第13話

それからお弁当のサンドイッチをガージィと一緒に食べようと机の上に広げ、一口目を食べようとすると


お昼休憩の終了を合図する予冷がなたのを聞いて慌てて教室に戻ろうとハウスを勢いよく出る



そもそもどうガーデンから出ればいいのか分らなかったのでハウスに戻る、ガージィが丁寧に帰り道を教えてくれそれを聞いた後またすぐさま言われた道を走りだす


ガージィ「お前さん! 弁当を忘れているよ! 持っていかなくてよいのか?」と言われたが戻る時間も惜しいのでガージィが食べて~と走り去る


まだ持っていた食べ損ねたサンドイッチを手に言われた通りの道を走り、ようやく自分の教室が見えた廊下の角で誰かとぶつかってしまい尻餅をつく


マオ「イテテ…すみません…急いでて前見てませんでした」ぶつかってしまった相手を見ようと顔を上げる


⁇「大丈夫だよ、でも廊下は走っちゃいけないね」


マオ「あっ副会ty…じゃなかった生徒会の会計の金閣寺 千代!…さん」


副会長(予定)「グダグダだねw」そういいながら副会長(予定)は僕に手を差し伸べてくれた


マオ「すみません(汗)」


何だかこの状況が恥ずかしくなり下を向くと食べ損ねたサンドイッチがぐちゃぐちゃになって落ちていたのを見て思わず”あっ”っと呟いてしまう


副会長(予定)は僕の視線を追い何を見ているのかを確認すると彼は苦笑いをしてしまう

そんな表情をされて更に居たたまれなくなる


副会長(予定)「残念だったね、あっそうだ! 僕が何か作ってあげるよ! どうせこの時間じゃ授業も間に合わないだろうし」


名案を言ったようにニコニコする副会長(予定)に


マオ「そんな…申し訳ないです」


断ろうとする僕に副会長(予定)はいいからいいからと強引に僕の背中を押して何処かへ連れてゆく



***


ついた先は第三調理室と書いてあり、副会長(予定)は何のためらいもなく入っていく、不安そうな僕を見て


副会長(予定)「大丈夫だよ、僕は特別に此処の使用を許されているんだ、だから心配しなくても誰も怒らないよ」


となだめてくれた、そんなことを言て不安そうにしていたら逆に失礼だと思い落ち着きを取り戻そうとする


副会長(予定)「何か食べたいものはある?好きなの作るよ」そういいながら調理器具をコンロの周りに集め始める


マオ「オムライスが食べたいです」


副会長(予定)「いいですね~♪ 僕も食べたいです♪」


さっそく調理室の冷蔵庫を見て材料があるかを確認して作り始める


しばらくして香ばしいい香りが室内を充満し、朝食しか取っていなかった僕はもうお腹が減って仕方がなかった


そんな僕を見て副会長(予定)は”そろそろ出来上がるから食器をとってもらえるかな”という


すぐさま頷き準備を始め、おいしそうな香りに早く食べたくて足取りが軽くなんなら鼻歌まで歌ってしまう


副会長(予定)「フフフ そんなに楽しみなんですかぁ~?」


マオ「うん! 楽しみ!」相づちを取り、花でも飛びそうな勢いで笑顔を見せる僕を見た副会長(予定)が突然固まってしまった


疑問と火にかけている料理が焦げてしまわないかが心配で首をかしげる

しばらくするとハッとし火を止め用意したお皿に盛りつけしていく


(何だったのだろうか)

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