第4話 もしや、世界を一つにまとめちゃってた?

さて、前回は、外国から物資を持ってくる、それを加工して世界に売る、という仕組みで儲かる算段が崩壊しつつある、というお話をして終わりました。


…が、その前に。


読者の皆さん、コメント、応援、星までつけてくれてありがとうございます!


勢いで書いている部分もありまして、分かりづらい部分もあるのではと不安になっていましたが、書く勇気をもらいます。


そして、コメント欄を見て色々と勉強もさせていただいております。ありがとうございます。海藻も勉強不足なところがありますので、読んでいてなるほどと思わせられます。知識教養ある方々ばかりで楽しいです。


それでは、感謝の気持ちを述べさせていただいた上で、次に移らせていただきます。


____________


さて、前回の続きですが、多くの分野で元々日本の製品が強かった市場が、徐々に世界のシェアを他国に奪われている、という現状について語りたいと思います。


今回はあくまでも日本と海外という視点のみにフォーカスして話していきます。


もちろん、最初に言っておくと、いまだに日本の製品は海外で売れ続けています。


初回のエピソードで書いたように、車も売れてますし、カップラーメンも日用品もまだまだ売れています。


素晴らしいコメント欄でもありましたが、MUJIやユニクロなんかも頑張っています。海藻の住む国ではドンキホーテもあります(名前は違うけど)。


ただ、これが西暦2000年より前と比べてどうなのか…明らかにスケールダウンしているのでは、と言うのが今回の話です。


古い話になりますが、半世紀ほど振り返った時、画期的なものを作り世界中で売れた日本の製品には何があるでしょうか。。。


CDを作ったソニー…


ファミコンを作った任天堂…


G-shockを作ったカシオ…


みんなが欲しがる日本の家電(日立、シャープ、パナソニック…)


車の圧倒的なシェア…


海外でもところどころで目立つブリヂストンの看板…


安室奈美恵とかTRFとかチェげアスはアジアで大人気…


そしてそれらを売るための広告は、電通が作ってる、みたいな。


まあ、こんなのは並べたら枚挙ないんですが、これらはそれぞれが今でいう、iPhoneぐらい売れてたんじゃないですかね。それこそ70〜90年代は、ある意味グローバル化よりも世界を一つの文化にまとめていたかもしれません 笑


MUJIやユニクロやドンキホーテに、「世界の皆んながこぞって欲しがっている」という勢いは、残念ながらないのでは、と思います(凄い会社であることは間違いないですけどね。)


今や世界中で誰もが知るような、或いは使われている製品やサービスと言ったら…


携帯はiPhoneだとかサムスンだとか、コンピューターはMacBookとか、作業はマイクロソフトを使って、買い物するならアマゾンで、検索するならGoogleで、SNSはインスタ、TikTok、X、FB…定期購読はネトフリ、Amazonプライム、ディズニー、といった感じでしょうか。


こうしてみると、いかにこの世界の皆さんがインターネットのコンテンツに時間を割いているのかがよく分かりますね 笑


まあ、正直Appleはスティーブ・ジョブズが死んでからはアプデを繰り返すだけで微妙な会社になっているとは思っていますが…

FBもマーク・ザッカーバーグが死んだら平凡な会社になりそうな気もするし。


と、それは置いておいて、余談ですが、日本が独占していたゲーム市場も、徐々にそうでもなくなってきていますね。


以前、世界で流行っているモバゲーを調べたことがあり(海藻が始める新しいゲームの品定めのつもりでした)、その時は確か日本のゲームでFate/Grand Orderだけがトップ10にランクされていたような。。。


それで、また最新のゲーム事情を調べてみました。


世界モバゲー売り上げランキング(2024年3月)


https://sensortower.com/ja/blog/top-grossing-mobile-games-worldwide-for-march-2024-JP


うむむ、この月に限ってなのかもしれませんが、日本のゲームはトップ10にも入っていないですね。国内では日本のゲームが流行っているのでしょうが、世界でヒットしている、という感じの新しいゲームは数少ないのでしょう。


インベーダーゲーム、ドラクエ、スト2、FF…昔は世界で社会現象を起こしたゲームが存在しました。テトリスを開発したのはソビエト連邦の学者でしたが、この作品を大成功させたのは任天堂の「ゲームボーイ」です。


そう、生活の細々としたところで、日本の商品は売れまくっていたのです。


かなりラフな言い方ではありますが、これらは大体70〜90年代ぐらいまでの出来事ではないでしょうか。ゲームに関しては、その後も鉄拳などが売れたりしていましたが、ドラクエやスト2のように、社会現象を起こすほどの勢いはなかったでしょう。


時は経ち、2020年代…


車は相変わらず強いけど、もはやヨーロッパやアメリカの車か日本車か、ではなく、韓国のヒュンダイとか、ごく最近では中国車も目立ってきました(でも、BYD、安いけど実は不具合が発見され始めていますね。)。


世界的には、KpopはJpopよりも全然人気です。韓国ドラマも人気。


携帯があるから時計やカメラを買わなくなった人が多いし、強いて言うならゲームもモバイルで済ます人が大多数。


まあ、後は、その他諸々、という感じですかね。


むしろ、ファミコンが生まれて、チャゲアスが中国で流行ってたころからもう30年以上経っていて、89年にバブルが崩壊しているのに、いまだに上位で粘り続けている産業がある事自体、凄い事なのかもしれません。


エスカレーター、優秀な人材を大企業に送り込んできた成果ですね。


さて、昔と今を対比するのはここまでとして、次回からは海藻が日本が抱える多々ある社会問題の中でも、比較的幅広い意味で問題だと考える点のいくつかを何部かに渡って語ります。全部は扱えないので。


あと、最初に言っておくと、海藻は何も金持ち企業を産むことが日本にとって最良の事だと思っているわけではないので悪しからず。アメリカは世界を支配しているんじゃないかという勢いの企業がありますが、民の暮らしはもはやアメリカンドリームどころか、ちょっとしたディストピアになっていると思っています。


未来への希望云々って言っておいて、暗い話が続くとはどういうことじゃい、と思われるかもしれませんが、先ずは現状を理解しようと努めないと打開策は生まれないので、ということで、もう少しお付き合いください 笑


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