満たされない心

どんなにごはんを食べても、いつもお腹を空かせているアイちゃん。

絵本のために書かれたシンプルな文章でありながら、心が満たされない悲しさ、空虚さの描写がみごとで、胸が痛くなります。

後半のあっと驚く展開は童話ならではの面白さに満ちていて、重たいテーマの中でも作者さんのユーモアと、子どもたちに読書そのものを楽しんでほしいという願いを感じました。