【刑】対人関係に注意が必要なとき

【刑】


 「方局」と「三合会局」を並べたときにできる組み合わせが「刑」となります。

 イライラしやすく対人関係に注意が必要なときです。


  春方局 三合水局

   寅 ← 申 

   卯 ⇔ 子 

   辰 = 辰 


  夏方局 三合火局

   巳 ← 寅  

   午 = 午  

   未 ← 戌  


  秋方局 三合金局

   申 ← 巳  

   酉 = 酉  

   戌 ← 丑  


 冬方局 三合木局

   亥 = 亥

   子 ⇔ 卯

   丑 ← 未



恃勢じせいの刑〉寅が申に刑され、申が巳に刑され、巳が寅に刑される。

 火の三刑は心臓や血液、炎症を生じさせる。

 重要な物事の開始に当たって反対や干渉や妨害が生じやすい形でもあり、勢いで行なったことが途中挫折しやすい傾向です。


無恩むおんの刑〉未は戌に刑され、戌が丑に刑され、丑が未に刑される。

 土の三刑は土の災害や癌の原因となる。

 保守的な防衛本能と物質的欲望が強く、新しい環境に馴染みにくく、ストーカー的な問題なども生じやすい傾向を持っています。


無礼ぶれいの刑〉子と卯は互いに刑する。

 二刑のペアは人間関係の崩壊や性的スキャンダルを生じさせやすい。

 融和性の乏しい形で孤立しやすい性質と、秘密の不倫関係などが生じやすく、思わぬ男女間のトラブルへ引きずり込まれるような事態が生じやすい人の位相です。


〈自刑〉辰は辰同士、午は午同士、酉は酉同士、亥は亥同士は自ら首を絞める。

 自身の地支を好まない関係で、嫌悪、憎しみ、理由のない不調和を意味します。

 自刑が命式中にあると、闘争精神旺盛なため、自分の不注意から災いを招きやすい人です。

 人と衝突しやすくなります。

 自分で自分を痛めつけたり、周囲の人と調和できないことが多くなったりしますが、「冲」や「害」と比べるとダメージは小さいでしょう。

 二つの同一地支が重なるので、その五行の意味を強め合うようです。

 たとえば亥は陰水ですから、水気旺盛となり、動きが激しくなります。

 午は火の力が強力です。

 勝ち気で我の強い性質と、ライバルが生じやすい運命を持っていて、敵対関係に巻き込まれやすい傾向を持っています。


(武田考玄氏案)では非合理的で矛盾があるので【刑】は採用されていません。




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