第7話
そう指摘されてギクッとなる
マオ「会長様… と似ている… から?」
会長様(予定)「何故疑問形になる?まぁ 確かに似ているのは当然だ俺の兄なのだからな」
マオ「お兄さん...なんだ、宇留鷲さんも会長になる予定はあるんですか?」
会長様(予定)「兄は今年で3年、来年には卒業だからな 次期会長に俺を推薦している だから俺がなるのが道理だろう」
マオ「クラス委員はやりたく無いのに会長の仕事はするんだ」なんだか可笑しくなる
会長様(予定)「やりたいやりたくないの問題ではないんだ、やらなくてはいけない…立場上な」
そういう会長様(予定)は窓の外見つめる、表情が見えないので何を思っているのか分からないが
どことなく、放課後の夕暮れ時も相まってか寂しそうに見えた。
宇留鷲ハクトというキャラは学園の理事長の2番目の息子で小さい頃から自分の兄と比べられて生きてきたそうだ
兄は理事長が別で経営している会社を受け継ぎ会長様(予定)はこの学園を貰うので兄よりこの学園でいい成績を残さなくてない立場なのである。
なんでもそつなくこなす兄に対して会長様(予定)は何時も努力をしてきた
勉強も学園の行事も兄の様にそれでも兄にならずに
自分なりに努力をしてこの学園を支える存在っていうのが第1シリーズのダウンロード版に出ていた情報になる、その事を語る会長様(予定)のしみじみしたボイスがたまりませんでした
(懐かしいな…あの時一晩中泣いたっけ、会長ルートを攻略してからのダウンロード版は心ズタボロにする)
マオ「それでもポイント稼ぎをするなら委員長もやったほうが良かったのでは?」
会長様(予定)「俺は兄の様に器用ではないからな、自分を見せたいが為に中途半端に二つをやるのではなく完璧に一つをこなした方が総合的にはいいと思っただけだ」
なるほど 彼なりの考えに納得する
マオ「やっぱり宇留鷲さんはすごいね」エヘヘっと褒めてからハッとする「ごめんなさい… 僕また…」
会長様(予定)「構わない、お前からのは嫌いじゃない」
言われて自分の顔がみるみる内に赤くなるのが分かる、この時ばかりは会長様(予定)が別の所を見てくれていてホッとする
(だめだなぁ~推しにこんな事を言われたくらいで)冷めない熱に手を顔の前で仰ぐ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます