第3話 戦乙女
斉藤胡蝶
通称「戦乙女(ワルキューレ)」
剣道部のマドンナであり、全国大会でも上位に名を連ねる文武両道の上美貌まで兼ねそろえた完璧女子である。
が、人付き合いが苦手で男子の告白をバッタバッタと薙ぎ払う様から戦乙女と言われる由来となった。
(胡蝶の心の声)
…やばい、やばい、やばい
勇者召喚に巻き込まれるなんて想定外ある?
私、絶対勇者とはお近づきになりたく無いんですけど。
剣術は大好きだけど、目立たないように手を抜いてたのにこんな事になるなんて...
力が強ければ強いほど、勇者の力に引き寄せられるっていうから目立たないように頑張ったのに。ほんと誰よ勇者!?
魔王さま〜この地にいるなら助けてくださ〜い。
(一方真桜は...)
なんで俺がこの状況を認識しているか
なぜなら昔この世界に何度も住んでたから
というより俺が魔王の生まれ変わりだから
この王国の学者でも知らないことだが、勇者と魔王は肉体は死んでも魂は死なない。
スピリチュアルの話ではなく生物学的な特徴?
魔王の種族は『不死族』と言って、肉体が滅んでも魂は生き続けるのだが、勇者も種族的には近しい存在みたいだ。
大きく違うのは、勇者は強大な潜在能力を秘めている代わりに生まれ変わった時に記憶は受け継がない。
が、魔王は勇者ほどの力は無いが、記憶と能力が受け継がれるという訳さ。
『不死族』は時代を旅する種族。しかも並行世界を超えて。
肉体の寿命はその時の生まれ変わった種族の寿命と同じ、故に同じ種族にはほぼ巡り会えない。
俺の部下で四天王の筆頭も同じ『不死族』だったが彼女はどこに転生したんだろう?
真桜「斉藤さん、顔色悪いけど大丈夫?なんか他の女子達と様子違うから心配だよ?」(流石の戦乙女でも、この状況はこたえるだろうな。思い詰めるより、泣いた方がスッキリすると思うけどなぁ...)
胡蝶「いや大丈夫よ...!!。織田くん...マオーくんだっけ?貴方こそ他の男子と雰囲気違わない?」(何よ、他の女子と違うって私を疑ってる?(汗)、3組の織田くんがなんでここにいるのよ?)
真桜「いや問題ならいいんだ!!何か斉藤さんが昔の知り合いに似てたから声かけただけ。俺のことは居ないと思っていいから!じゃあね!」(魔王?!ここで魔王って呼ぶなよ!ヤバいだろ?)
胡蝶:どういうこと?
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