第56話 波乱のベストカップリングその2

「セイナ……!!カオル……!!見てて私最高の企画を仕上げて見せるから!!」


 ハクはコーヒーを飲んだ後に自分の頰を両手で叩き、気合いを入れ直す。喝が入った体で同期の名前を呼びながらも彼女が言う盟友パワーで乗り切ろうとする。


「続いて二つの質問です!!仲良しの二人組の皆さんは二人で出かけることもあると思います」


「私は出かけないかな……」


「なんでや!?ちゃんと外出てお日様浴びた方がええやろ!?」


 片方は東京、片方は大阪という割と長距離であるのにも関わらず二人は出かけることが多いのもあって二人は仲が良いと言われることが多い。


 マナは否定しているが……。


「そこで!!二人が印象的に残っている場所を二人の印象的な話を交えながらもお答えの方がお願いします!!」


 ハクはこの質問に同期の魂をかけるほどの自信があった。


「二人共私はこの質問で最高の企画にして見せるよ!!」


 既に見どころ盛り沢山の企画が出来上がっているが彼女にとって現段階では割と屈辱を味わされているものになってしまう企画配信になってしまっているのだ。

 シモと犯罪予備軍のせいで私の企画が台無しだ!と言いたそうにしているハクであった。


「というか全部ノアカナのせいじゃん……」


 今のところこの二人が騒動の発端となっている。

 本来であればNoAが奏多の手綱を握るべきなのに彼女が彼に手綱を握られている段階なのだ。しっかりしろよ、21歳。大学生でしょアンタはと……。と頭を抱えていた。


 『ノアカナは旅とか一緒に行くならバラバラになりそう』

 『マユナはもうダメな予感がする……』

 『久狼は何処なんだろう……?』


 視聴者達も思い思いのコメントをするなか、ハクは少しの確信を得ていた。


「おっ久龍が一番早かったね!それじゃあまずロウガ君からどうぞ!!」


 ハクはこの問題、この二人に関してはかなり自信があるはずだと確信していた。高校時代、二人っきりでカラオケ屋に行ってることを多いのを知っていた為、彼女はこの問題なら答えられるはずだと思っていたのだ。


『水族館』


「よっしゃぁぁぉ!!来たぞ来たぞ!!」


 ロウガの回答を見てからハクはマイクを切った後に大声で舞い上がっていた。この状況彼女は予測していた。


「先ほどまでのものなんて序章も序章!!最高のてぇてぇが到来して来たぜ!!」


 公平性とはなんだったのか、彼女は干していたタオルを手で振りながらも舞い上がりながらも「アリーナ!!」と叫んでいた。


「……狼って水族館入れてええんか?」


「入れていいんじゃない?」


 少し気になる突っ込みをするサユに対して答えるマナ。ハクは二人の話を聞いていて確かにと頷いていたが頷いついていたのは他の出演者もであった。バーチャルの世界だからなんでもありとはいえ人外の人を水族館を入れてくれたりなんてしてくれるのだろうかという疑問は視聴者の間にも出来ていた。


「確かに気になるところですがロウガ君はなんで水族館にしたの?」


「俺が水族館を選んだのは彼女が水槽を眺めているときの横顔が本当に綺麗だったからです」


「凄い惚れっ気たっぷりのが来たやんけ!!マナこういうのやで!!」


 キャッキャッ喜んでいるサユに対して「やだ……」と即座に言うマナ。


 このときハクは少しちょっと待てよと冷静になっていた。

 よく考えたらこの二人ガチもガチだから。今の言葉は全力のガチだからこれ私後で瑛太と京花に詰められないか心配になっていたのだ。この企画はそもそも二人には内緒で始めていたものなのだからだ。


