第7話
周りの様子をうかがっていると、ここも前回行った店とあまり変わらない。あまり変わらないのでは無く、まるっきり同じである。
2ショットで話して、デートに行く人は行くし!何人かの女性と話しても、デートに行かない人は行かない。
ジ~ッと女性を探して待っている人は、待っている。
そんな様子を見ていると、店員が「この女性はいかがですか?」と何人かの女性を薦めてくる。
特にデートに行く気も無いし!目的自体無いので、店員の薦める女性と話すことにした。
しばらくすると、店員から「準備が出来ましたのこちらへどうぞ」と2ショットの席に呼ばれた。
区切りは無く、2ショットの隣の組の間が少し広めに空いており音楽が大きい。
女性が店員に連れられてきた。さて、何を話せばいいのかな?とりあえず、挨拶・挨拶。
そしてネタが無いので、今日が初めてだと言う事を伝えた。
そうすると女性は、何度か来てデートに出ている事を話してくれた。
早目の時間にデートに出ると、映画を見たりゲームセンターで遊んだりした後、食事や飲みに行ったりするそうだ。
普通は、そんなに早目の時間にデートに出られないそうだ。デートに出るまで何人かと話すが、何かシックリこないのでデートに出られないらしい。
それに、ここに来るなら「目的を持って来た方がいいよ!」と助言してくれた。
そんな事を話しているうちにタイマーのアラームがなって、タイムアウト。
「なるほど~」と思いながら席に戻った。
席に戻りしばらくすると、店員が「どうでしたか?」と尋ねてきた。
普通に「普通でした」と答えたら。次はこの女性は?と薦めてくる。
「そうだね~」とノラリクラリと答えていると、「どんな女性が好みですか」と聞かれた。
そういえば、特に決めていなかった。「自分はどんな女性が好みなんだろう?」
先ほど女性に「目的を持って来た方がいいよ!」と言われて自問自答した。
しかし、直ぐには答えが出ないので缶コーヒーを飲み干し、店を後にした。
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