第16話
その言葉を聞いた瞬間にぶわっと涙が溢れかえった僕に副会長(予定)は慌てふためきながらも近くに寄ってくる
副会長(予定)「ごめんね、ただ二人が仲良さそうに話すを見かけてたから」僕の背中をさすりながら副会長(予定)は続けて「さっきは気まずそうだったけど」と畳みかけてくる
マオ「うぅ…どうせ僕は宇留鷲さんに嫌われてますよ…」シクシク手で顔を覆い泣いている
副会長(予定)「そんな事はないと思うよ」さすさす続けながら慰めてくる「ハクはきっとマオの事気に入ってると思うな」
マオ「先輩は宇留鷲さんの事、愛敬で呼んでるくらい仲がいいんだ」羨ましいそうに目をウルわせ副会長(予定)を見つめる
副会長(予定)「う”ぅ…/// マオは可愛いからついつい、いじめちゃうだよあいつもきっと」顔を赤らめながら言う彼の言葉にうーんと考え込む
(可愛い…のか?僕が?…でもそもそもいじめがいがある可愛いってなんだ?)しばらく考え込んでもいい答えが見つからず食べかけのお弁当を見下ろす
マオ「き…嫌われて..ない…のかなぁ?」自信が無くなって段々声が小さくなる「でもやっぱり、迷惑はかけてるんだと思いますハハ」乾いた笑いの後に残りのお弁当をかき上げ飲み込む
副会長(予定)「だ、大丈夫?のどに詰まらすよ…」すかさず差し出されたお茶を受け取る、流石我らがお母さん男だけどw
マオ「ありがとうございます。それより先輩さえよければ明日から僕と此処でご飯食べませんか?」座っていても腰の低い僕は必然的に上目遣いになって先輩に問う
副会長(予定)「僕の方こそよろしくお願いします」
(先輩さっきから顔赤いけど大丈夫かな?ともかくこれでボッチ飯回避と宇留鷲さんもせめてお昼休憩は静かに過ごせるはず)
副会長(予定)「多分余計なこと考えていると思うんだけど」ん?と首を傾げ先輩を見る「何でもないよ、そろそろ予鈴もなるし教室に戻ろうか、今回も送って行ってあげるね」
⁇「その必要はない」ガラガラっと扉が開く音ともに中に入ってきた人物に目を見開く
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