「これ不味くない……?」


 と一旦冷静になって落ち着きを取り戻していたのはNoAだった。

 彼女は先ほどまで犯罪予備軍の刻印を受け付けられて抗議の声を上げていたが次の質問を書いているときに久狼はこの企画に出すのにはガチすぎるという印象があったのだ。他の人達や自分達がネタという言い方をしている訳ではないがあの二人がガチ過ぎて企画として成り立つのか少し疑問になっていたのだ。


 だが一つ思い出して欲しいことがある。

 先ほど久龍は回答を分かって居ながらも自我を出してしまい、二人の回答が一致することはなかったのだ。つまり、この流れ的に……。


『映画館』


「えぇぇぇ!!?」


 大きな声を出して反応をしていたのはハクだった。

 もう一人大きな声を出していたのはサユだったがハクの場合は本当に「なんで!?」と思わず言ってしまいそうになっていたのをグッと堪えていたのだ。NoAも「千里水族館じゃないの!?」となっていたのだ。


「え?えっと……ゴホン!!失礼しました、取り乱しました。因みになんで?」


 ハクと久龍は表立ってのコラボは何度かしたことがないのだが、香織としての自分が出てしまうほど動揺していたのだ。此処は絶対的な自信をもって水族館が選ばれると本気で信じていたかからだ。二人の思い出といえば水族館なのだからという確固たる自信があったはずだったのだがそれが全く検討違いもいいところだった為、ハクは既に錯乱していたのだ。


「あーえっと……これはあくまで今後の願望って感じを込めてって感じなんですけど。実はこの前二人っきりで映画を見に行ったんですよ」


「本当に仲良いんだねぇ」


「ありがとうマナ」


 『二人っきりで!?』

 『あの二人は二人で水族館とか行ってるから距離感が近い』

 『距離感が近いってレベルじゃ無くない!?』


 視聴者の反応を見てこれはこれでアリなのかもしれないと思い込み始めるハクだったが、少しばかり驚かされている様子だった。二人と言えばカラオケ屋のイメージであった為、もし違って居たりしてもカラオケ屋の可能性はあるのかもしれないと予想していたのだが蓋を開けてみれば全くの違う回答が出てきたのだから。


「それで映画を見ているときにずっと思ってたことがあって……あっ多分きっとロウガはアタシの横顔ばかり見つめているんだなって……。実際本人に映画を終わった後聞いてみたらそんな感じだったんで今度は二人っきりで映画を見に行って感想とかちゃんと言い合えたらいいかなって思って……あーでも水族館もアタシにとっては凄い思い出に残ってるんです。アタシにとって大事な思い出の一つなんで……でもあの映画館で出来事があったからアタシはそれが更新されたんです」


「更新か……」


 自分と違う意見だったということに驚愕していたロウガであったが、更新という言葉を聞いて少し嬉しくなっている自分がいる気持ちもあったのだ。自分の力で誘ったデートで新たな記憶としてされたことが彼にとって本当に嬉しくなり、もう一人の自分すらも満たされていたのだ。


「それに……楽しそうじゃないですか。お互いにお互いの好きなジャンルとかの映画を見てこういうところが好きだったとかそういう話をするの……」


「やっぱりあの二人そういう関係なんだな」


「めっちゃええ話やん!!」


 二人の話を聞いて二人の関係を確信する奏多。

 奏多は二人がただの尊い関係だけではないということは既に理解していた。そもそも彼は大会に出たときに早とちりとは言え、彼女が居るということは知っていた為、誰なのかを知らなかっただけだがちゃんと考えてみれば奏多は彼の彼女が誰なのかすぐに分かったのだ。


「良かった……推しはちゃんと恋愛強者でもあったんだ……」


「何か言ったか……奏多」


「な、なにも言ってないですよロウガさん!?」


 推しが恋愛弱者ではなく恋愛強者だということに安堵しながらも彼はホッとしていたところを奏多の視聴者はなんとなく奏多が何を言っているのか聞こえていたのか「良かったね」となっていた。


「そっか……本当二人の関係が戻れてよかったよ。あーいやなんでもないよ、一致こそはしなかったけどお互いの思い出みたいなのを聞けたからまあいっか!!……じゃあ次早かったノアカナ」


