことにしたんだ。どうせなら地元の人間を使った方がいいと今回募集したんだ。まずは文明レベルの説明だな。」


(その前に、就職サイトに書かれてなかったこと多すぎひん。俺一人だけならいいけど他の3人も、わかってなさそうだし)


文明レベル


文明レベル1

火を使うことができる。会話が可能になる。集団で行動するようになりいずれ国ができる。機械産業も進み、いずれは星の衛生に到達。この後、技術が伸び続けるか、戦争で亡くなるか、危うい成長期。


文明レベル2

宇宙進出、何も知らずに、がんがん宇宙に進出してくるので実は一番サポートが必要。


文明レベル3

う、なんか自分たちより高度な文明が、あるんじゃなかろうかと自信を失い、研究と技術、軍事力を鍛え、文明レベルの発展が早くなる


文明レベル4

交信技術が発達し文明レベル4になると、文明レベル6と交信できるようになり、一

気に文明レベルが上がる


文明レベル5

レベル4と、レベル5のどっちが上かいつも競い合っている。ギリ5が上。


文明レベル6

うち


文明レベル7

自分たちが打ち上げた人口太陽の光(通称ディファレーター光線)を浴びて超人化した人たち。たまに我々を助けてくれる


文明レベル8

観測不能


「つまりうちの仕事は宇宙おまわりさんだ!宇宙デカは組織名な!文明レベル間で起こりえるトラブルを事前に防いだり防げなかったり、なるべく頑張る仕事だ。」

「「「「それを私たち4人でやるんですか?」」」」

「ふ、ばかなことを言うな、宇宙デカの人で不足を舐めるなよ。独りで星一つ任せるに決まっているじゃないか。」


つまりよく地方にいる村で一人いる警察官というわけだ。


「大丈夫、地球なんて辺境惑星が見つかるのはまだ、1000年以上先だ。

それまで実務経験を積み強くなっていればいい。地球はお前が守れ。」


いや、そんな、なんか昭和特撮アニメ風に言われても。


「僕弱いですし、もうちょうっと自分探ししたいかなぁなんて思っているんですが」

「すでに君は、うちの隊員だ」

「え!」


「我々は一応地球にもこの度に地球派出署を作ることになったので少しパイプができたんだ。君の戸籍は改変され、就職先にはダミー(無職)を用意した。あと私からは言うことはない、それではみどり君よろしく」


みどり先生は、涼やかに僕たちの前へ現れて研修室に我々を、案内してくれる。この優しい清缶剤の匂いだけが我々の癒しだ全身黒、緑、黄土色、紺のスーツの男たち四人は、1日中、横になっていた、この空間が10Gであるのでまったく動けなかった。ちなみにこの全身タイツ、息苦しくないし、目もちゃんと見える。ただし、股間のあたりがもっこりしているのがはずかしい。


ストップウォッチが、24時間経過した。終わった、これで厳しい研修が終わった。


「今日はとりあえず、ここまでですね。とりあえず10Gで立ち上がることができなければ話になりません」


そこには、髪色グリーンのスレンダーな美少女がみどりちゃんがジャージを着て、メ

ガホンを持っていた。とりあえず10Gを解除してもらい、うめきながら起き上がると5組入りのアパートにと、なんか教室やら食堂やら会議室のようなものが1棟建っていた。


とりあえず食堂に案内された。とりあえず全員に羊羹みたいなものをわたされた。


「とりあえず、体が資本なので、皆さんガンガン食べていきましょう」


教官役のみどりちゃんは、元気っ子で、まだなんにもわかっていない、我々の不安を

和らげてくれていた。


「まぁ、見た目は羊羹みたいだし、お腹減ってるし食べてみるか。むぐぅ」


自然と涙が流れてきた、子供のころおばあちゃんちで出された、羊羹。実は苦手だったけど無理しておいしそうに食べていたっけ。最近家にもおばあちゃんちにも行ってないな....。


つまり苦手な味だった。


しかし、何も食べなければ死んでしまう。


「もがもがもがもが」


他のメンバーを見てみるとおいしそうに食べるみどりちゃん。がんばって食べている紺色すでにみどりちゃんに興味があるらしい)、まずそうに食べる我らがトシヒ(ブラック)、気絶している、黄土色と茶色。食事時間が終わり、簡単なミーティングが始まる。


どうやらあの食べ物には、人体を強化する働きがあるようで、鍛えれば鍛えるほど食べれば食べるほど、徐々に強靭化していくのだそうだ。


「とりあえず、あと10日で10Gは克服してもらおうかな」


ん、10日?


