第2話

「フローリア絶対にバカなマネは

しないと誓っておくれ」

「バカなマネって」

「復讐じゃよ」

アンダルシアがゆっくりと車椅子から

立ち上がった。

「おじいさん、無理しないで」

「オマエには、徐々に強くなっていく

超能力が備わっている

「ホント?」

「ああ、オマエには秘密にしておいたが

誰にもマネのできない超能力じゃ」

「どんな?」

「それは」

バタン!そのときドアが勢いよく開く

音がした

「マノン」

アンダルシアが声を上げた。

「よう、じいさん、ひさしぶりだな」

マノンはクルミをカチカチと鳴らしている。

「一体、何をしに来た?」

「そうコワイ顔をするなよ。ちょっと

娘さんに用があるだけだ」

「フローレンスになにをする気だ。フローレンスに

指一本触れたらワシが」

「バンッ!」

マノンが指でっぽうを作って、声を出した。

額から血を流し吹き飛ぶアンダルシア。

ドサッ。

アンダルシアが床にうつ伏せになって倒れた。

「おじいさーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」

フローレンスの悲鳴が虚しくこだました。

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