第5話
あれから数日が経ち、結局あの日の居残りは先生の嫌がらせだった、次からはちゃんと話を聞いてねって、怒られたけどすぐに返された
それからは授業を聞いて会長様(予定)を眺めて友達と…なかyk
マオ「宇留鷲さぁ~ん(泣)なんで僕には友達が出来ないのでしょう」屋上でのお昼休憩中に目に涙を溜めて会長様(予定)に泣きつく
会長様(予定)「お前が俺しか見ない変人だからじゃないか…」
泣いてる僕にお構いなしの冷たい言葉と態度に僕は少しむくれる
マオ「宇留鷲さんだって友達僕だけのくせに」
会長様(予定)「俺達はいつから交友関係になった… ハァ知り合いならいるしそもそもお前のせいで人が寄り付かないんだ、気づけ!」そういった会長様(予定)は僕にデコピンをかます
マオ「いたっ! 酷いよ(泣) 僕が友達じゃなかったら君ボッチだよ!それに知り合いは友達じゃない!」
会長様(予定)「ほぉう 随分舐めた口のきき方だなぁ」今にも手が出そうな顔で僕に言う
マオ「あっヤバ」慌てて話を逸らす「そもそも!人が寄り付かないのが僕のせいでって何なんですか?」
会長様(予定)「それはお前…本気か??自分の胸に手を当てて思い返してみろ」
会長様(予定)のこいつ何言ってんだっていう視線が刺さる…
マオ「僕が宇留鷲さんに付きまとってる…から?ですか?」分からないなりに答えを絞り出す
会長様(予定)「分からないのならいい、まったく」
マオ「うぅ…迷惑ならもう近づきません」しゅんっとし食べかけのお弁当に蓋をする、お母さん、ごめんせっかくのおいしいごはん…推しに迷惑がられて食欲無くなりました
会長様(予定)「無理だろ」その発言に目を見開く「隣の席だろ俺達、しかも委員会もほっぽるつもりか委員長」
マオ「極力話しかけません…」なくなく立ち上がり立ち去ろうとしたとき
会長様(予定)「やめろ、変な噂が立つだろうが」去り際の腕をつかまれながら言われる
噂....? 自分の頭の中でさらにハテナマークが浮かび上がる、なんで噂が立つのか?
会長様(予定)「余り考えすぎると知恵熱を出してしまうぞ」人を小ばかにしたような笑みにまたムッとする
掴まれていた腕を振りほどきそのまま教室へと帰る、後ろからはクスクスと笑い声が聞こえる
自分の推しだから皮肉じみた事を言ったり言葉足らずなところがあったりと知っているはずなのに自身で体験するとやっぱりちょっとだけムッと来てしまう
教室へ戻る頃にはむかむかしていた気持ちも収まり、今度は会長様(予定)に怒ってしまった悲しみにしょぼくれていた
教室の戸を開け自分の席についてため息を付く、こんな時ばかりは推しと隣の席なのを後悔する
いろんな事をグルグル考えていたらクラスメイトが近づいてきて話しかけてきた
モブ1「マオ…だよな、一人で教室に帰ってきてどうしたんだよ?旦那はどうした?」
いきなり呼び捨て?!
モブ2「おい!やめろよ!事情があるかもしれないだろ」もう一人寄ってきた?!
二人でやいのやいのと話し始めたところで
マオ「旦那?…って誰の事です?」キョトンと効果音が付きそうな仕草で問いかける
モブ2「えっ?隣の席の宇留鷲、お前らいつもべったりだから…」
マオ「あぁなるほどㇷㇷ僕達は違うよ、というかあり得ないから」呆れながら言う
モブ1「なんで?いつも一緒じゃん」
マオ「あれは僕が勝手に付きまとってるだけで、それにあの人が僕を好きになるはずないじゃん」だって会長様(予定)は1年もしたら運命の人に会ってその人と幸せになるんですから「それに僕だよ?あの人と釣り合いになる分けないじゃん、あの人なんだかんだで優しいから傍に置いてくれているんだよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます