第11話

先生に頼まれていたプリントを渡しに行った帰り道、目の前の人の壁に行く道を阻まれる


マオ「あっ現会長様だ…ボソッ


小さく呟いたつもりが目の前人物にはしっかりと聞こえていた様で何ですかそれはと笑われてしまった


現会長「面白いねマオ君は」ニコニコ笑ってるのに何処となく怖い笑顔に悪寒が走る


それより


マオ「なんで僕の名前を知っているんですか?」


現会長「知っているさ、弟の知り合いだもの、知らないわけ無いよね うん」


顔はニコニコしているのになんだか品定めされているみたいでいやな気持になる


マオ「そっか宇留鷲さんったら僕の事お家の人に言ってるなんて学校での塩対応とは裏腹にツンデレさんだったなんて」自然に振舞おうと冗談を交えて喋る


現会長「言わないよあいつは…君の事は一言も」


マオ「じゃ… なんで…」


現会長「弟にね相応しいかをね、調べたんだ」


マオ「へっへぇ~そうなんですか、僕はこれで失礼します…」


そろりと逃げ出そうとしたがまぁ待ちたまえと呼び止められる


現会長「君をね過大評価している訳ではないんだ、ただ交友関係っていうのは自分のレベルと同じ人と関わるほうがベストだと思うんだよね」

現会長の言葉に取り巻き達がクスクスと笑う


マオ「つまり僕は現会長様のお眼鏡に叶わなかったって事ですか?失礼ですが余計なお世話です」


現会長「本当に失礼ですね」取り巻き達が僕の発言に対して威嚇する


マオ「いくらお兄さんでも交友関係に口出しするのはおかしいと思います、かi…宇留鷲さんだって子供じゃ無いんですから、傍に置きたい人物位選びますよ、そのうえで僕が傍に居る事を許可して下さっているんですから外野が何か言う義理は無いんじゃないですか?」


会長様(予定)「お前の場合は席が隣だったり委員会が一緒だったり離れられない理由があるけどな」


突然、僕の頭に手が置かれたと思うと後ろから会長様(予定)が現れた


マオ「かi…宇留鷲さん! ん…?待ってそれどういう意味ですか?それらの要素を取ったら僕とは関らないみたいな言い方」頭に置かれた手をそのままに撫でられる


会長様(予定)の顔はニコニコだ

会長様(予定)「そうだが」


マオ「えっ? 嘘?? 酷いです! いつも一緒にお昼食べてるじゃないですか?!」

グスンと泣きまねのポーズをとる


お前は面白いことを言うなっと言われ思わず不貞腐れる


マオ「いいですよ… 会長様なんてボッチ飯でも食べてればいいんです」

ベーっと舌を出し立ち去る


少々子供っぽかった気もするけど、今は意地の方が勝っているので気にしない。

立ち去りぎはに現会長達の楽し気な声が聞こえたのが少しもやもやする。

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