第2話

様子を見ていると、先客の男性達が女性エリアに来ている女性を見て、好みの女性を探している。


入り口が開くと、どんな女性が来たかと一斉に入り口を見る。男だと、まるで砂浜の波が引くように視線がそれる。


こんな光景を見ながら、もって来た雑誌を読み、缶コーヒーを飲んでいる自分がいる。


男性客の年齢層は、さまざまである。大学生風もいれば、普通のサラリーマン風もいる。高給取り風の人もいれば、安月給風の人まで。本当にさまざまだ。


女性客は、ギャル系もいれば、お姉さま風。学生もいれば、OL・人妻とさまざまである。


そうこうしている内に先客の男性達の何人かが、店員を呼んで好みの女性との2ショットの依頼をしている。


ある男性客は、2ショットの場所に行ったな~と思ったら5分ぐらいで戻ってきては、、次の女性との2ショットを店員に依頼している。


そんな事を繰り返している男性が何人かいるな~と思ったら、じっくりと話してきて戻ってきては、くつろいでいる男性客もいる。


また、一心不乱に好みの女性を探し・待っている男性客もいる。


そんなこんなしている内に、先客の男性達は、ポツポツと女性とデートに出かける。


店員が自分の所に来て「女性とお話されてみては?」と話しかけてきた。


自分はこの様な店は初めてで、女性と話すのも得意でない。その上、初対面の女性と何を話して良いのかわからない。


そこで、店員に「みんな2ショットでどんな話をされてるんですか?」「店からデートに出かけているようですが、何をしてるんですかね?」とたっずねてみた。


そうすると店員の答えは「お店は、出会いの場を提供しているので2ショットでどんなお話をされてるいるかはわかりません。しかし『デートで飲みに行って良かった~』と男性・女性客からの感想を聞きますので、飲みに行く約束をされてるのではないでしょうか!?」との答えだ。


へ~なるほど!?と思いながら聞いたけど・・・「おい!こら!店員!2ショットで女性に『はじめまして。こんにちは。飲みにデートに行きましょ!?』とそれだけしか話さないのかよ!」と突っ込みたくなった。


とりあえず来たんだし、ものは試しで女性と2ショットで話してみるか!と心に決めてみた。

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