第11話

早速、店員にデートに出かけることを告げて段取りをしてもらう。


初めてのデートなんで店員にどうしたら一番良いか聞いてみた。


店員は「店を出て一つ目の角を曲がったところに居酒屋があります。居酒屋ですが、個室風になっていて落ち着けて雰囲気もいいですよ!」と言ってデートによさそうなお店を紹介してくれた。


段取りが出来て女性とお店を出て早速、店員に教えてもらったお店に向かった。


教えてもらった居酒屋は、とてもシックで落ち着いた雰囲気である。


女性と付き合った事の無い自分にとっては、とてつもなく高級な店に感じる。


店員に案内されて席に着いた。席は、個室風で女性と二人でメチャクチャ緊張する。


極端なことを言えば、心臓が口から出てくるのではないかと思うほどである。


とりあえず自分は、飲み物だけを注文して、後は女性に任した。


飲み物と料理が運ばれて来て、とりあえず乾杯。緊張で喉がカラカラなので半分ぐらい一気に飲んだ。


「何かを話さないと・・・」と心で思っても何を話したら良いのかわからない。


そんな時、女性からの質問で「どうしてあんなお店に来たのか?」


自分は、上手くごまかして答えて良いのか?正直に答えて良いのか?悩んだが、正直に答えることにした。


「自分は、今まで女性と付き合ったことが無い。女性と話すなんて苦手で・・・そんな時、ネットサーフィンしていたら、あのお店を見つけて興味本位で行ってみた。そして・・・・」と話した。


そしたら女性は「嘘でしょ~今、こんなに話して~」と驚いていた。


確かに長々と話したが・・・それは、前もって頭の中にあった事を話しただけである。急に女性から色々と質問されると答えられるかどうかは・・・・


今回、女性と初めてデートに出て一連の流れもわかったし!何となく女性と話すのも楽になったような気がする。


色々と女性から「女性との話し方」みたいなアドバイスをされ、最後にメールアドレスの交換をして別れた。


これって「メールをして言いのだろうか?」と帰りの電車の中で考えてしまった。

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