第6話

東京に2軒しか出会い喫茶が無いことがネットの検索で知った自分は、昨日とは違う残りのもう1軒に行くことにした。


その店は、コマーシャルの歌で有名な不思議な街に有る。


ネットで調べた地図を頼りに店に向かったが・・・店が見つからない。どうやら迷ったようだ。


結局、迷ったので駅に戻り、探し直し。それでも店が見つからず、電話して場所を聞いてみた。


そしたら、最初に曲がる道を一本間違えていた上に、左右逆に曲がっていると二重の間違え。


これでは、店が見つからないはずである。


で、電話の案内通りに正しい道順で行くと、駅から5分と掛からない場所にあった。


店の前に着き「いざっ」と気合を入れてドアを開けた。


開けた瞬間、凄い視線を感じたが、直ぐに消えた。この視線は、先に入店していた男性客からだった。


自分が男と判った瞬間に消えたのである。この感じは、入ってくる女性客は自分より強く感じるのだろう。


中に入ると、前に行った店とそんなに雰囲気は変わらなかった。


店員から一通りの説明を受けて、会員登録を済ませ、席へと着く。


ここも飲み物は、自販機。同じ200円。とりあえず缶コーヒーを買って、置いてあった男性ファッション誌見ながら飲んで、周りの様子を伺う事にした。

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