第4話 婚約者の父上ッッッ!!!

「私はジュウ領のゴウヲセイース侯爵の次女ジュウ・ヨク・ゴウヲセイースと申ぅぅぅぅすぅぅぅッッッ!!!!!」



私の名前はジュウ・ヨク・ゴウヲセイース。


ジュウ領のゴウヲセイース侯爵の次女として産まれ、現在キン領のサイコー公爵家の長男キン・ニック・サイコーの住処へとやってきた。



「吾輩の屋敷の門をこの様に粉々に砕くとは……。

聞きしに勝る淑女っぷりッッッ!!!

気に入ったッッッ!

ゴウヲセイース家の次女よ、吾輩サイコー公爵家当主、キン・リョク・サイコーに要件を申せッッッ!!」



流石はサイコー公爵家の当主。

私の淑女っぷりを一瞬で見抜くとは……。


私の額から思わず汗が溢れる。


しかし、ここで臆していては、淑女の名折れッッッ! 



「かたじけないッッッ!

要件は1つッッッ!!貴様の息子をシバきたいッッッ!!!」



「な、なんだと……!?」



私のあまりの淑女っぷりに、流石のリョク公爵も息を呑む。



「まさか、ここまでやるとはな……。

よかろうッッッ!!

吾輩の執事ダイキョウキーンよッッッ!!!

息子のニックを今すぐ呼んでくるのだぁぁぁッッッ!!!!」



「かしこまりました」



すると、どこからともなくリョク公爵の大胸筋から執事のダイキョウキーンが姿を現した。


流石は公爵家。

執事を筋肉に搭載するなどお手のものか。



しばらくすると、屋敷から1人の少年が現れた。



「パパ、俺を呼んだか?」


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婚約覇棄ッッッ!!! わちこ様 @wacchi666

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