第50話 案件

『與那城と一緒だ。俺も……血が繋がった家族じゃないんだ』


 「え?」と聞き返してしまった私。

 仲間だからという以外に理由があるはずだとなんとなく感づいていた私だったが返って来た言葉にあの日私は何も返すことが出来なかった。私と同じだからこそ気持ちが分かるしどういう意味?とか聞き出すことが出来ずにいたのだ。


『聞いたこともそうだけど……私やっぱり竜弥兄に色々言い過ぎてた……。だから本当にごめん……』


 飛行機が着き、空港の中に入った後私は竜弥に謝罪をしていた。

 あんなこと簡単に聞き出すべきじゃなかったんだ。知らなかったとはいえ竜弥にとって地雷を踏み抜かれたようなものなのだろうから。





「竜弥……」


 私はあれ以来竜弥と話すのが億劫になっている。

 本屋で竜弥のことを見つけて真波先輩と少々いざこざが起きたときなんか真波先輩を止める為に本屋だというのに大声を張り上げてしまった。自分と似たような境遇だからこそどう触れて良いのか分からない。ちょっと前に竜弥は千里との惚れ気話をしにきたときは少しキモかったから早く帰ってくれと言ってしまったけど。あれに関しては竜弥が悪い。


 本当にキモかったんだから。

 どういうところがキモかったの?と言われると情けないときの竜弥が全面的に出ていて本当に気持ち悪かった。本人に言ったら流石に凹みそうだから言わなかったけど……。いや、やっぱ千里とのことも考えて私はちゃんと言うべきだったのかもしれない。


 私は二人のサポートをすると決めたのだから。

 恋愛事のことまで年下の私がサポートしろと言われても正直めんどくさいという気持ちがあるけど。だって恋愛事のことは流石に自分達で何とかして欲しいじゃん?いや、だって二人のことなんだからさ。


 あの二人だから応援したいって気持ちはあるけど……。


「連絡……?」


 澤原さんから連絡が来たのを見て今日は何を怒られるんだろうと少し身構えてしまっていた。

 あのとき私が配信で誓ったことを守り続けている。記念すべき一回目となったのがほぼ香織先輩とのコラボ配信だった。先輩とのコラボ配信では私のアンチがまだ配信を見続けていたが香織先輩が私がそっちに集中しないように質問を次々としてくれたのだ。


 例えば、好きなアニメはなに?と聞かれて私は最近のアニメだとクマの着ぐるみを着た女の子のギャグアニメを見て本当に爆笑したと私が話すと、先輩もそのアニメを知っているようで熱く語り出すことが出来た。


 例えば誰がこんなのまで知ってるんだよというパロディまで忍ばせており解説動画が手放せないという話をしたら先輩も頷きながらも「分かる!!」と言ってくれた。次に普段はどんなのが好きなの?と言われて私は最近デビル君のこともあってマスコットキャラクターにハマっているということを話し、今は北海道のメロン顔のマスコットキャラクターにハマっているということを話すと「今!?」と大きな声で言われてしまっていたのを思い出していた。


「香織先輩には本当頭が下がらないな……」


 竜弥や千里の前で私のことを褒めてくれていたけど先輩が誘導尋問の如く質問をしてくれたおかげで私はアンチのコメントを気にすることがなかっただけ。先輩がいなかったらきっと私は普通に反応してしまっていただろう。


「変わるって難しいな……」


 けど私は変わるって決めたんだ。自分が言ったことを曲げたくなんかない。

 三人に気を遣って一人で帰り始めた後、私は事務所の外で息を吐くかのように独り言を言っていると澤原さんから連絡が来るのであった。事務所に戻って来いって……。ったく話があるならさっき事務所に居たときにして欲しいぜ……。


 私は事務所に再び戻ることにしたのであった。







「案件か……」


 数日後私は配信を終えた後、机に寄りかかりるようにしながらある考え事をしていた。

 考え事というのは私に案件が来たということ。炎上した後だからこういうのはすぐには来ないと思っていたけど案外そんなことはなかった。こういうのはなんだけど企業様もうちょっと人選ぶべきじゃね……?


