第10話

ドアの方に視線を向けると、女性客の来店だった。周りの男性も一斉にドアの方に視線が行った。


女性客は、その視線に一瞬圧倒されたのか立ち止まった。しかし、店員の案内で店内に入った。


自分は、その女性を見た瞬間に何かを感じた。


その女性は、見た目は普通のOLといった感じで・・・今時の派手風では無く、どちらかと言うとお姉さん風で落ち着きがある感じだった。


店員に早速、2ショットの申し込みをする。しかし、他の男性客も申し込み。


順番は、くじ引きで決められた。自分は、3番目。


1番目の男性客から順番に2ショットの席に呼ばれていった。


自分は「これは、他の男性客とデートに出るな~」と思って缶コーヒーを飲みながら雑誌を読み順番を待っていた。


そして、なかなか呼ばれないから諦めていたところに「次の方」と店員に呼ばれた。


「おいおい!マジかよ!」と思って2ショットの席に向かう。


席で待っていると、女性が現れた。女性をマジかで見た第一印象は、最初の第一印象よりか可愛い感じがした。


とりあえず挨拶・挨拶。その後、正直にはじめての初心者だと言う事を告げると、女性がリードして話が進んで言った。


女性の話を聞いていると、何だか緊張がほぐれてきた。最初のうちはどんな話をしたか覚えていないが・・・職場に女性が多く、男性と言ったら50代以上の既婚者の人達だけで出会いが無く、せめて歳が近い男友達が欲しくって店に来たそうだ。


そんな話を聞いたら、年齢がそんなに離れていない事が判って、何となく流れでデートに行く事になった。

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