第6話 ♮託された希望♮

 世界中で宇宙ステーションへの移民活動が活発になっている。それもごく限られた人々、さらにその中での生活も長期間は無理たが…



 人々は希望を捨てないんだろう。そうやって乗り越えてきた過去があるからだ。



 次々と増設されて、かなりの人々がその建設に何らかの形で関わっている。



 ただ暴動も多数報告されている。こんな状況じゃ誰もが希望を、未来をなんて考えられない。



 ハビタブルゾーンの発見は人類には不可能だった。どれほど発展しても宇宙の解明は太陽系で止まった。その先は解らない…



 希望にすがる人とは別に…後悔しない人生を選ぶ人もいる。



※【君と出会った思い出の海に行こう、忘れないように脳裏に焼き付けてこよう】※


※【うん、あのさ、私は幸せだったよ。この世界に生まれてこうやって美しいものを見れて。でもこの娘が可哀想…】※


※【お母さん、海ってなあに?美味しいの?】※



 家族連れの子供は海知らないらしい。それも可哀相だ。せめて晴れて綺麗な海を脳裏に焼き付けてくれることを願う。



 さて、そろそろ俺も好きなように過ごさせてもらおう。残されたのはあと何年だろう?運良ければ10年くらいってことか…



 この状態の中で治安維持に力を使ってる関係者全ての人々に本当に感謝する。それぞれ親も家族も友人いるだろうに…






 



 



 

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