【天戦地冲(天剋地冲)】リセットが働くターニングポイント
【天戦地冲(天剋地冲)】
十二支の相性の中でも「冲」は対立や分離、変化を生むため、作用が強い。
後天運で巡れば、人生の大きなターニングポイントになりやすいものです。
同じ「冲」でも、天干が同じで地支が「冲」になる組み合わせは「
もう一つ「天戦地冲(天剋地冲)」というリセット作用を持つ「冲」もあります。
今日から明日へ、続くのが当たり前と思っていた道が、いつのまにかなくなっている。そんな状況が起きやすく、古い解説書などでは最大の凶運とされています。
「天戦地冲(天剋地冲)」とは天干に対しては「剋する」干が、そして地支に対しては「冲する」十二支が同時に巡っている状況をいいます。
具体的には十二年に一度来る「冲」の年で、さらに流年運の通変星「偏官」「偏財」が巡る年です。
命式に対する「天戦地冲(天剋地冲)」は三種類あります。
日干支、月干支、年干支に対する「天戦地冲(天剋地冲)」です。
それぞれ60年に2度巡ってきますから、2×3=6で60才までに誰でも6回の「天戦地冲(天剋地冲)」の年を体験するのです。
(日干支と月干支、年干支の「天戦地冲(天剋地冲)」が重なることもあります)。
年干支の「天戦地冲(天剋地冲)」は誰にとっても6歳と54歳の時にやってきますが、それ以外はどこで巡ってくるか人それぞれ、それこそ思わぬ時にやってきます。
もちろん、注意を怠れば怖い一面もありますが、いつなのかを知り、事前に把握すれば、その時に向かって変化するための準備ができます。
【天戦地冲(天剋地冲)の出し方】
日干支、月干支、年干支それぞれを前に6つ戻した干支、後ろに6つ進めた干支の計6つの干支の年が「天戦地冲(天剋地冲)」です。
たとえば2024年「甲辰」生まれを例に取ると、6つ進めた「庚戌」、6つ戻した「戊戌」が「天戦地冲」の干支です。月干支と日干支でも行なって6つの干支を出します。
〈日干支の天戦地冲が来ると……〉
日柱は私生活や配偶者を表す場所。
日干支の「天戦地冲」で破壊される年は、過去をすべて捨てたい強い衝動に駆られ、こだわっていたことが心から離れます。
私的なことにリセット作用が働きますから、別離や離婚があったり、生活環境や仕事への取り組み方を変えたくなったりと、さまざまな変化が起こりやすくなります。
他の干支の「天戦地冲」に比べて最も強烈な作用があり、最大の人生のターニングポイントにもなりえます。
大切なのは「変わりたい」気持ちを無理に抑えないこと。
自分の気持ちに正直にならないと、運気は次第に下り坂になり、数年後には本当に追い詰められることも。
ただし「天戦地冲」の年は過去を切り捨てることはできても、すぐに新しいものを得るのは難しい。これが空亡と大きく異なるところ。
ここでちゃんと過去を断ち切って自分を見つめ直し、意識改革をしておけば、その後で必ず新しい運気が動き出します。
つまり、次に手に入るもののために両手をあけておくタイミングなのです。
自分の心に正直になって、心に抱えているものを何らかの形で吐き出し、身軽になりましょう。
過去の自分を捨てる意味で、ライフスタイルを変えてみましょう。
新しい自分が発見できます。
〈月干支の天戦地冲が来ると……〉
月柱は自身を表す場所。
月干支の「天戦地冲」は、自身の内面および肉体的なことに強く作用します。
作用自体は日干支や年干支と大きく変わりませんが、対人関係や社会的な立場にリセット作用があるのでなく、生活自体はそれほど変わりません。
自分自身が「剋され」「冲される」時ですから、気力や体力の低下が起こり、執着心やモチベーションが希薄になる時です。
それまでは頑張れたこと、自分でなんとかしてきたことが、どうでもよくなってしまったり、保ちきれなくなります。
結果、落ち着かなくなり、自分を否定的に見がち。
周りからは悩みもなく希望に満ちあふれて見えるのですが、月干支の「天戦地冲」の年は今の自分に不満を抱え、何をやっていいのかわからなくてやる気が出ず、精神的に追い詰められ、鬱っぽくなりやすい傾向も。
月干支の「天戦地冲」が来ると、自分でもはっきりわからなかった不満や悩みの原因がクリアになります。
まずはつらい自分に素直になって、自分を縛っているものや肩に乗っかっている荷物を下ろしてみましょう。
自分に優しくして自分を解放していけば、年が変わった時少しずつ人生が自分の思う方向に向いていくでしょう。
〈年干支の天戦地冲が来ると……〉
年柱はその人の社会的な状況を表す位置。
年干支の「天戦地冲(天剋地冲)」の年は、仕事や職業など社会的な立場に大きな変化があります。
でも実は年干支の「天戦地冲」が訪れる年は誰もが同じ。
生まれた年干支に対してプラス6、マイナス6するので、最初は6歳。そして60歳−6した54歳と、+6した66歳が年干支の「天戦地冲」です。
66歳以降どんなに元気でも、やってきた仕事をもっとと欲張っても、運気はひと区切りついた後です。
自分の立ち位置や仕事の状況を客観的に見て整理したり、後継者を育てたり、引き際を考えておくことも必要になるかも。
人によっては67歳以降も日干支、月干支の「天戦地冲」が巡ってくるので、66歳が最後の人生の転機というわけではありませんが、54歳と66歳が大きなターニングポイントだということを忘れず、そこから先、人生100年の人生設計をしてみてください。
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