第6話

モブ1「多分違うと思うけど… マオは宇留鷲さんカッコイイ付き合いたーいってならないの?」


モブ2「お前直球すぎるだろう…」


マオ「カッコイイは毎日なるよ、付き合いたいはないかな」


モブ2「即答かよ、でもなんで?」


マオ「推し… だからかなぁ~ 推しとは付き合えないよ」


僕の回答に二人はハトが豆鉄砲をくらった様な顔をする

何をそんなに驚いているのか分からない


推しは観賞用であって私物にするものではない、と思う

多くの人と分かち合ってこそ推しは魅力的なのである


それでもいつか誰かのモノになってしまう時が来る、その時は速やかに祝福をして見守るのが義理ってもので決してラインを越えてはいけないと思うのです。


推しの幸せは僕の幸せ、音無マオは来る時までお傍で見守り続けるつもりなのでその時まではどうかお喋りだけは許してください。


そんな思いを胸に誇らしげにしていると横から怒ったような表情の会長様(予定)がいた


マオ「あっ!かi…宇留鷲さんお帰りなさい」さっきまでの彼への怒りや悲しみは何処へやら、姿を見ただけで顔がにやけてしまう


会長様(予定)「怒ってる俺が馬鹿らしくなるボソッ

そんな会長様(予定)にクラスメイト二人いはドンマイと彼の肩をたたく


******


僕達の入学式から約一ヶ月が経とうとした頃、そいつはやって来た


マオ「うぅぅ…」


先生「来週からテスト期間だ、ただ皆の実力を見るものだからそんなに難しいものではないがなめてかかると内申点に響くからな、心して掛かれよ」


会長様(予定)「目が虚ろになってるぞ」


マオ「オシャベリシテルトマタイノコリサセラレマスヨ」


先生「それじゃ今日で終わり、委員長挨拶頼む」


マオ「アリアトゴザイアシタ―」 先生の呼びかけに立ち上がり最後の挨拶をした、先生からは委員長しっかりしろよ~なんて緩い声が聞こえたが


僕はそんな場合ではない


最近推しと学園生活を送れている事で忘れてしまっていたが


そうだよ!


そうだよね‼


ここ学校だもんねw


普通にテストとかあるよね、忘れてたわけじゃないよ


会長様(予定)「そんなにテストが嫌なのか?」呆れ顔で言われるとちょっとだけ心がいたい


マオ「嫌っていうかなんというか、消えて欲しいというか…」


会長様(予定)「何をそんなになる事がある」


マオ「だって~ 僕だって勉強が苦ってってわけではないんですよ… 」頭を机に突っ伏す「ただ教科が覚えられないってだけで….」


会長様(予定)「それを世間一般では勉強が苦手っていうじゃないのか」


マオ「会長様の意地悪…」


会長様(予定)「会長?そういえばお前は俺の事を良くそう言い間違えるな」

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