第4羽 創造の力

突如爆発が起こり

その爆煙の中から刀舞と

完全武装した翠花が現れる


翠花「どうしたの?

   貴方の実力はその程度なの?」


翠花の手からミニガンが生成され、

連射を始める


刀舞「反撃する暇さえない

  攻撃しといてそんなこと言います?!」


刀舞が爆発で生じた瓦礫に隠れる


刀舞(訓練といえど殺されそうだ)


翠花「ほらほらいくわよ!」


翠花が手榴弾を生成、口でピンを抜き

刀舞の隠れている瓦礫のなかに投げ入れる


刀舞「まじかよ?!」


爆発と同時に瓦礫から逃げ出し

ミニガンの弾を走りながら避ける


刀舞(本当にあの人、研究部隊かよ?!

    まじで強ぇじゃねぇか!)


次の瓦礫を見つけそこに隠れる


刀舞(ヤバイな…隙が出来る気がしない…

   でも、いくら創造系だとしても

   弾は無限じゃないと信じたいな…

     もしくはもう一回…)


翠花「さっきと同じことしたって

      結果は変わらないわよ!」


翠花が手榴弾をもう一度投げる


刀舞(来た…!)


刀舞「一か八かだ!」


投げられた手榴弾を思いきり蹴る


翠花「なッ!」


翠花の近くで大爆発が起きる


翠花「危ないわね!」


刀舞(この瞬間しかないか!)


刀舞の羽が大きく広がる


翠花「まだまだ行くわよ!」


刀舞「そんなこと、させません!」


翠花「はぁ?」


刀舞の目が紫に光る


刀舞「いきますよ!」


翠花「ッ!?」


刀舞羽ばたくとほぼ同時に

翠花が盾を生成し始める


翠花(間に合わな…)


ビュン


しかし、

刀舞が一瞬でコンマ数ミリまで近づく


刀舞「この辺だろ!」


出来かけ盾に蹴りを入れ翠花ごと吹っ飛ばす



倒れてる翠花に刀舞が近づく


刀舞「あっぶねぇ…あと、

   数秒判断がずれてたら死んでたな…」


翠花「…殺したりなんかしないわよ」


刀舞「……立てます?」


翠花に手を差し伸べる


翠花「あら、女の子を

   吹っ飛ばしたりするわりには

   紳士的なところもあるのね」


刀舞「翠花さんなら

    防御できると信じてましたから

     それに、当たりどころも

     悪くなかったでしょ?」


翠花「口がうまいのね」


刀舞の手をとる


翠花「よいしょ…思った以上に強いわね」


刀舞「まぁ、自分の体を鍛える以外に

    することも無かったので」


翠花「絶対それだけじゃないでしょ?」


刀舞「さぁ?」


翠花「まぁ、いいわ

      ……戦闘能力は合格ね」


刀舞「なんすか、戦闘能力"は"、って」


翠花「この後、直々に総隊長から

     訓練があるから」


刀舞「それも戦闘能力じゃ?」


翠花「まぁ、やればわかるわ」


刀舞「えぇ…」


翠花「あ、来たみたいね

     頑張りなさい」



後ろ手を組みながら閃が現れる



閃「君が刀舞君だね…

    なかなかに良い戦いぶりだった」


刀舞「貴方が総隊長さん?」


閃「いかにも…

    さて、早速だが始めようか」


刀舞「また、戦うんですか?」


閃「…別に殴り合いを

       する訳じゃないさ」


刀舞「え?」


閃「さぁ…頑張ってくれよ」


パチン


~つづく~

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