怖がられた話
私、マツコ・デラックスさんと同じ身長で、体型も似ているんです。
写真を見返せば、幼い頃からずっと体型は変わり有りません。
中学校の修学旅行で、知らない者は居ない?かの有名な京都太秦映画村に行きまして。
徘徊の最中に小さな広場に出ましたら、広場の外周三分の一に沿う形で土手を模した建築物が有って、左右の端に出入口のトンネルが口を開けていました。
そんなものを目にしたら、とりあえず入ってみますよね?押さえられない好奇心で、入ってみません?
「私なら入らない!」ですって。そんな冷たい事言わないでください・・・・・・
私は左の口から入りました。内部は天井にも壁面にも照明のない、ただの薄暗いトンネルでした。
歩いていると、どこの生徒さんか分かりませんがセーラー服姿の女子学生が2人、手を取り合って向こうから歩いてきました。
互いの姿を認めた瞬間
「キャーーーーーー!!」
女子学生2人の甲高い悲鳴がトンネル内に響き渡ります。多分、広場にいた人達にも聞こえたでしょう。
私を幽霊か怪物と思ったのでしょう・・・・・・、身を翻した2人は駆けて行きました。
『まあね、しょうがないよな。薄闇で遭遇したら驚くよ』と思いましたよ。
女子学生の後を追うように、ゆっくり歩いて右の口から広場に出ましたら。離れた所に立つ木の下で、手を取り合って不安げにこちらを見つめる同年代の女子学生が目に入りました。
その姿と表情に「そんなに怯える!?」と思いながら、そそくさと広場を後にした私なのでした。
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