「しかもよりによって温泉街のかぁ……」


 別に嫌じゃない。

 寧ろ私に持ってきたのは適任だと思う……バーチャルの奴になんでリアルの案件持ち出してきたのかはよく分からないけど。いやまあ本当に私に適役だというのは分かるよ。shortで日本一到達するのが難しい温泉地だとか、日本一の秘境な温泉だとかの紹介をしたりしたこともあった。shortだから簡単な短めな紹介動画だけど絶対に私は入れていることがあって廃墟が多かったり、かつては偽装したりしていたこともあったという情報は絶対に載せている。

 真実を隠すのはいいことだけど言うのはもっと大事だし……。


 真実か……。

 ああやめよやめよ今竜弥のこと考えると絶対ロクなことにならない。そんな感じで温泉地の紹介とか近くにこんなものがありますよとか紹介するshortは結構人気だったのを知っているから案件が私のところにやってきたんだろう。


「まあ適任だし引き受けてもいいか……」


 澤原さんは数日待ってくれると言ってくれたし、案件を私に頼んだ会社も何日も待ってくれないだろうしこういうのはとっとと決めるのが一番だ。


 でも……。


「同期含めて三人の案件か……」


 因みに二人に確認は既に取ってある。二人は快く了承してくれたが私が悩んでいるのを見てゆっくりでいいからなと言ってくれたのを聞いて私は二人に感謝していた。


「これどう見たって私一人で行かせるか千里と竜弥で行かせるべきなんだよなぁ……」


 三人で行くなら私全力であの二人がいい感じになるようにサポートしなくちゃいけないんだけどこれ絶対二人で行かせて水入らずにさせた方がいいって……。まあもういいや……。澤原さんに「お願いします」って言っちゃったし……。


「よっしゃああああ!!二人のサポートっつーか愛のキューピット目指して頑張るか!!!」


 竜弥と話すのは怖いと言うか気を遣う感はあるけど私はそんなことを言ってられるような状況ではないのは分かっていた。この案件を受けた以上、竜弥ともちゃんと喋らないといけないだろうから……。







「あっ二人のこと惚気させるのはいいけどこれ案件じゃん……」


 仕事で温泉地に行くと言うことを思いっきり忘れそうになっていたが仕事をしつつ二人が楽しそうにしているのを眺めればいいじゃん。


 完璧か……?

 そうと決まれば、色々と頑張らないと……二人の為にもこの案件を成功させる為にも……。







「もう下校時間か……」


 私は放課後学校内で温泉地のことを調べ終えていた。下校時間の放送がなっており、私は荷物をまとめながらも図書室のパソコンの電源を落としていた。案件だからある程度は企業側から情報は提供されているけど私としては知るべき情報は徹底的に調べるべきっていう考え方だから調べられる限界まで調べていたのだ。


「急いで帰らないと……」


 下校時間を超えると先生たちに説教されるだろうから私は図書室を出て後ろを振り返ると、そこには真波先輩が立っていた。


「あっ先輩……どうも」


「こんな時間まで勉強でもしてたの?アンタにしては珍しいじゃない」


「あーちょっと調べもんがあって……」


「ふうん?」


 案件で指定されていた温泉地のことを調べていたことを話していてもいいけど誰が聞いてるかも分からないやめておこう。この学校で私はあまり良いように見られてないから、まあ私の自業自得だしそんなことはどうでもいいけど……。


 下駄箱を目指して私と真波先輩は二人で歩き始めていると、数々の教室が目に入って来る。

 下駄箱を目指す関係上通ることはなかったが三年生の教室はすっかり卒業式ムードになっているころだろう。本当は真波先輩だってもう後はほぼ卒業式だけだから来る必要性はないんだけど先生たちに勉強を教えてもらったりアキラに勉強を教えてもらったりしているのだ。因みにアキラは今日は定期健診の為に放課後すぐに帰ってる。


 三年生の先輩が一年生の後輩に教えてもらってるのはどうなんだ?って思うけどこんなことを言ったら先輩に怒られるから私は言ったりはしていない。まあ本当に勉強できないんだなってなるるけど……。


「アンタ今何気に私のこと馬鹿にしてたでしょ?」


「い、いや……してないよ」


「それマジで言ってるの?絶対私のこと馬鹿にしてる顔してたわよ」


「し、してねえって……私真波先輩のこと言えるほどの学力ねえし……」


 考えていることが顔に出ていたのか指摘される。

 最近は出来る限り表情に出ないようにするのを心がけていたけど私はやっぱり表情に出やすいんだろうか。


「そうね……アンタも人のことを言えるような学力ではないものね」


 アキラは最近まで真波先輩の勉強を教えるのに忙しそうだったから今は香織先輩から勉強を教えてもらっていることが多い。香織先輩は私の勉強の出来なさに悶絶していることが圧倒的に多くて申し訳ない気持ちで勉強を教えてもらっている。

 一回だけ澤原さんに勉強を教えてもらったことがあるんだけどお父さんを思い出すレベルでスパルタだったからもういいかな……。ってなってしまった、いや教え方は上手いんだけど顔怖いんだもんあの人。


