【六害】【支破】【律年】
【六害】
十二支のうちの二支が互いに分離したり剋し合う形を言います。
読んで字のごとく、肉親の不和、分離を示し、恩を仇で返すなどの害があるのです。
凶意としては「冲」「刑」「害」の順でたいしたことはないのですが「支合」した相手を「冲」して剋すのです。
主として、日支を中心に、他柱との「害」を見ます。
たとえば未と午は支合しますが、子が午を「冲」するので子と未は「害」となります。
★「害」の関係:戌⇔酉 亥⇔申 子⇔未 丑⇔午 寅⇔巳 卯⇔辰
「害」の年は、物事が平行線上を進み、いろいろなことが噛み合いません。
人間関係が悪化したり、事故や体調不良など現実的にマイナスの出来事が起きやすい年です。
すっぱり精算できる「冲」の年と違い、「害」の年は、何かトラブルがあってもちぐはぐで、解決するまでに時間がかかり、まずそれがストレスでかなり疲弊するとき。
あてが外れることも多いので何事も慎重に。とくに健康面に要注意。
戌─酉の支害は、男女関係のトラブル、火傷や皮膚病でも悩まされることが。
亥─申の支害は、野外でのトラブル、紛失関係の問題にも悩まされることが。
子─未の支害は、家族間のトラブル、消化器系の疾患にも悩まされることが。
丑─午の支害は、夫婦間のトラブル、神経系の疾患にも悩まされることが。
寅─巳の支害は、移動中のトラブル、不測の事故・怪我にも悩まされることが。
卯─辰の支害は、対人関係でのトラブル、女性は出産でも悩まされることが。
(武田考玄氏案)では非合理的で矛盾があるので採用されません。
【支破】
「支破」とは「六害」と同じく「冲」「刑」ほどの凶意がなく、あまり重視しなくてもかまいません。
俗にいう「四惑十悪」のことで4つ、10違いの男女の相性が悪いと言います。十二支を順に数えて10番目の支を破とします。
また、角度では90度の関係になり、六壬神易では用いるものの四柱推命ではほとんど問題にしないのが現状です。
★「破」の関係:子⇔酉 辰⇔丑 寅⇔亥 午⇔卯 申⇔巳 戌⇔未
「破」の年は、思惑通りに事が進まなかったり、人間関係に支障が出たりしますが、たいしたものではありません。
ただ他の干支に「冲」や「刑」が巡っていると、凶作用を増幅します。
(武田考玄氏案)では非合理的で矛盾があるので採用されません。
【律年】
命式の干支と同じ干支が巡ってくる年のことです。
年干支と同じ干支が巡るのは60歳の還暦ですが、月干支、日干支と同じ干支の年はまちまちです。
「律年」は「気」が強まるため、極限まで自分を追い詰めて一つのことを突き詰める年になります。
最高の集中力を発揮して新たなステージに上がることもできますが、ひとつのことに執着して視野が狭くなることも。
いずれにしても人生のターニングポイントです。
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