 一致しつつも映画館の話を聞けた彼女は心が温かくなり、嬉しくなりつつもあり独り言を言ってから彼女は一致しなかったもののまあこれはこれで良しと切り替えて彼女は恐る恐るノアカナに振るのであった。


『箱根』


 質問に対する答えが至って安心できるものであった為、奏多の回答を見ながらホッとしていた。

 一気にNoAの回答を見る為に彼女はNoAに答えた内容を見せるように言う。


『箱根』


 NoAの答えが出た時点でハクは寒気がしていた。

 奏多が提示したときには「大丈夫そ~!」となっていたが今は一人用の宇宙船で逃げたくなるようなぐらいの勢いでこの企画から逃げたくなっていたのだ。


「これ絶対やばいってぇぇぇ!!」


 箱根と言えば思いつくものは多くあるだろうが、彼女にとって一番頭が過ったのは温泉。箱根湯本は有数の温泉地。先ほど彼女は「泊まったことない!!」と大声を上げていたが、これはもしかしたらワンチャン泊まったことがあるのかもしれないと予測していて深く聞くのはまずいとはっきりと断言できるとハクは思っていたが……。


「箱根言うたら温泉地やろ?二人で行ったんか?ええやん」


「あっまずいこれは……」


 ハクが聞かずともこの場には他の出演者たちがいる。

 誰かが聞き出そうとしてもおかしくはなかったのだ。とっとと次の組に話題を変えるべきだったハクは後悔することになった。


「え?う、うん……」


「ん?なんでそんな歯切れ悪そうなん?」


 NoAは書いたはいいものの恐らく自分は先ほどのこともあってあまり触れられることもなく終えることが出来ると気づいていたのだ。犯罪予備軍だと思われていることも悲しいことだけどそれはそれで仕方ないし、実際未成年を連れ回しているのは事実なので否定が出来なかったのだが彼女は分かっていなかった。此処にはお喋りが大好きな浜羽サユがいるということを……。


 ハクは止めるべきなのかを悩んでいた。

 恐らくこの感じ、理由あって一泊したとかそんな理由なんだろうけどNoAの言い方が……!!と言った感じで止めるべきなのか非常に困り果てていたのだ。余談だが浜羽サユは二度ほどNoAにグッズの制作を依頼したことがある為、面識自体はあり話したこともある為、二人の話し方は割と砕けた感じになっている。


「……え?もしかしてなんやけど……」


 サユが何かに気づいたのか、NoAに確認を取ろうとしているが果たして配信でこれを言っていいのか凄く迷っていた。気づいてしまったのだろう、彼女が奏多といっしょに泊まってしまったということを……。下手をすれば事案な為、彼女は言っていいのか分からなかったのだ。


「ね、ねぇNoAさん……あの一応聞いておきたいんだけど何か理由があってとかだよね?」


 久龍が彼女がこれ以上犯罪予備軍だと言われないようにする為に「何か事情があってそうなったんじゃないの?」と投げかけた。


「え?えっと……そうだね、箱根から帰ろうとしていたときに急に大雨が降り始めちゃって……私一人なら大雨の中バイクを突っ切ることも出来たんだけど奏多も居たから親御さんの許可を得て一緒に泊まっただけ。本当に何も変なことしてない……。ただいきなり泊めてくれたホテルだったんだけど凄いご馳走とか出してくれて本当に嬉しかったのを覚えているし、温泉も気持ちよかったから空は雨模様だったけどいい旅だったよね奏多……揃って良かった」


「そ、そうだったんだ……良かった……」


「なんやちゃんとしたええ話やないか」


 ハクはようやく心の平穏というものを保つことが出来るようになっていて、安心というものを得ていた。此処から先に地獄になることがあれば一度素数を数え始めようともしていたがその必要もなかったようだ。