 ……そういえば。


「静音ちゃんって将来なにになるの?」


 と香織先輩から聞かれたことがある。

 その頃にはもう私は本気で旅館を継ぐつもりだったから私は旅館を継ぐんですと答えた。


「そっか、じゃあ今のままじゃ女将さんなんて務まらないし頑張らないとね!!」


 「はい!」と返事をしながらも私は「家業を継ぐなんて偉いじゃん」と頭を撫でて来る香穿破いに笑みを浮かべながらも私は勉強を教えてもらっていたこともあった。確かに馬鹿のままじゃ私は母さんから女将を継ぐなんてことは無理だったかもしれない。


 昔の私だったら流れで引き継げるなんて思っていたかもしれないけどああいうのは頭も良くないと出来ないことが多いはず。気を配ることだって大事だろうけどそれ以外にもちゃんとできるなければ駄目に決まっている。



 将来の夢か……。

 私は隣にいる真波先輩の方を見る。


「……真波先輩はモデルになりたいんだっけ?」


「ええ……なると言っても私の場合これまで経験と言えるものはないから一からのスタートになっていくに違いないわ」


 数ヶ月前ぐらいに知ったが真波先輩はモデルになることを夢に見ていたらしい。

 前に自分の夢である大舞台に立って私が輝いてるところを見せて、広告塔として土下座して使わせてあげるぐらいの大物になりたいと言っていたっけ。


「これから先辛いことも待ってるに違いないわ」


 モデルになると言う目的でさえ苦労して物を手に入れるのに苦労した真波先輩だったがこれからは更に苦労が積み重なっていくのは私にも分かっていた。

 モデルとならば体型の維持や流行のファッションなどを把握していなければならない。先輩の場合キャラは強烈だからもしかしたら女優とかよりも一際目立つ人になれるかもしれないけどそんなものはやってみないとわからないけど私は先輩なら大物になれると信じている。


「私は……私は先輩なら凄いビッグになれるって信じてますから」


「なにそれ?根拠あんの?」


「ないですけど……親友だから信じたいんです!」


 根拠がないなんてバカみたいな言葉に聞こえたかもしれない。

 実際私もただの感情論で物を言っているのは理解していたけど私は本当に信じていた。親友である真波先輩なら大物になれると……。


「全く……アンタもアキラもそのバカみたいな自信は何処から出てくるのよ……でも……」





「ありがとう、感謝するわ」


 心の底から笑みを浮かべるようにして真波先輩は私に笑いかけていた。あーこの先輩の笑顔ならきっとどんな女性よりも輝いて見えるはずだからきっとモデルになっても大成するに違いないと私はこのとき思っていた。









「うーん……」


 私は今頭を悩まされていた。

 それは温泉案件のことではない。温泉案件のことは自分の中ではもう解決したことだし後は仕事と二人の恋愛を援護するだけなのだが私は今本当頭痛が痛くなるという誤用を使ってしまうほど悩まされていた。


「この選択肢にしたらこの人が今までしてきたことと一緒のことをしちまうんだよなぁ……」


 私が今しているゲームはアキラに勧められたゲームであり、連続怪死事件の犯人を仲間達と共に探し出すと言う内容のRPGでシリーズファンやそれ以外のファンからも評判がかなり高いゲームで青春も謳歌できるゲームなのだがこのゲームも物語の佳境に入って来ており、今目の前にいる犯人と思われる人物を突き落とすかどうか選択肢を責められている。


 このゲームの仲間達は自虐するのもどうかと思うけど私みたいなノンデリの人もいるけど仲間の雰囲気はかなりいいのだが今は状況が状況ということもあり、仲間の何人かは復讐心に駆られている状況で私というか主人公に選択を責められている状況になっているのだ。


 コメント欄は出来る限り見ないようにしていたが恐らくネタバレのバーゲンセールになっているのを目に見えている為、私は自分からはコメントが見えないようにしていたのだ。後になってこの配信を見直して見て分かったが此処のコメントはかなり爆速に近いような状態になっていたし、後で再生回数を見たら此処の回だけ異常に多いことが分かり見直すときかなり怖かった。


「でも……私刑は良くないしなぁ……」


 随分前の私がこのゲームをプレイしていたらきっと目の前にいる犯人と思われる人物を突き落としていたに違いないだろう。あの頃の私は理性なんて全くないし言われた言葉を言われたままに自分で捉えて言い返していたから。


「それに……こいつの本心を全く聞いてねえし……」


 今のところこいつの本心で分かり切っていることがあるとすれば救いたかったということだけ。救いというのが今のところよく分からないし、この人が落ち着いてからでも話を聞くべきなんじゃないかと私は考えていた。


 直感ではあるものの私は足りない頭で論理的に選択肢を選んでいく……。

 まず彼に対してまだ聞いていないことがあるという選択肢を選ぶも仲間は聞くことなんてないと言ってくる。更に選択肢が出てくるため、初見であるならばこの先にも出てくる選択肢を間違えたり仲間達の言葉に踊ろされたりしてしまうこともあるのかもしれない。


