第5話 [ 東 京 ] 都立 浅間山公園

 東府中駅から徒歩で、府中市美術館へ行って、鳥瞰図ちょうかんずの展示を見た。


 鳥瞰図の『風景の絵』に『地名や駅名』や『名物』などが書かれていて、あの風景の向こうには、どんな土地があるのか描かれている絵地図が面白い。地理に詳しければ、もっと楽しめたのだろうな。



 展示を見たあと、適当に市内を歩いていたら浅間山公園の横に出た。


 

 古墳っぽい公園に見えたので登ったら、標高80メートルくらいの低山が3つ連なっているようだ。



 誰も登りそうにない場所に見えたけれど散歩や走っている人が、山道からフッと現れる面白い場所だ。犬を連れた人もいて、犬の散歩にも選ばれる散歩道のようだ。



 細い道を歩いていると犬のリードを持って、道の端に寄って、私が通り過ぎるのを待っているらしい女性がいた。「すいません」と言って歩を速めると、先方も「すいません」と行ってすれ違った。



 かすれて読み難い案内板には古戦場云々と書いてあった。小さな神社や武将の墓跡の石碑、街の向こうに富士山が見える風景。ムサシノキスゲという植物の自生地という案内板があったが開花時期ではなくて黄色い花は見られなかった。



 もう少し待てば、「夕陽の富士山の写真撮れるかな」なんて思ったけれど、少し疲れたので山から降りる。現在地を確認してから、東府中駅に向かって徒歩で戻る。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る