第3話「日常とお隣さん」
第3話「日常とお隣さん」
「今日はありがとうございました。」
「いえいえこちらこそ朝は助かりました。では、帰りますね。」
「送っていきましょうか?」
「私が隣だってもう忘れたんですか?」
「そうでしたね笑、おやすみなさい」
「おやすみなさい」
一ノ瀬さんは帰っていった。
今日は普通じゃない1日だったなと思いながらお風呂の準備をした。お風呂に入っているときも今日の出来事を考えてしまう。そして、僕はベットにいって寝た。これで僕の普通じゃない1日が終わった。と思っていた。
次の日朝の8時くらいに俺はインターホンの音で目が覚めた。こんな朝早くから誰だ?と思いながら出た
「はーい、今出ます」
そこに居たのは昨日見た美人だった。僕は一瞬思考が停止した。忘れ物でも取りに来たのかと思ったが手にはスーパーで買ったであろう食材があった。そんな事を考えている僕に対して一ノ瀬さんが当たり前のように居る。
「おはようございます。」
「おはようございます。どうかされました?」
「お部屋は綺麗なままですか?」
「さすがに一晩だけでそんな汚せませんよ。」
「それもそうですね笑」
「それだけ確認しに来たんですか?」
「いえいえ、朝食を作りに来ました。」
「………?」
僕は聞き間違えをしたのか? 今朝食を作りに来たと?きっと聞き間違いだ。
「じゃあ、おじゃましまーす。」
「ちょっと待ってくださいよ。」
「もしかして恋人作らないのにHなものとか?笑」
「違うし、ほんとに作るんすか?」
「ありがたいでしょ?大学生だし」
「ありがたいですけど、申し訳ないですよ」
「君は自分で料理する?」
「しないですけど」
「じゃあいいよね圧」
「では、よろしくお願いします。」
「はい、お願いされました。」
「食材費僕が持ちますよ。」
「いいよいいよ」
「じゃあ、半分だけでも」
「大丈夫、それに作るときの水道代とかがあるからね。」
「分かりました。」
「そろそろ出来るからお皿の準備して」
「了解です。」
今日も一ノ瀬さんの料理は美味しかった。
ご飯を食べながら一ノ瀬さんは聞いてきた。
「君は夜は予定ない?」
「今夜は居酒屋でバイトがあります。」
「じゃあ夕飯は作りに来ないね。」
「夕飯も作りに来る気だったんですか?」
「もちろん、じゃ洗い物して帰るね。部屋は奇麗に保ってね」
「承知しました。」
「よろしい、また明日ね」
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