 次に選択したのは本心というもの。

 さっきも言ったけど彼からは全くと言って本心を聞くことが出来ていない。聞けたのは救いという言葉だけだからこれから先彼が落ち着いたのを見て話を聞くべきなんだ。


「今のところ俺達側からしても分かることなんてないし、先送りなんて言葉は良くないかも知れないけど日を改めてこいつから話を聞くべきだと思うんだけどな……仲間達の言う通りこの人を殺すチャンスだってのも分かるけどさ?俺達が助けたとはいえ実際この人のせいで苦しんだり、死にかけたり……今回の件に関しては小さい子が死んでるだし殺したい気持ちも分かるんだよ?分かるけどこの人から何も聞いてねえから聞く必要があるんだと思うんだよな」


 自分の中でも論理的に言葉を並べつつ今はどういう行動を取るべきなのかをはっきりと口にする。あの人……樫川竜弥と出会わなければこんなふうに何かをちゃんと考えるということも出来なかったかもしれない、きっと感情のまま怒りを向けていただろう。


 本当凄いな竜弥は……。

 私は最後の選択肢で仲間達を落ち着かせたの同時に選択肢は終わったのか、話が動き始めていた。仲間が落ち着いたのを見て私はホッとしながらもゲームを続けていた。





 配信を終えてある程度経ってから私はこのゲームを勧めてくれたアキラに電話をしていた。


「一週目であそこが分かるなんて……凄いね與那城さん」


 配信を見ていてくれたのか、アキラは私のプレイに関心しているようだった。


「あそこで私達が私刑にするのもなんか違うし、まだ本人から色々と聞けてないって思ったから踏み止まれただけだよ」


「そうなん……ですね。あそこは配信者の人達のコメント欄が……大荒れしたりするところが……多かったするので……どうなることかと思っていました」


「うげぇ……やっぱそういう場面だったのか」


 後になってちゃんとコメント欄を見てみると私が最初の選択肢でどうしようかと考えているときにネタバレのコメント欄が爆速で流れていたりしていたみたいだ。これも後になって分かったことではあるが一歩間違えれば主人公の妹に当たる人物が死んだままのバッドエンドに終わる可能性もあった為、余計荒れる可能性もあったかもしれない。


「あーでもこのゲーム勧めてくれてありがとうな、このゲーム元々興味はあったんだけど中々やる機会がなくてさ、おかげで睡眠時間がかなり削れてるけど楽しくて仕方ないし先輩からアニメの方も勧められたんだけど中々面白くてちょっとずつ見てるよ!!」


 アキラの気分が沈みそうなのをなんとなく察して私は彼に楽しかったよと伝えていた。香織先輩が私がこのゲームを知ってから連絡が来てこのゲームアニメもやってるから見てみようと言われたのである。後、漫画版?もあるみたいでそっちも見よう!!と勧められていた。


「與那城さん……」


 私のお礼の言葉を聞いてアキラは私の名前を少し嬉しそうに呼んでいた。


「だからマジでサンキュ―な!!アキラ!!」


「う、うん……與那城さん……」


 そういえば、私もアキラももうすぐ二年生になるんだっけ。一年生のときはクラスが違ったけど今度は同じクラスになれたらいいな……なんて私は思いながらも徐々に小さくなっていくアキラの声を聞きつつも電話を続けていた。







 ◆


『ざけんな俺が居なければこいつは今頃……!!』


 あのとき気づけば俺の体を何者かに乗っ取られていた。

 こんなことが実際にあり得るのかと思えてしまうほど疑ってしまいそうになっていたが実際に俺の身に起きていたことであった為、否定することが出来なかったのだ。予兆として眩暈はしていたもののまさかそれだったのだろうか。


「……駄目だな、今日は大事な日だってのに……。今のところ考えるだけ何も分からないしもし次乗っ取られそうになれば何か分かるかも知れないな……」


 荷物を詰めたリュックを肩に背負いながらも俺は玄関で靴を履き始める。

 今日は與那城が引き受けた温泉地の案件の日だ。案件だから今日はいつも以上に気を引き締めて行動をしないとな……。靴を履き終えた後俺は両手で頬を叩きながらも俺は扉を開けて外に出ると與那城が外で待っているのが見えていた。


「與那城、今日は頼むぞ」


「ああ!大船に乗ったつもりでついてきてくれよ!!」


 明るく笑顔で頼もしい声を出す與那城を追いかけながらも俺はマンションの下の階へと目指すのであった。









「今の俺……気を付けて……が……キミを狙っている……」




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