「あと、10日、あと10日ってどういうことですか?研修は1日では?」

「そうか、教えてなかった、この文明レベル6の50年は地球では1日なんです」


衝撃の事実が


「50年もアニメが見れないのか、でもそれだけアニメのストックができるのならいいか。老後も楽しめるし」

「50年か。せめて10年かけて集めたおかずだけでも持ってきていたかった。」


それを聞いみどりちゃんは、前かがみ状態になっていた黄土色をみんなに見せるよう

に直立させた。三人は目をそらした。しかしみどりちゃんは残酷だった。


「見てください、これがこのスーツの下心発見器です。皆様もこうならないように

注意してください。」


黄土色は、下半身をもじもじさせながら、泣いていた。なんて拷問だ、おれはこの先50年も耐えられるのか


「いやそういえば、50年もたったら、俺らおじいちゃんじゃね?」

「大丈夫よ、毎日の羊羹みたいな食べ物に少しづつ体質を変える成分が入っているわ。しかし、この成分は、急激に採ると、体が耐え切れずに、化け物になってしまうの。だから50年かけてゆっくり修行しながら、摂取するの。」

「不死ではないけど、不老に近くなるわね。まあでも弱いと死んじゃうからここで

とことん鍛えていきなさい。」


みどりさんはどこか遠い目をしていた。その次の日からも研修は続いた。1年かけて20Gで自由に動けるようになっころにそろそろいいだろうと、みどりちゃんから格闘技部門の先生を3人紹介された。


それぞれが。ボクシング、キックボクシング、ブラジリアン柔術の先生たちだった。

それぞれの先生からルールブックをもらい、熟読した後、基本的な型を教えてもらっ

た後、リングに挙げられ、スパーリングが始まった。


「ちょ、スパーリングは早すぎませんか!!?」

「確かに基本はすっ飛ばしてる、しかし、実践に勝る練習はない、悪いところがあったら注意する」


しかし、注意するどころか、注意がひつような奴らは、泡を吹いて倒れている。それから、10年たった後、剣術と棍の修行が始まった。ちなみに地球の漫画で大林寺拳法が主体のアニメで、棍に憧れていたので習えるのは嬉しかった。


最後に武器の扱いや、宇宙マシンの訓練を行い。最後、1体多、怪人戦(その他異形のモンスター) と、マシン戦を混合させた研修が行われた。


そして35年たった後、戦闘技術については、ある程度の宇宙デカの基準内に入った

らしい。しかし、まだ足りないものがあった、おつむである。七色の羊羹の効果で、短期記憶の延長、増大、長期記憶への移行が早くなるなどの効果はでている。


しかし、人間は忘れる生き物である。勉強は一生続けねばならない。そして、35年間、人知を超えた研修を続けた結果、おつむのほうは、地球での記憶ですら薄らいでいる状態で、認知症一歩前まで来ていた。そして、緊急事態として、これから10年間は勉強させることにした。


「1+1=田!!」


目をぐるぐるしなら、トシヒコが答えた。これは手をくれかもしれないと、ミドリは焦った。実は50年研修クラスは、はじめて発足されたものだった。メタルスーツと装備の高騰で、予算が圧迫されそれに加えて、宇宙であらたに見つかる文明に対応するためにさらに予算は拡大される。正直、宇宙デカは、今ド貧乏なので、会議でいろいろなプランををだしその中の一つが、50年研修クラス。高騰するパワードスーツを作りより人間を50年かけて、ちょっと体質に調整をくわえながら、エージェントに育て上げる計画だ。パワードスーツに加えてコストは1/1000000になる。


しかしまだ、立ち上がったばかりの50年研修クラスまだノウハウは手探り中でで、割と行き当たりばったりだった。


みどりさん

「これわかる?」


「ばなな!ばなな!」

うれしそうにトシヒコは答える。


しかしみどりは、見逃さなかった。黄土色が、前かがみになっていることに..


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