第14話
料理が完成し二人でいただきますをしてから食べ始める
副会長(予定)「そういえば君の名前をまだ聞いていないね」なんて言うの?と優しく聞かれる
マオ「ぼ!…僕は1年の音無 マオです」
副会長(予定)「名前も可愛いんだね」
マオ「先輩の千代って名前も可愛いですよ」金閣寺は厳ついですけどと言いかけてハッとする
(副会長(予定)って確か作中で自分の名前がコンプレックス的なこと言ってなかった?) 可愛いは失言だったかも
最推しはもちろん会長様(予定)だけど、他の攻略キャラも好きなので自分の失態で傷つけたくないのについつい思ったことを口に出してしまった
副会長(予定)「フフフ そんなに落ち込まなくていいですよ、気にしませんから」
マオ「すみません…でもでも先輩の名前僕はすごく素敵だと思います!」
副会長(予定)はありがとうと言って僕の頭を撫でる、その手が余りにも優しくて何だか不安な気持ちが消えていく
(やっぱりみんなのママンは違うな保養力?包容力?全部を包みこんでくれる感じがしてとても安心感があるな)
副会長(予定)「さぁ! 早く食べて教室に戻ろうか、この時間なら最後の授業ぐらいは出られるでしょ」
僕も程よくさぼれたし~っと言ってお皿に残っていたオムライスを平らげる
僕も慌てて同じ様に残りをかき上げる
***
教室まで副会長(予定)に送ってもらった所でお礼を言おうとしたら
ガラ
副会長(予定)「失礼します!此処の子が校内で迷子になっていたので送り届けに来ました!」
僕より先に教室の扉を開け何でもないように中にいる先生に弁明する
先生「お..おう、ありがとな」うちのが迷惑をかけたと動揺ぎみに言う
副会長(予定)「いえ、迷惑だなんて、むしろこんな可愛い子と道中お話が出来て僕は嬉しかったです。」
突然の事で何が何だか分らず動揺してしまう
(あれれ?この人ってこういう人だったっけ?)
うんうんと悩んでいると頭にポンと何かが乗る感覚があり見上げると副会長(予定)が僕の頭を撫でていた、表情も柔らかく思わず赤面してしまう
(うぅぅイケメンのヨシヨシの破壊力すごいよぉ、多分だけど先に教室に入って先生と話したのもちょっとらしくないもの言いも僕に気遣っての事だよね)
ちょっと惚れそう…冗談だけどw
マオ「先輩ありがとうございました!」
副会長(予定)にバイバイをし自分の席に着く、何だか会長様(予定)がこっちを見ている様だけど僕はまだ昨日の事
まだちょっとだけ…ほんの少しだけ怒っているんだから…ね?
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