第3羽 入隊と初戦闘
翠花達と共に白烏に向かう刀舞
翠花「今日から、あそこが貴方の職場よ」
刀舞「あれが……白烏…」
ビル街の中にある一際目立つ
巨大な施設が3人の前に現れる
翠花「15階建てで中も広いから
迷子にならないように早めに慣れなさいよ」
黒河「そう急かしてやるなよ
まだ入社一日目なんだから、な!」
刀舞「できる限りの精進します…」
刀舞(自信ねぇ~)
翠花「さっさと出社しましょうか」
黒河「了解で~す」
翠花「あんたは、異形を沈静化報告を
上にしてきなさいよ!」
黒河「わかってますよ~」
別方向へと黒河が別れる
翠花「まったく……ほら、いくわよ刀舞君」
刀舞「なんで、名前…」
翠花「私はあいつと違ってちゃんと
案内役の仕事を真っ当してるのよ」
刀舞「な、なるほど…」
翠花「ちなみに知ってると思うけど
あいつも案内役よ」
刀舞「へ?」
翠花「なに、へ?って…」
刀舞「あの人って…案内役なんですか?
そんなこと…
一言も言われてないんですけど」
翠花「はぁ?!あの馬鹿…!まぁ、いいわ
とりあえず、説明しなきゃいけない分は
入ってからしきってしまうわね」
刀舞「うっす…」
白烏の施設に入り
受け付けに向かう
翠花「研究部隊副隊長、川西 翠花です」
受付「川西様ですね、1日頑張ってください」
刀舞「えっと…万 刀舞(よろず とうま)です」
受付「はい、万様ですね、
1日頑張ってください」
受付から名前の書かれた証明書を渡される
翠花「はい、これで出社は完了、
今からは施設内を案内していくわね」
刀舞「了解っす」
移動しながら翠花が説明を始める
翠花「貴方が今日から働く白烏は、
異形・異能専門に取り扱う機関よ」
刀舞「なるほど…」
翠花「具体的には黒河がやっていた
暴走した異形の沈静化や、
異能の診断と健康診断なんかも
やったりしてるわね」
刀舞「それだけだったら、
こんなにも広い施設は
要らないんじゃないですか?」
翠花「まぁ、最後まで聞きなさい
他にも異能慣れしてない
子ども達の訓練・教育用の施設、
戦闘部隊の訓練施設や
異能に関する研究施設とかもあるから」
刀舞「それで、俺は何をするんですか?」
翠花「まったく結論を急ぐ男はモテないわよ?」
刀舞「あ、すいません…」
翠花「別に怒こってるわけじゃないのよ、
入社初日でわからないことも
多いでしょうしね
次は訓練室に向かうわよ」
刀舞「うっす」
一方その頃黒河は、総隊長室にて…
コン コン
黒河「失礼します、黒河です」
??「どうぞ~」
黒河「父さん、沈静化の報告に来ました」
??「こういうときは総隊長と呼ぶか
せめて名前で呼べ…
第三戦闘部隊、輝(ひかる)副隊長よ…」
黒河「わかってますよ黒河 閃(せん)総隊長」
閃「初めからそう呼べ……
で、報告というのは?」
黒河「今朝、都内で突如現れた
異形を沈静化した後、
警察に身柄を受け渡しました」
閃「なんだ…わかった、それだけか?」
黒河「…どうかしましたか?」
閃「いや、殺害許可を求めるほどの
案件があるのかと焦っただけだ…」
黒河「あ、あと例の後輩君は一体どの部隊に?」
閃「あの羽のはえた彼のことか?
彼なら君の第三戦闘部隊に
加わってもらうつもりだ」
黒河「え?!
後輩君の戦闘能力も未知数ですよ?」
閃「その点なら大丈夫だ」
黒河「?………まさか!」
閃「そうだ、彼女に試してもらう」
その頃、刀舞達は…
翠花「ここが戦闘部隊用の実戦型訓練場よ」
刀舞「随分と広いですね」
翠花「戦闘部隊は全部で
第五部隊まであるからね
それら全てがこの外エリア全部と、
もう2つの室内エリアを使って訓練するのよ」
刀舞「なるほど…」
翠花が訓練場の真ん中まで移動する
翠花「さて……かかって来なさい」
翠花が戦闘態勢をとる
刀舞「……へ?」
翠花「貴方は、戦闘部隊に
配属される予定なの、そんな貴方が、
使えるかどうかを調べてあげるから
私を沈静化するつもりでかかって来なさい」
刀舞「え、でも翠花さんって研究部隊じゃ…」
翠花「研究部隊だからって
戦闘が出来ないわけじゃないのよ?」
翠花の目が緑色に光る
翠花「さぁ、本気で来なさい!」
~つづく~
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