行きたくなかった飲み会

 辞めたいとその一言が言い出せない。

 貴女たちと仕事をする事は辛い。

 

 今日、飲みに行って、色々話せた。

 「頑張ります。」

 なんだかんだで楽しかった。

 でも、結局、仕事について、この一言だけである。

 辛い。


 辞めたい。

 でも、なんとか続けられんじゃないのか?

 そんなふうに思わせてくれる貴女たち。


 通勤電車では転職サイトを覗くことが日課になった。

 辞める事を、仕事のやり甲斐にした。


 つもりだった。


 決心ゆらぐ

 飲み会の夜。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

傘もて帰る 鶴間(たずま) @ninomaehazime

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る