第4話「姉さんとお隣さん」
今日もバイト疲れたと思いベッドに倒れた。このまま寝ようかと思ってしまった。そしたらインターホンがなった。一ノ瀬さん来ないって言ってたのにと思いながら出ると、そこには酔っ払った姉さんがいた。
紹介しよう。この酔っ払いは松井青星まついせいら僕の姉だ。飲み会で飲んで終電を逃してよく家に泊まりに来るのだ。
「また泊まりに来たのか?」
「正解! 持つべきものは出来る弟だ。」
「まぁ、いいよ。」
「じゃ、おやすみ〜」
「あっ、おい!勝手に俺のベットで寝るな。」
そんな事をお構いなしに姉さんは俺のベットで寝てしまった。
翌日の朝、昨日のようにインターホンが鳴った。
「おはよう!」
「おはようございます。」
「今日も作りに来たよ。」
「ありがとうございます。」
「誰?誰よその美人!?文也彼女できたの?」
姉さんは驚いていた。
「違うよ、ただのお隣さん。」
「ただのお隣さんが何で当たり前のように家に上がり込んできてるのよ?彼女以外に考えられない。」
普通に考えたらこうなる私は間違ったいない。
一ノ瀬さんが僕の部屋で朝ご飯を作るようになった経緯を説明した。
「うちの弟がお世話になってます」
「いえいえこちらこそ、良ければお姉さんの分の朝食も作りましょうか?」
姉さんは目を輝せていた
「いいの?」
「全然大丈夫ですよ。2人分も3人分も変わりませんし」
姉さんは一ノ瀬さんの手を両手で握って
「天使じゃん、私のことは青星でいいよ」
「分かりました。青星さん、私は一ノ瀬千乃といいます」
「千乃ちゃんね覚えた。スーツ着てるけど社会人?」
「新卒社会人です」
「先輩じゃん、ごめんなさい敬語使います」
「全然気にしないからタメ口でいいよ」
「本当に? 千乃ちゃんよろしくね」
姉さんは相当一ノ瀬さんを気に入ったらしい。
「全然気にしないから、青星ちゃん」
「弟よ、聞いたか千乃ちゃんがさん呼びからちゃん呼びになったよ」
「お、おう良かったな」
一ノ瀬さんの朝食を食べ終えて姉さんは帰っていった。
「千乃ちゃんまたね~」
「青星ちゃんまたね」
「え、俺は?」
と言ったがドアがしまった。泊めてあげたのだからもう少し感謝してくれてもいいと思った。一ノ瀬さんは笑っていた。
「アハハハ、青星ちゃん面白いね」
「そうですか?」
ただ失礼で鬱陶しく思われているのかと思ったので少しホッとした。
「うん、面白いよ。私青星ちゃん気にっいっちゃった。また青星ちゃん来るとき呼んでね」
「分かりました」
姉さんと一ノ瀬さんは仲良くなった。そう、本当の姉妹のように
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