「因みに奏多君には聞いてなかったんだけどなんで箱根を選んだの?」


「ああ、それはえっと……ニケツしたのがNoAさんとが初めてで……」


「……なんとなく言いたいこと分かって来たからもう喋らなくてもいいよ」


「なんでですか!!?」


 NoAは頭を抱えながらも彼が何を言い出そうとしていたのか分かっていたのだ。これ以上奏多に喋らせたくはなかったハク。ちょっと羨ましがってマナに「二人乗りしよ!?」と言って断られているサユ。愛想笑いしか出来なくなっていたロウガと久龍。大体彼が何を言い出そうとしていたのかは全員分かっていたのだ。


「クソォォォォ!!年下とはいえ恵梨に先を越された!!二人乗りとか人類の夢じゃん!!叡智じゃん!!エッチじゃん!!!クソ!!!どうせ柔らかいものの下の部分とか触らせたんだろ!!クソォ!!!」


 配信中に再びマイクを切り、机の上にヘドバンを決め込む香織。

 見下していたわけではないがナマモノを見て興奮している奴なんかより先にああいう体験を出来ると思い込んでいた香織にとっては大ダメージもいいところだったのだ。


「はぁ……はぁ……もういいや……というかあの二人普通にいい関係じゃんか。若干NoAが過保護入ってるけど……まあそこはいいや。次は……」


 「次は」でマイクを戻すハク。

 他の出演者のペアを聞きつつ、マユナの回答の遅さに違和感を感じながらも彼女は進行を続けていくなか、とうとうマユナの番になる。


『大阪』


 最初に出したのマナであったが、此処でようやくてぇてぇらしい部分を見えてくれるのかと視聴者もハクも気になり始めていたのだ。


「……ウチら一致したやん!!」


 サユの回答を表示するとそこには同じ「大阪」と書かれていた。

 これは間違いなく尊い関係が見られると誰もが思っていたが此処で奏多がある話題を振ってしまう。


「大阪か……そういえば大阪のたこ焼きとあの店のたこ焼きって結構違うらしいけど本当なのサユ?」


「ん?ああ、それはほんまやで奏多。関東のたこ焼きっちゅーのは温室育ちのような生温い味をしとるわ」


 二人もまた砕けた喋り方をしているが奏多とマナとサユは面識がある。

 彼女達二人はゲームの大会に参加することも多く、度々奏多がいるチームとぶつかり合うことが多くライバル関係になったりすることも多いのだ。時には同じチームになることもあったりして視聴者からは此処が組めば最強とすら言われている。


「例えばどういうところが?」


「たこ焼きの外側はしっとりとしている方が美味いんや。カリカリなたこ焼きっちゅーのはあり得ないんや。というか高いし、生地までしっかりと火が通っているし中はトロトロじゃないし高いしほんまアホやわ」


 別に奏多はあの店のことが好きというわけではない。

 お気に入りというわけでもない、ただ彼女の言っていることに疑問を感じていたのだ。だからこそ言ってはいけない言葉を投げかけたのだ。


「大阪の人ってプライド高いんだな」


「ぁん!!?言ってはならないことを言うたな!?表出ろや奏多!!ここらでどっちが強いか決めようやないか!!」


「……いいぞ!!俺だってそろそろサユとは決着をつけるべきだと思っていたからな!!●だこが美味いってことを証明して「実名の団体と企業名を出さないでね!!やめてね!!」」


