第2話 [ 東 京 ] 金剛寺 (+雪おんな縁の地など)
その日、テレビの天気予報では「雨が降る」と言っていましたが、家を出る時に雨が降っていなければ、うっかり大きめな傘を持たずに外出してしまった。
東京・青梅駅で電車を降りた時には、小雨が降っていた。傘をささずに歩いている人もチラホラいるくらいの小雨。
雨がスマホのタッチパネルにあたると誤動作することがある。知らない土地では、時々立ち止まってスマホの地図を確認したりして歩くので誤動作は困る。
観光案内所があったので入った。
そこで紙の観光地図をもらった。
親切な案内所のお姉さんが蛍光ペンで観光地図に目的の観光地へのルートをなぞって書いてくれて、わかりやすく教えてくれた。
私がカバンに常備している傘は、コンパクトで持ち運びしやすい反面、傘の大きさが小さくて濡やすい。コンビニがあったので大きめの傘を買うか少し悩んだが、同じようなシチュエーションで買った傘が家に何本かあるのを思い出して、今回は小雨だし買うのをやめた。
小さめの傘をさして歩き出す。
歴史上の知名度のある人物が、旅で使用した杖を地面にさして、その
東京・青梅市には、平将門が馬の鞭に使用していた梅の枝を地面にさした梅の木があるという。鞭立伝説というのかは知らないが、けれど似たようなものどろう。
その梅の木は、金剛寺というお寺にあるらしいので歩いて行って見てみた。
お寺にある案内板が立っていたので、簡単に見つけられた。こじんまりした梅の木だった。梅の木は大木にはならないのかな。
梅の木の案内板には、『平将門伝説』と書いてあるけど、どんな伝説なのか詳しくは書いてない。この木が
お参りと写真撮影をした。おみくじは見当たらなかった。隣は幼稚園のようだ。
他には
雪女の石碑があるというので歩いて行ってみた。
街を歩いていると、有名な映画のポスターを猫風にアレンジしたものがあったので、いくつか写真を撮った。
『猫と共に去りぬ』『ニャジラ』『風邪の姉のニャウシカ』とか。
猫の街なのだろうか?
ちょっと遠回りして
シネマネコというミニシアターの前を通る。
水色の建物。
映画館と喫茶店(?)のようで興味があって来てみたが、中には入らず通過。また後日、機会があったら来るかもしれない。
多摩川にかかる調布橋。
その脇に、『雪おんな縁の地』という横長な石碑はあった。
石碑の裏側には、プレートが三枚ある。
中央のプレートには、
小泉八雲の写真があり
その下に、LAFCADIO HEARN 1850 〜 1904。
右のプレートには、
怪談
序文
この「雪おんな」という奇妙な物語は、
武蔵の国、西多摩郡、調布村のある百姓が
その土地に伝わる古い言い伝えとして
私に語ってくれたものである。
L.H.
1904年1月20日 日本 東京
と書いてあり。
左のプレートには、
KWAIDAN の英訳らしいものが書いてあった。
豪雪地帯ならともかく、それほど雪の降らない東京で、なぜ『雪おんな』なのか。
江戸時代は、小氷期(ミニ氷河期)であったという話もあるし、慶長20年(1615年)7月9日には、江戸で雪が降った記録もあるそうです。当時は、『雪おんな』の噺が生まれるくらい寒かったのかな。
小雨の中、それなりに歩いて疲れたから
帰ることにした。
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