 二人のことを止める為にハクは介入をする。


「え~……当配信は実在の団体及び企業とは一切関係のないものであります」


 最早企業名が出てしまっているが言わない訳にはいかないと判断した彼女は何度も繰り返しそう言っていた。


「そやけど関西の屋台で食べるたこ焼きってゆうのはごっつ美味いねんで。ああいう屋台やからこそ美味しく感じたりするもんや」


「それ分かる……!!」


 彼女の話に喰いついたのはNoAだった。

 思わぬ方向からの反応にサユは驚いていた。


「屋台で食べるおでんの大根は凄い美味いって私ゲームから学んだ」


「ゲームの話かい!共感してくれるからなんやろうなと思ったらゲームかい!!」


「それ絶対GOKUDOUの話だよねNoAママ……」


 奏多がツッコミを入れていたように彼女が屋台のおでんの大根が美味いという話はゲームから学んだこと。ただ正しく言えばあるキャラがおでんの屋台でおでんの大根を食べているときに「美味い高級食品は幾ら食べてきたがボロい屋台のの大根が1番うめえ」という発言が彼女には共感できるものだったのだ。


 彼が言っていたようなおでんの屋台は彼女が住む東京にはなかったが、博多に行ったとき屋台で食事をしてその気持ちが身に染みていたからこそ分かるものだったのだ。


「ねぇサユ。もう大阪のたこ焼きがどうのとかあの店のたこ焼きがどうのとかどうでもよくない?」


「どうでもいい訳ないやろ!そういえば前にマナに連れられてもんじゃ焼きっちゅうの食べたけどあれも認めてへんから!!」


 ハクは非常にマズい状況になって来たと言うのを自覚していた。

 先ほどまで爆弾であったのはノアカナであったが現在爆弾と成り果てているのは浜羽サユ。彼女を早いところ止めなければこのままでは更に熱が増して行き、暴走するかもしれないと……。


「もんじゃ焼き嫌いなんだ?プライド高いなぁサユ」


「お前さっきからウチのこと煽っとるやろ!!!?」


 大会では彼女とバチバチな彼は此処で恨みを晴らさんとばかりに煽りまくっているのを見てハクは発狂寸前になり、再びマイクを切ってこう言い出すのであった。





「助けてくれぇぇ!!私はただてぇてぇ合戦を見たかっただけなのになんでこうなるんだ!!!助けてくれ!!!もうやだ!!!」


 地獄のようなベストカップリングは続くのであった。

 そして終わる頃にはハクこと姫咲香織は……。





「完全に燃え尽きたぜ……」


 ベストカップリングの優勝者は結局、ノアカナだった。

 あの二人は血の繋がりこそはないもののなんだかんだ似たところはあったのか、一致することが多かったのだ。二位はマユナであり、あの二人は「ありません」と言いながらもなんだかんだ仲がいいのを見せてくれたのであったが彼女との最初の予想とは裏腹に久狼は全く一致することはなかったのだ。


 どっちかが良い話をした後にこれは必ず一致をするはずと見せかけて全く違う答えが出るのが彼女は途中から理解していた為、あの二人のてぇてぇ話を聞くのを目的としており癒しにもしていた。


 奏多とはサユはあの二人は割と喧嘩しやすい仲ではあるがじゃれ合いと言った感じではある為、寧ろこの二人もベストカップリングなのではないのかという意見すらあったほどだった。あの子も竜弥と似て誑しなところがあるんだなぁと笑いながらも見ていた。今度やるとしたら、ベストキズナとかがいいのかもしれないと次の企画の話を頭に入れつつも彼女はこう思っていた。


「暫くベストうんたらはいいや……」


 今回の一件で疲れてしまった彼女は次の企画としてゲスト一組ずつを呼んでのベスト●●は暫くはいいやとなっていたのだ。


「はぁ……寝よう。寝て忘れよう」


 彼女は今日起きた苦労なことを忘れる為に睡眠時間に入るのであった。








 次の日……。


「「この度は誠に申し訳ありませんでした!!」」


 香織が高校時代いつも来ていた喫茶店で一人でコーヒーを飲んでいると謝りに来たのは青空奏多こと本条恭平……。そしてもう一人は……浜羽サユこと神木坂紀帆かみきざかことほであった。


 本条恭平はNoAに説教され、神木坂紀帆は神代マナに注意をされ彼女に謝りに来たのであったが姫咲香織は……。


「えっこわっ……」


 となってしまっていた。

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